毎年 梅雨期から7月にかけて
かならず どこか調子をくずす という人が けっこう多い
過日
2〜3か月に一度くらいの割合で 来院される
70歳ほどの 壮健な男性との やりとりで こんなことがあった
「 先生、私 毎年 7月になると 判で押したように病院通いになるのです 」
「 というと ? 」
「 ええ 若いころから 不思議と 7月にはいると どこかかんか調子悪くなるのです 」
「 毎年 にたような症状がでるのですか ? 」
「 それが ちがうんです・・毎年 ちがうんです・・・ 」
「 今年は 何が出たの ? 」
「 今年は やはり7月に入って しょっぱなに じんましん です
これが なかなか なおらないんですわ・・ 」
「 去年は? 」
「 去年の7月は ふくらはぎが むくんで 象の足のようになったんですわ 」
「 突発性の浮腫ですね 」
「 今まで 毎年7月に出た病気をあげると・・ 」
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と こんな具合に
その男性が語るところによると
7月の過去の病歴は以下の様になる;
湿疹
膀胱炎
耳鳴り
便秘と下痢が交互に来襲
油濃いものが食べれなくなる
倦怠感・疲労感・鈍重感・極度のだるさ
膝関節痛
こうした不調は 7月の特徴的な症候群といってよく
これに にたような不調不快に毎年悩まされる方も多いと思う
これには明確な原因があって それはつまり湿度なのである
高い湿度は 身体に大きく影響を及ぼす
まず
外気湿度と接する皮膚は
絶えず水分過剰な水分に取り巻かれ
皮膚呼吸の効率が低下し 結果 呼吸が浅くなる
また発汗作用に狂いを生じさせ 温度調節に支障をきたす
さらに温度が高くなるにつれて 細菌の払拭が低下し
皮膚感染がでやすくなる
皮膚病は7月に増大するのである
次に
外気の過剰な水分は
体内の水分調節、体液流動、血行、リンパ流動のリズムを狂わせ
こうした体内水分流動の停滞あるいは乱調を生む
すると
これらの水分流動の調整をつかさどる臓器である腎臓と腸に
過大な負担がかかり 腎臓と腸の疲弊を生む
すると腎臓の大きな役割である疲労物質の排出という能力が低下する。
同じく腎臓が司令塔となる耳の中の体液調整が
腎臓の機能低下により かく乱をまねき耳に障害がでやすい
耳鳴りや突発性難聴もこうした原因であることもある
水分量に敏感な腸は 水分調整の破たんで 便秘と下痢症状となる
さらに
体内に流動代謝しにくい水分は関節で停滞し
その膨張が関節痛を引き起こす。
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では こうした7月を どう乗り切ればいいのであろうか?
逆説的に言うと
水には水で対抗する手法である
つまり できるだけ多くの水を体に浴びせかけるのである
たとえば 風呂、温泉、シャワー、行水、滝行、水遊び、水泳・・
外気湿気を水で払いのける 或いは対抗する
さらに積極的な運動によって発汗をうながし
自らの汗の噴出で外気湿気に対抗するのである
これが自力で防衛する基本であり
冷房の効いた部屋でじっとしていることは最悪の手段といってよく
すでに相当なダメージを受けて衰弱しているときは
一時的に冷房をあびて すっきりしたら徐々に冷房から離れる工夫をしないと
体は自力で立ち直ることはむつかしくなる
こうしたことに加えで
腎臓と腸を強化する整体の施術をうけることが
7月を乗り切るかしこい選択である
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