うそつき日記 11



fの町ではペットボトルは燃えるゴミ
mの町ではペットボトルは燃えないゴミ
あさってmと旅に出る
その約束は果たされずに終わる
おとといのビデオを見るように
待ちぼうけのfがはっきりと目にうかぶ
待ちぼうけはいやだな
でもひょっとしてもしかしてmが来てたら
なんで来なかったんだよっていわれたら
あたしだんだんあんたに似てきた
すっぽかすこともすっとぼけることも
ひとのこと気にしないでできるようになった
あさってがおとといになる頃に
そういってやればいいか
あいたくなかったわけじゃないし
だましたつもりもない
いつものmの言い訳みたいに
あたしだんだんあんたに似てきた
ゴミだらけの部屋も気にならなくなったし
テレビも蛍光灯もつけっぱなしで眠る
離れた場所で暮らしていると
ゴミみたいな思い出にまみれていく
あいたくてもあえない日々ばかりで
くだらないことばかり考える
fの町ではペットボトルは燃えるゴミ
mの町ではペットボトルは燃えないゴミ
それだけの違いか

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