免震ハウス株式会社
 研究論文

1.地震動の観測記録を用いた免震建物応答変位の予測
 【要旨】
  最近10年間に国内で観測されたマグニチュウド6.5以上の主要な地震動150波を用いて免震建物の応答変位を計算した。
2.すべり支承を用いた木造住宅免震システムの開発−その1 すべり支承の基本特性−
  【概要】
   2008年、日本建築学会全国大会
   「木造住宅すべり支承」を用いた免震住宅の概要と、すべり支承の基本特性の実験結果。
3.すべり支承を用いた木造住宅免震システムの開発−その2 三次元振動台実験
  【概要】
  2008年、日本建築学会全国大会
  「木造住宅すべり支承」を用いた免震住宅の振動実験の結果の報告。
4.計測震度の計算方法
  【概要】
  3成分の地震動記録から計測震度を求める方法を示した。Fortranのプログラム例を添付した。
5.「免震ARMOR」の基本特性
  【概要】
   大臣認定をうけた「すべり支承」としての基本特性値
6.すべり支承を用いた木造住宅免震システムの開発−その3 振動実験と解析結果の比較
  及び観測波による応答予測

  【概要】
  2010年、日本建築学会全国大会
  振動実験結果と理論計算の結果が良く一致することを証明。最近10年間に
  国内で観測された地震波で応答変位の予測を行った。
7.すべり支承を用いた木造住宅免震システムの開発−その4 設計に用いる加速度低減率の検討
 【概要】
  2010年、日本建築学会全国大会
  地盤のボーリング調査を行わずに戸建て住宅の免震設計を行う方法とを提案。
  告示の免震設計方法を用いても、加速度低減率を合理的に評価すれば
  時刻歴応答解析と同じ応答結果が得られ、設計が可能である。
8.観測記録に基づく地震応答解析 −2011年 東北地方太平洋沖地震 −
【概要】
  防災科学技術研究所強震観測網(K-NET)の公開データ273地点のデータを用いて免震住宅の地震応答解析を実施しました。観測された地震波の最大加速度は2700cm/s2(築館)、最大速度105cm/s(築館)、最大変位29.7cm(仙台)となっています。震度7は築館の1ヶ所だけでしたが、免震した場合の変位は16cmと比較的小さくなりました。しかし、震度6強の仙台の方が大きく32cmになりました。免震ハウスの設計仕様は、最大変位を35cmを標準にしています。今回の地震でも安全性が確認できました。
9.観測記録に基づく地震応答解析 −2016年 熊本地震 −
【概要】
 2016416125分に発生した熊本地震は、マグニチュード7.3、最大震度7と発表されています。防災科学技術研究所では、強震観測網(K-NETKiK-net)により観測されたデータを公開データしています。この観測地震動を用いて、免震住宅の地震応答解析を実施しました。