20016年3月の整体
 

昔から 花見のうたげのあとは

腰痛の人が多く出るのは 今も変わっていない





その原因は はっきりしている

ひとつは 冷え

ひとつは 暴飲暴食

今ひとつは

地面にゴザを敷いて座る床すわりの姿勢が

 もっとも腰痛を誘発しやすい劣悪な姿勢ということにある

いずれも 周到な準備と心がけで回避できる原因であり

花見に行く前に このポイントをおさえれば

桜が散るのを見ながら 腰痛で泣かなくても済む


このうち 3つ目の床すわりの姿勢についての詳細を

今月は記してみよう


そもそも 床すわりの姿勢そのものは 

よほど意識しないと腰に対しては劣悪なのである

床すわりの姿勢を 大まかに分けると以下の4つとなる




このうち 最も腰に対して負担が少ないのが 

正座である

そして 最も腰の負担が大きくなるのが 

あぐら である

特に 骨盤の中の仙腸関節に問題がある腰痛のタイプは

あぐらの長時間は 痛みがでやすい

それは あぐらという姿勢が骨盤を開いた状態にして

仙腸関節に炎症をおこしやすメカニズムがあるからで

とくに慢性腰痛で

仙腸関節炎と言われた方は注意をはらわなければならない



横座りは

 以下の図のように

腰の負担は幾分軽減されるが 上半身がねじれる傾向がある



体育すわりは

両膝頭がしっかりとぴったりくっついていれば 

腰の負担は軽減されるが

背中は弓なりに縦方向に曲がり 猫背の姿勢となる

それを防ぐ 体育すわりは 背中をのばして座ることで

一番手っ取り早いのが

二人で背中合わせの体育すわりをすることである

下図を見てほしい

この場合も両膝頭がぴったりとくっついていると

骨盤がしまった状態になるので腰痛を回避できる

下図の姿勢は 腰の負担が軽減される望ましいものである

さらに細かい指摘をすれば

右の子の背中が幾分湾曲を見ていることで

それは 左の子の背のラインと肩の位置と比較すると歴然とする

つまり

左の子の方が 姿勢は推奨される




かように 正座以外は それぞれの特徴的な欠点があり

長時間にわたり こうした姿勢が腰痛を誘発しやすいのである

もちろん

正座も長時間に及ぶと 背筋とでん部に多大な緊張がかかり

腰痛をおこす遠因にならないとは言えない

いずれにしろ

同じ姿勢で長時間いること自体がよくないので

対策の一つとしては

うごきまわり姿勢をたえず変化の中でとらえることである

したがって 腰にとっての最も推奨される花見の作法は

歩き回りながら かつ 色んな姿勢ですわりながら

多くの桜を 様々な角度からみることである

ゆめゆめ

同じところに居座って

同じ姿勢で同じ桜の花ばかりを見つめないことである