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2018年9月の整体


逆流性食道炎を整体はどう治すのか? 



逆流性食道炎と診断され

たえず胃酸が食道をセリあっがてきて のどがヒリヒリ、ピリピリと

悩まされている人が多くなっており、

整体にも 肩や背中の強い慢性のコリが強い人の 背中や胸の状態を診て

『 胃の調子が悪くないですか? 』

とたずねると 意外に

『 実は 逆流性食道炎で ・・・ 』 

と 打ち明けられる人が 多いのである。




逆流性食道炎も 基本的には

 胃と食道のまわりの括約筋や横隔膜の異常、

食道の蠕動運動の弱体、

腹圧や胃の圧迫、

背中や肩や胸の慢性的な筋肉硬直、

等々の要因だ惹起されることが多く

まさに ズバリ 整体の対象となるのである。


医者の処方する薬が 全く効果が出ず 途方に暮れている人が

整体で 劇的に 逆流性食道炎が治癒されることも多いのは

単に 胃酸の抑制などだけでは 根本治療にならないからである。


では ここで 逆流性食道炎の詳しい説明からしてみよう。


胃と食道の境界部を噴門と呼ぶ。

この噴門の位置に 下部食道括約筋という筋肉がある。

以下の図をみてほしい、食道を包み込んでいる筋肉である。



下部食道括約筋は非常に重要な役目をもっており、

食物を飲み込むと食道から胃にものが自然に運ばれるが、

この際下部食道括約筋はゆるみ 食物を胃に速やかに流す。

また、胃で食物が消化される時、下部食道括約筋は収縮して胃内容物が食道に逆流してこないようになる。

この下部食道括約筋の機能が障害された病気の代表的な疾患が

逆流性食道炎である。


つまり下部食道括約筋の圧が低くなることにより、

胃酸を中心とする消化内容物が食道へ逆流してしまうわけだ。


食道の粘膜は胃酸に対して非常に弱いため、食道は炎症を起し、

この状態を食道炎と称する。

胃液の逆流により生じる食道炎であるめ、文字通り‘逆流性食道炎’と呼ばれる。


逆流性食道炎でよく認められる症状として胸やけのピリピリ ヒリヒリ感がある。

また胸の後ろが熱くなったり、げっぷが多くなる。

他の症状としては胸の痛み、胃の痛み、咳、口の中が苦いなど・・・



食道と胃の境界上にあるのが横隔膜。

横隔膜には食道裂肛という孔があいていて、この孔を食道が通過してお腹の中に入り胃へつながる。





食道裂孔はいくつかの筋肉や靱帯で構成されているが、

これらの筋肉が緩むと裂孔が大きくなってしまい、

すると胃が裂孔を通して胸の方へ持ち上がる状態になる。

これはお腹の中の圧が胸の圧よりも高いためにおこる。

そしてこの状態を食道裂孔ヘルニアとよぶ。

食道裂孔ヘルニアを合併した場合、下部食道括約筋の機能は低下する。

したがって逆流性食道炎を発症しやすくなるわけ。

参考までに

逆流性食道炎の診断は病院で 内視鏡検査(胃カメラ)で次のように診断される。

食道粘膜の炎症の有無と程度(ただれ具合)は以下のような基準となっている。

食道炎の程度の分類方法にロサンゼルス分類があり

グレード N、M、A、B、C、Dの6段階に分かれている。

ロサンゼルス分類でグレードNは正常。

Mは食道粘膜が白濁するだけの微小変化型、A、Bは軽症型、C、Dは重症型食道炎。



以上 逆流性食道炎の様相が理解できたと思う。

このため 胃酸を抑制するだけでは 逆流性食道炎が根治しない理由がわかるですね。

では どうするのか?

 第一に

噴門にある 括約筋と横隔膜の緊張を緩和し 或いは 衰弱した筋力と回復すること。

このためには 括約筋と横隔膜を刺激を与え 活性化と同時に柔軟性を追求することである。

それを阻んでいる要素をみつけることである。

その要素とは、

精神的緊張の連続と継続、つまり ストレスの有無、

腹部 胸部 肩部 背中の緊張 ないしは 衰弱、

腹部の異常な圧力の有無、

胃酸過多の程度、

食道の蠕動運動の能力、

である。

これらの異常が発現されれば そこから治癒の糸口となる。


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