2015年6月30日 午前11時に発生した
東海道新幹線のガソリン散布による火災事故は
もしこうした事件に遭遇した場合 いかに対処するのか
という身体防衛のサバイバルの視点からのみならず
もろもろ 考えさせられるところが多く それらを記してみたい
事件は
のぞみ225号の1号車で 男がガソリンをかぶりライターで点火し焼身の自殺をはかり
その類焼と煙から後部車両に避難する乗客、
事件発生後 運転士がトンネルを避けて列車を停止し 自ら消火活動を行う
ことによって 終息したが
逃走におくれた女性がひとり 2号車につらなるデッキで死亡した。
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![](1507monthly/shi2)
デッキで死亡したのは桑原佳子さん 52歳
気道熱傷による窒息死 つまり熱と煙によるやけどで窒息し死にいたった。
職業は女性整体師
桑原佳子さんは SKP整体という整体院の横浜・ 綱島店に勤務する整体師
桑原佳子さんの勤務していた SKP整体というのは屋号であり
その経営母体は有限会社蘇生会、横浜に本社があり 関東地区で数か所開設する整体院
山崎克弘社長が 10年ほど前に創設する
職業的に同業の方だからというわけではないが
このひとだけが なぜ犠牲となってしまったのかが 気にかかってどうしようもない
桑原佳子さんの現場での様子について
事件後の関係者の談話などの断片的な記事は散見するが
混乱のなか信憑に欠けるものとなることは当然であろう
ただ 推測をして 桑原佳子さんが死に至ってしまったかを想像するしかない
考えられるのは ほぼ 以下のようなことである
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後方車両に逃走する時 他人に譲歩して すすんで後尾となった |
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消火の手助けをしようとして逃げ遅れた |
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寝てたりしていて 事態の発覚におくれた |
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事態に緊張して 体がこわばり動きが鈍った |
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熱と煙に 人一倍に弱かった |
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自分は 難に遭遇しても大丈夫という自信が強かった |
もちろん 桑原佳子さんには失礼な推測も含まれるが
これらの要素は すべて まさかの時
自分にも当てはまってもおかしくないことばかりであるので容赦願います・・・
ふってわいてくる災難で生死をわけるのは
一瞬の動作・所作のちがいや 瞬時の判断である
当然 運不運としかいいようのないこともある
今回 桑原佳子さんは伊勢神宮に参拝し
これまでの自分の安全に過ごせた人生に感謝する旅であったという 記事を目にしたが
もしそうであるならば
なんともいいようのない 桑原佳子さんの宿命を感じてしまう
その時 のぞみ車両の中で こうした宿命をかえる てだてがなかったのであろうか
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