整体 MIKUNI
 
2017年9月の整体

 
あたらしい地で整体をする



先月8月28日に それまでの覚王山の場所をひきはらい

この9月1日から さっそく新しい場所の昭和区元宮で整体することになり

あわただしい中 なんとか平穏に

新天地での整体施術がとどこおりなくはじめられて

内心ほっとしたのである。


今月 新しい地で整体を連日おこないながら

もちろん 整体そのものになんら変更はないものの

ささいないくつかの変化が いくつもおしよせてきて

なんだか新天地の息吹が入りこみ

施術そのものにも 若干の深化が進んできている感じも

しないではない。


わかりやすい ささいな変化をあげてみると、


あけ放たれた南と北の窓から通りぬける晩夏の風のなまあたたかさは

旧来の所より 窓の開口部が広くなったことにより

より多くの風の量をともない 施術室を南北に縦断する。


施術ベッドから見える南の庭は

旧来の所より格段に広くなったため 木々の緑が増した。

それによって 鳥の飛来がおびただしく

北の坪庭には 石ちょうず鉢の水を求めて

きそって鳥がおしよせる。


陽光は 深く施術室の間際までさしこみ

そのひざしを受けて 施術に使う折りたたまれたタオル類はふっくらとする。

施術室のとなりにはサンルームがあり

さんさんとサンルームは太陽の恵みをうけている。


夜ともなると

虫の音がおびただしい。


施術室の照明はすべてLED光のダウンライトで

光の量が自在にコントロールできるので

患者の病状と精神的状態に合わせて

頻繁に室内照明を変化できる。


施術室の内装は 乳白濁と象牙色とをベースとしたマテリアルで

窓ブラインドは和紙である。

施術室には大きめの革張りの黒ソファーをすえ

同伴者も施術がそれとなく垣間見えるような配置とし

施術スペースを大きめに設定した。


旧来の覚王山の整体院家屋は築80年の枯淡の雅趣が特徴であったが

新しい所は より清潔感を高めた明るい基調となっている。

 
ざっと こんな感じで 変わったのである。

いうまでもなく 新しい所の思ってもみなかった不都合は多々ある。

ただし それは気にしない、あえて・・・

引っ越しとは そういうものである。


私は 幼少より 住むところや仕事の場をおびただしく転々としてきた。

したがって 地の変更にひどく習熟している。

同時に

地の変更が内面に及ぼす影響と変化という経験も集積している。

このため 地の利と不利について 考えることはなじんでいる。


今回の移転が 整体の本質にどのような変容をもたらすのか?

あるいは もたらさないのか?

興味は尽きない。


新しい 整体 MIKUNI は

夜ともなると 恐ろしいほどの静寂につつまれる。

日中においても 時々やってくる豆腐屋のチャルメラの音がするだけで

不気味なほどひっそりとした住宅地の中にある。


 整体 MIKUNI