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2019年12月の整体
しゃがむ姿勢は、排便の理想の姿勢


つい数十年前まで 日本人が大便をする時の姿勢は

いわゆる しゃがんでするのがほとんどであったが

今や 日本では

しゃがんで大便を排出することが困難になっている人が大多数になっている。





これは 洋式トイレの普及により 座って大便をする楽ちんさがもたらしたものだが

洋式トイレの このような圧倒的な普及が 

じつは

便秘を圧倒的な勢いで日本人の中に蔓延させた張本人というのが 私の主張である。





もちろん これは

私のたんなるロマンチックな懐古趣味からくることでもなく

レトロな和式トイレの思い入れというようなものからくることではなく

純粋に解剖学的に身体構造上

しゃがんで和式トイレで排便するのが便秘になりにくいという理論からきている。


こうした事情を 今月のテーマにしてみる。

今まで便秘に悩んでいた方は ハタと膝を打って喝采するに違いない!


まずは 大便の出てくるメカニズムから 簡単に記していこう。


大便は 大腸の最終局面である S状結腸で待機し

直腸に到達すると 脳は便意を発生させ 排便態勢に突入する。

その後 大便は

自分の意思で排便タイミングをコントロールできる

外肛門括約筋 と 恥骨直腸筋

及び

自分の意思ではコントロールできない

内肛門括約筋

の 筋肉群の活動を経て ついに肛門から大便が排出される。

この時 もうひとつの大事な作用がある。


それが 腹圧である。 つまり腹筋群を収縮させ 最後の一押しをして

直腸を外側から圧力をかけ 最後の一押しをする。


もちろん この最後の外圧は無いとしても 排便は なされるが

この最後の外圧の一押しが 快便への最後の仕上げなのである。

この腹圧を効果的になされるのが しゃがんだ時の姿勢である。

これが しゃがむ姿勢は、排便の理想の姿勢 というわけである。

これに反して 西洋式トイレでの坐位は、しゃがむ姿勢では 圧倒的に腹圧が足りない。

このため 排便が中途半端に終始し 便秘におちいりやすい。


では

すでに 現代の日本において 和式トイレは すでにレトロ的な遺跡の位置となってしまった今

どのような対策がとれるのであろうか?


ひとつの有効な手段は

洋式トイレにて排便するする時に ロダンの彫刻 『考える人』のポーズをとることである。





当然 しゃがむ姿勢よりは 直腸を圧する力は弱くなるが

それでも ひとつの対策にはなる代替案である。


もちろん

この 『考える人』のポーズをとるまでもなく

便座に座るやいなや 瞬時に排便・快便のヒトもいるわけで それはさらに理想である。


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