腹横筋（腹筋）を徹底分析

腹横筋の位置はサイドから見ると以下の様になる。

腹横筋は
腹筋群のうち最深に位置するインナーマスルで
腹直筋、腹斜筋のその奥に位置する。
その相関位置図を示すと以下の様になる。

腹横筋　腹直筋、腹斜筋の位置イメージ

腹横筋は
その位置がどこにあるのかを正確に認識するのが
非常に重要である。

腹横筋と腹直筋の位置イメージ

以下の図で
赤い矢印の筋肉が腹横筋である。

腹直筋は最前面にあり
いわゆるシックス・パッドと呼ばれ
縦に6つの筋肉が浮かび出る筋肉である。
これに対し腹横筋は
言うまでもなく目視ではとらえる事ができなく
深奥の位置にあって
内臓の保護、
体幹の維持、
複式呼吸、
腹部引締め、
というインナーマスルの典型的な役割をにない
身体能力を根幹から高めるボディ・メイキングで
最重要筋肉のひとつである。

腹横筋の筋繊維は
体構造に対して水平に走行しており
コルセット形状で腹部を包む。

腹横筋は
深層筋でありながら
自在に意識的に動かす事ができるのが
特徴的である。
つまり
複式呼吸にて吐く時に腹横筋に作用し
息を吐き切ったタイミングが
腹横筋に最大の力がかかる。
その際は臍へその部位は引っ込んでいる。
この状態を維持すると腹横筋への負荷がかかり
すなわち筋トレとなる。
この時、呼吸を止めずいるように留意したい。

腹横筋の起始停止は
非常に複雑であり
起始部は縦方向に長く延長する。
停止部は
腹の中央を縦断する腱膜であり白線と呼ぶ。

引き締まった腹部を作り上げるのには
この腹横筋が大きな力となる。
さらには
体幹の維持に大きな作用するために
腹横筋の状態が腰痛を生む要因にもなる。
いわゆるメタボ腹は、
ほとんどが
腹横筋の機能停止の状態になっている場合が多い。
腹横筋がたるんでしまいあるいは硬直してしまい
収縮がされない状態となっている。

また
腹横筋の柔軟性が欠如すると
腸の機能の低下につながったり
子宮などの機能低下がもたらされ子宮筋腫が
できやすい環境をつくってしまう。

ポッコリ腹は単に見栄えの問題だけではなく
身体機能を大きく左右する要因となる。
このため
腹横筋の健全は重要である。
　

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