そもそも 3月という月はすごしにくい
暖かいのか 寒いのか 冷えるのか
その中途半端な天候が 体の均衡をこわしてしまうのである
体の均衡とは
この場合
ホルモン分泌のバランス
自律神経のバランス
体内温度のバランス
を いう。
今年の春は
天候の不順 つまり雨や曇りや湿度の高い日が多い傾向が特に強いらしく
体の不調を訴える人が とみにふえている
今月はそんな状況下でオフィスで働くデスクワークの多い人にマトをしぼって
こうした3月に多い愁訴を解決する手立てを述べてみよう
3月特有のはっきりしない天候下にあって
オフィスでの愁訴は
以下のような体の不調のいずれかが まずあらわれ
それを放置しておくと
複数の不調が多重化し 複合的な病態となり
憂鬱な日々をおくることとなる
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冷え |
全身疲労 |
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肩こり |
首の痛み |
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背中痛 |
頭痛 |
腕のダルサ |
手のしびれ |
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眼精疲労 |
ドライアイ |
目の奥の痛み |
かすみ目 |
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活力減退 |
呼吸浅い |
睡眠障害 |
胃の不調 |
うつ |
自律神経失調 |
このような愁訴の群れにたいして
その解決に 即効の決め手になるのが じつは 肩甲骨である
肩甲骨は
肩・頸・後頭部・背中・胸・腕などに向かって四方八方にのびる
上半身の筋肉経路の要衝にあたり
よって 肩甲骨に付随する筋肉群が緊張をとかれると
やにわに こうしたさまざまな部位の硬直が柔軟化する端緒となるのである
こうした筋肉硬直がとれると 体は軽快となり
その爽快感が
ホルモン分泌の正常化と 自律神経の調子の回復に向かう
きっかけとなる
また 背中が柔軟になると 体温調整が好転し
うそ寒い感覚が消滅してくる
こうして それまでの心身のチグハグ感が影をひそめ
体の内奥から活力がわきあがってくる
肩甲骨の動きをなめらかにすることで このような変化をまたらすのである
肩甲骨が自在に動き出すと とたんに
肩・頸・後頭部・背中・胸・腕などへ一気に血液が流れだす
ときはなたれたゆるんだ肩甲骨まわりから湧き出す血液で
それまで固まっていた筋肉群が息を吹き返すと
からだは おどろくほどよみがえる
その変化は圧倒的である
肩甲骨とは そうした場所である
このようにして 3月は肩甲骨なのである
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