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月刊『 本棚の溜息』103号(1999年2月号)


【新年の新聞】

元旦、日経は集英社(これも人間の仕事−99年刊行予定)、小学館( デジタルプロジェクト進行中)、サンマーク出版(小さいことにくよくよするな!&神 との対話)が全ページ広告。
5段で文藝春秋、早川書房、双葉社、大修館書店、角川書 店。

読売の全ページは講談社(みんな100点。読書推進事業紹介)、小学館(のび太 は天才かもしれない。オンライン学習システム)、集英社(1冊ごとに極上の気分が味 わえる。雑誌40誌の紹介)角川書店(リング2、死国、ホラー文庫等)。
5段は文藝 春秋、早川書房、大修館書店、ダイヤモンド社双葉社。

朝日の15段は岩波書店(広辞 苑第5版)、講談社(10文字の感想文、読書推進事業紹介)、新潮社(Yonda? /新潮文庫)、小学館(大辞泉)、集英社(文句を言うより意見を言おう、あなたと正 面衝突したい、文明の衝突)、
5段は新潮社、文藝春秋、三省堂、大修館書店、角川書 店、メディアファクトリー。

こうして読み比べると、媒体によって内容を変えているの が分かる。でも全ページ版下を2種類作るのも結構大変だよなあ。

【アゾット】

クラフト・エヴィング商会「すぐそこの遠い場所」(晶文社)刊行に合わ せて、1月3日から19日まで紀伊国屋画廊で展覧会「クラウド・コレクター/すぐそ この遠い場所」開催。

本当にたまたまだったのだが、最後の仕事が新宿で終わり、確か 店は8時まで開いていたはず、と画廊を目指した。
そうしたら画廊のみ6時半終了! し かし閉じられた扉は半分程開いている。
覗くと、何やらパーティーを開いている模様。 そおっと入って、作品だけ見せてもらおう、と迷い込んだ振りをして奥へ。そしたらそ こにブックデザイナーの多田進さんが。

すっかり、ずうずうしくもお酒を注がれ、パー ティー中締めまで居座る。

今回の作品の展示法は、ロープが張られたところから、遠巻 きに、入り口で渡された望遠鏡で覗き込む趣向。顔を近付けられないもどかしさが、す ぐそこの遠い場所−アゾット−へのリアリティーを高める。
筑摩書房の松田さん(私の 憧れの人)を紹介してもらったりもしてしまった、新宿でのハプニングでありました。

【「溜息」記念冊子】

100回イベントで記念品として今までの葉書通信100号分をまとめ た「本棚の溜息ー本屋探検家から一方的に送られた100通の葉書」を自費刊行。
表紙はいいじまえみ画伯、製作河野さん。大きさは葉書大変形・ほぼ文庫サイズ 、本文161ページのボリューム。限定200部のレアモノ。少々残部がありますので、積極 的にお分けします。

実費千円、送料はサービス。出版ニュース1月下旬号でも紹介!! 入 手御希望の方は帰山宅まで、そっと千円札をお送り下さい。まとめ買いも歓迎! 世界中で 唯一、鳥取市元町の定有堂書店でも絶賛発売中!

【今月の本棚】

「ふるほん文庫やさんの奇跡」(谷口雅男著/ダイヤモンド社)は、ブ ックス・オン・ブックスというよりも、ビジネス書。
しかし「文庫本だ!」と決めてか らの執念は凄い。

「出版流通ビッグバン」(畠山貞著/日本エディタースクール出版部 )での、法定再販の歴史的経過の指摘は考えさせられる。経緯、および今日の論拠の在 り方等に新たな視点での問題提起とも読める。

「オンライン書店の誘惑」は晶文社刊、 津野海太郎編。
まず、ソフトカバーの造りが、晶文社っぽくないところが、手に取って みての驚きだった。オンライン・ショッピングに関する読み物部分もあるが、大部分は 具体的なオンライン書店の紹介。
僕自身、何となく支払いや英語の壁、および接続時間 の課金等で、未だ一度も利用したことがないが、具体的なページ構成、画面紹介がある と、その部分で、少々ハードルが低くなったような気分になった。
アマゾンに日本語の ゲートができていることも初めて知った。顧客指向のシステム作りでは、やはり米国の 方が進んでいる感じ。早速試してみよう。(とはいうものの、家の回線は未だにアナロ グ、モデムもピポパではなく、ジーコ、ジーコと回している状況。AOL経由でHPを見 ているが、ページが現れるまで時間はかかるは、なぜか途中で回線が切れたり、画面が 凍ることも度々。これって、日頃の行いの悪いせい?)

【どむか人】

インターンシップの尾方僚さんが「日経流通新聞」1月16日号に顔面写 真入りで囲みコラムに登場。

「本とコンピュータ」7号(1999冬)には、大阪屋の 鎌垣英人さんが「どうする出版流通?」という座談会に参加(顔面写真付き)。

前述の 「出版ニュース」1月下旬号の情報区では「本棚の溜息」合本をお取りあげいただいた 。今月の「帰山」を探せ! のテキストは、投稿メディア「TILL」第2号(新風舎) 。さあ、どこに出ているでしょうか? 丁寧に隅から隅までじっくり見ないと見落とす 「小ささ」、がヒント。

【2月のどむか】

99年2月17日(水)午後8時より例会。オーストラリア・ワイン・カフ ェ「THE ROCKS125」(渋谷区松涛1の26の22電話3469ー0125 )にて。東急文化村の先、セブンイレブンを越えてローソンと薬局のある五差路を右斜 め前方へ、畳店の先。急な連絡や道に迷ったら、「どむか」認定公式ライフプランナー 兼「どむか」幹事長梶村陽一のケータイへ(090ー2536ー15**)。神泉駅から は歩3分位。会費は五千円位。新年会もほぼ完全貸切状態の大盛況!ちょっと濃い話 題と、 名刺もちょっと多めに持って。仕事絡みの宣伝・押し売りも大目に見よう。とにかく、顔 を出すことから全ては始まる。皆様のお越しを心よりお待ちいたしております。 主宰人 帰山健一 敬白。


★どむか主宰・「本棚の溜息」編集発行人/帰山健一
★平成11年2月1日発行
★ E-mail:BXJ05656@nifty.ne.jp
★勤務先/100-8066日本経済新聞社総合事業部Tel5255-2847、fax 5255-2860
★E-mail kaeru@tokyo.nikkei.co.jp【どむかPATIO】GFA02534パスワードchoryu1#

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