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2024年3月の整体 | |||
膝の軟骨のよみがえらせる方法 | |||
軟骨は、 体中のいたるところに存在し それぞれの部位で特性のある働きをする。 なかでも、膝関節にある軟骨は 代表的な軟骨であり これが減少摩耗し変形性膝関節炎となり 歩行に難渋するヒトであふれる。 今回は その膝の軟骨の 再生・蘇生のやり方を記す。 軟骨は再生しない。というのが 従来の定説となってきたが ここにきて 軟骨の再生・蘇生に取り組む動きが 様々な分野で活発に起こっている。 それらの内 医療の先端分野で進行しているのが 再生医療と呼ばれる。 iPS細胞、軟骨移植、が代表で 細胞を増殖させる手法が新しく どんどん開発されている。
今回はこれとはちがい 整体の世界において 軟骨の再生・蘇生をする方法を述べる。 整体での 軟骨再生のポイントを簡単にのべれば 軟骨そのものへのアプローチでなく 軟骨を周囲で取り巻く 関節液(滑液) 関節膜(滑膜) 関節包 への集中的な整体である。 それぞれの位置関係の図は; 関節軟骨は関節液の中にひたされ、 関節液は滑膜につつまれ 滑膜は関節包につつまれる。 と3重層で軟骨はつつまれる。 この軟骨を包囲する3つの 関節液(滑液) 関節膜(滑膜) 関節包 を標的にし 津波のような連続、断続をとりまぜた 刺激、振動、回転、攪拌、 などの外部からの動態圧力で 軟骨に栄養と酸素を送り込む。 こうした手法で 軟骨の再生・蘇生をする。 軟骨をとりまく関係性を さらに細かくイメージしたのが下図; 軟骨は 上図で水色でしめしてある。 上下の骨の先端に位置する。 軟骨のそれぞれの厚みは 0.8~5㎜の厚みがり ヒトの関節軟骨の内 最も厚くできている。 軟骨の成分は 80%近くは体液水分で 他は コラーゲンとプロテオグリカンで できている。 軟骨には いわゆる通常の骨とちがって 血管とリンパと神経の3要素が無く これが軟骨の再生しにくい原因となる。 通常の骨は 軟骨とはちがい血管が豊富に流通し これによって通常の骨は再生・復元する。 これが 通常の骨と 軟骨の最大のちがいとなる。 軟骨に血管が無いという事は 軟骨の栄養と酸素は まったくの他者への依存によって 存在する事になり 軟骨の弱点がここにある。 では、軟骨への栄養と酸素は どこから得ているのか? それは 関節液(滑液)から得ている。 軟骨の栄養と酸素の補給は 関節内を液体循環する 関節液(滑液)が 軟骨の組織内に湿潤し進入し 軟骨細胞に到達して軟骨を維持する。 この時 適度な運動、圧力、温度、などが が付与されることにより 関節液(滑液)の 循環性、粘性、流動性が 一気に高まり軟骨内の代謝が 活発になる。 関節液(滑液)が 軟骨への栄養補給と老廃物の代謝を 行うためには 関節液(滑液)の 潤滑度、粘性がかなり重要な要素となる。 整体が、 関節液(滑液)を標的にした 施術を行う意味がここにある。 ところで 軟骨が再生能力がとぼしいといっても その修復能力がまったくない訳では無い。 軟骨でも傷ついた軟骨組織を 軟骨細胞が 軟骨基質である プロテオグリカンを盛んに合成し 組織的な修復を行っている。 つまり軟骨も軟骨細胞が 再生・蘇生の努力をしているのだ。 ただし そのパワーが微力なだけである。 そこで この軟骨細胞の自家努力を 協力に後押しするのが 関節液(滑液)であるというわけだ。 整体の狙いは 関節液(滑液)である理由がここにある。 その関節液(滑液)が じつは 関節膜(滑膜)で作られるのである。 関節膜(滑膜)の中では 血管とリンパ管が分布して ここから赤血球・白血球・血漿が びっしり浮遊している。 さらに これに加わるのが ムチン成分(ヒアルロン酸)が 加わり、これで血液よりも粘性が もたらされる液体となり ついに 関節液(滑液)が生成される。 関節包は もっとも外側にあり 関節膜(滑膜)を保護している。 軟骨は このような構造でかこまれており 関節液(滑液) 関節膜(滑膜) 関節包 の3者と一体構造とみるべきであり 単体では軟骨は生存できない。 軟骨が単体としては 再生・蘇生の能力はないが 3者との一体構造ととらえて 整体施術を行う場合は その能力が飛躍する。 |
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