整体 MIKUNI のトップページへ
2021年3月の整体
首のもろい人の首痛の治し方




     



首のもろい人、たとえば

高齢で骨粗しょう症の方、

首に触れるだけで強い痛みが走る方、



頚部の外科的手術をうけ後遺症が残る方、

首のむち打ち症で首をいじれない方、

など首痛でなやみながら首をいじれない方に対して

どのような整体施術を行うか記してみたい。


こうした状況にある場合 原則は、

最初から頸椎の椎弓や棘突起や横突起を

やたら刺激しないことである。

つまり 頸椎に刺激を与えないことが必要である。

この原則の下で

まず首の周囲の頚部と連結する大きな筋肉群を

弛緩するところから始めることである。

具体的には、

頚部をはさみ、背部ないしは頭部とを連結する、

頭板状筋、

頭最長筋、

頚腸肋筋、

胸半棘筋、

肩甲挙筋、

などがそれにあたる。

注意するべきは、これらの筋肉群に刺激を与える際に

あくまでも 頸椎に刺激が及ばぬ様にすることである。

これによりまず頚部を外堀から弛緩を行い

しかるのちに頚部の施術に及ぶ。

頚部そのものへの刺激は、

決して圧迫や回旋や回転を

頸椎に与えない様にする事である。

原則は術者の手掌で頸椎全体を包み込むようにして

手掌の体温で患者の頸椎を包み込むように保持する。

これを長時間続ける。

もちろんこうした手掌にて保持している間

細心の注意力を払い 頸椎自体の状態と

頸椎にへばりついている筋肉群の硬結を

弛緩する事が必要である。

とくに 患者が、

首の骨の真ん中や骨自体が痛い、と強く訴える場合は

頚部の最も深層にある筋肉である

多裂筋と回旋筋が強い硬直で

頸椎の突起部にへばりついている事が多く

強い圧をかけすぎると痛み等が増幅される。

患者が痛みを感じさせる動きは
絶対禁忌きんきである


この首のもろい人への施術手法は、

きわめて高い効果をもたらすが

手掌での頚部を包み込む時間が長く必要とされる為 

それを耐えうる術者の忍耐と

患者の状態に応じた術者の的確な判断と

果断な創意工夫と個性を要求されることである。


整体 MIKUNI のトップページへ