温泉が羨望の季節に入って来たが
あわただしい師走を過ごす人にとって温泉にくりだす時間はない
そんな人に向けて温泉に行くと同等の いやそれをはるかに越して効力のある
体をホカホカにする手立てを 今回は紹介しよう
もともと 冷えを強く感じる人は
いくら厚着を重ねても どれだけ暖房を高めても たっぷりの香辛料の効いた料理も
持続的な体の芯からホカホカする居心地の良さを得るのはむつかしい
それは なぜなのか?
答えは簡単である
つまり
体の中心を通る血の流れと躍動が溌剌としていないからである
体の深奥の中心に熱源のエネルギィを注入できていないからである
そうした状態に落ち入てしまった人に
自己整体でその脱出の手引きを示す
具体的には
背骨に沿ったラインの血行を改善し
背骨に近い骨格筋をねじりとひねりで柔軟化し躍動させ
心の中心に暖かい想念を灯し
体の芯に燃焼する物質があるイメージをもつこと
を目標とする
では
手始めに深呼吸で腹式呼吸から行ってみよう
これは横隔膜を上下することにより
内臓に刺激をあたえ 深奥にあるインナーマスルの筋肉群を蘇生させ
文字どうり
体の中心から体の外側に向かうベクトルで熱源を生む運動である
この深呼吸で腹式呼吸を数十回もやって
体の中心に種火が点火した意識がもてれば
第一の関門は成功とする
この深呼吸で腹式呼吸は
東洋医学の根源をなす基本体操であるので もしこれがクリアできない場合
その理由を探索することが必要となってくる
もっとも多い原因は
腹式呼吸の意味があいまいなこと
この場合 腹とは腸を指し 腸で呼吸を繰り返すことを指す
簡単にいうと ヘソを中心として腸を膨らませたりへこませたりして
呼吸をすることで 吸う時吐き出す時 いずれも
腸までその動きを到達させることで
腸に手を当てながら 腸が鋭くへこんだり膨らませたりすることで
そのコツを体得できる
これを繰り返すと
内臓の 胃・肝臓・膵臓・小腸・大腸・腎臓は
大いに刺激をうけて とたんに活発な機能を開始するのである
それまで よどみ停滞ぎみの血行は にわかに目覚め活発に動き出す
まさに体の内側に点火された状態である
次に
背骨を動かしてみよう
背骨とは
医学的には
脊椎 せきつい と称し
頸椎(けいつい)7つ、
胸椎(きょうつい)は12、
腰椎(ようつい)は5、
仙骨と尾骨はそれぞれ1つずつ、
計26個で構成されてます
これらの骨は サイコロの様に ひとつの骨が連結して組み合わさり
それが連結しているのです。
したがって その動きは蛇腹のホースのようにクネクネと 動く様にできており
そして その周りに背筋などの筋肉群が設置されています
ねらいは
これらの 脊椎 せきついの骨のひとつひとつをねじるように動かしながら
同時にその近辺に付随する筋肉群をねじりこみ
ここで背骨に沿ったエリアで熱源を生み
よって
体の中心ラインに熱源をおこすようにする。
すると 体の中心から外皮に向かってポカポカとしてきます
つまり 内から外への放熱です
通常は体外皮から熱をいれようとする 全く逆の方向から熱源を生むやり方です
こうなると 体は火の玉が体の中心で点火した状態となり
少々の寒気冷気は ほどよい天然の刺激となり
すこやかな冬が到来することになるのです
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