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外反母趾の痛み




外反母趾 がいはんぼし の原因は非常に明解であることが多く

そのほとんどが 足を締め付ける靴による。

この場合 靴はハイヒールとは限らない

スポーツ用のシューズでも、 通常の革靴でも 起こる。




このため

外反母趾 がいはんぼし の第一の処置は

靴の見直しとその足指にかかる力学的位置の再検討から始まる。

まず 親指 つまり母趾 ぼし を靴からの解放となる。

もちろん

靴の締め付けのみでなく これに他の複合的要因が重なり

外反母趾 がいはんぼし の発症がみちびかれるであり

歩行の重力アライメントと足裏のアーチ形状に破綻がないかは

その他の複合要因のひとつである。

このため 整体では

外反母趾 がいはんぼし の治療は 足の靴からの解放からスタートし

全身のアライメントの状態、歩行形態、足裏の事情、

さらに 下肢筋肉群の緊張状態 などの項目に及ぶ。

したがって

その完治と再発防止には 足のみにとどまらない視野が欠かせない。












外反母趾 がいはんぼし が

いかに日常生活の質や運動パフォーマンスに深刻な影響をおよぼすかは

私は 特に知悉している。 

というのも じつを申せばは

私自身が外反母趾で 両親指ともに変形をきたしている。


すでに40年以上も昔に発症し 現在は痛みはなく 変形した姿をとどめているだけである。

外反母趾 がいはんぼし は痛みがなくなり 変形進行が完結してしまえば

その後の変形した骨格の矯正は かなり困難をきわめ

なかなか 元どうりにはもどらず

その周囲の筋肉群の矯正を目指すことが主になる。


したがって

外反母趾 がいはんぼし の矯正は 痛みのあるうちに素早くやるべきであり

痛みのあるうちは まだ変形した骨格の治癒ができるのである。


不幸にも 私の場合 40年前は こうした知識もなく

ただ 痛みを根性で耐えて 月日とともに痛みが消失して

治癒の絶好の機会をのがしてしまった のである。


そのころ野球少年であった私は 

毎日 きつい野球スパイクシューズで 駆け回り

知らぬ間に 外反母趾 がいはんぼし を形成していたのである。


こうした 身につまされた経験から

外反母趾 がいはんぼし で悩む人は 一刻も早く

外反母趾 がいはんぼし のメカニズムを理解して

矯正に取り組んでほしいと 強く願うのである。


くりかえすが

痛みのあるうちは回復できるのである。




では ここで

外反母趾 がいはんぼし を徹底して解剖してみよう。


外反母趾 がいはんぼし とは、

母趾 ぼし (おやゆび) が外反する(体の外側へ曲がる) 病態をいい、

それを 骨格の解剖的な病態で表現すると、

母趾 ぼし (おやゆび) の骨格である 指骨 
しこつ が外反して

同時に 中足骨 
ちゅうそっこつ が内反する (体の内側へ曲がる) 。








つまり 指骨 しこつ 中足骨 ちゅうそっこつ の位置変貌が

外反母趾 がいはんぼし である。

この変貌によって骨格、筋肉群緊張、靭帯損傷、滑液変化 等により

炎症がおこり 痛みとなるのである。


その病態進行の具体的度合いは 以下の図にあるような外反母趾角度で表される。








文明史的観点から 外反母趾 がいはんぼし を論ずれば

ヒトが野生の生活形態から決別して

裸足の生活から 靴をはく生活に変化したことが

外反母趾 がいはんぼし の出発点になる。

このため 靴の生活様式を放棄して

裸足、あるいは 下駄、鼻緒付きサンダルなどに回帰するれば

外反母趾 がいはんぼし の発症率も減る。

あるいは 10本の足の指が たえず機能できるような

生活環境であればあるほど 足は変形しない。


できうるかぎり 裸足の生活を励行、

これが 外反母趾 がいはんぼし 対策の決定打なのである。

浜辺の砂浜でテクテクあるくこと、

裸足で木登りなどすること、

下駄、足袋、地下足袋、などを多用すること、

つまり

10本の指の解放こそ  外反母趾 がいはんぼし の根本対策である。


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