明窓舎 
 


第5回 明窓舎コンサート〔予定〕      歌曲と朗読・能管独奏など詩と音楽の
    創作作品を中心としたコンサート
 2012/12/24(月〕
振替休日
   後援/横浜清笛会 
協賛/雲隠之会
 銀座かねまつホール
東京都中央区銀座6-9-9
   
銀座中央通り
東京メトロ銀座駅A2出口 
徒歩3分

   



 風景の記憶 U
第4回 明窓舎サロンコンサート
歌曲と朗読・能管独奏など詩と音楽の創作作
品を中心としたコンサート。ワンドリンク付
 
 2012/5/20(日)    後援/横浜清笛会 
協賛/雲隠之会
   Performing Gallery & Cafe
絵空箱

 
   
 
 地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅
1b番出口徒歩2分

地下鉄東西線「神楽坂」駅
2番出口徒歩9分


東京都新宿区山吹町361
誠志堂ビル1F/2F

   
 T部  ○14:00開演    ワンドリンク付 \2,500
  「能管の調べ」/根岸啓子
  独吟「小姫の段」/熊谷眞知子
  「おくのほそ道」/朗読・貴慈瑠 中澤恵都 
                   /音楽・初音里 草寧音
      松尾芭蕉/松井裕紀  
      早乙女・柳の精 /藤原舞鶴
                         映像構成・山田智士
  「とほのみやこ」/詩・根岸 弘
           歌・ピアノ 初音里        

   「星への旅」/詩・貴慈瑠
         歌・前田幸輔 ピアノ・初音里
 
  「翼を広げて」/詩・貴慈瑠
          歌・前田幸輔
 ピアノ・初音里
  「青い花〜また いつの日か」/詩・根岸 弘
                 歌・前田幸輔
 ピアノ・初音里
          ☆   ☆   ☆   ☆
 U部  ○17:00開演     ワンドリンク付 ¥3,000
  能舞「桜川」/熊谷眞知子 熊谷愛子
                  /笛・根岸啓子
  詩「極彩色の水平線」/朗読・中上 紀        
  詩「龍の卵」/朗読・中上 紀
  舞踊「Stellar Scope」/舞踊・藤原舞子/語り西村光一
             /台本・大道玲那 構成・堀 寛斎     「とほのみやこ」/朗読・貴慈瑠
            歌・ピアノ 初音里
   「道しるべ」/詩・貴慈瑠
          歌・前田幸輔 ピアノ・初音里
   「翼を広げて」/歌・前田幸輔 ピアノ・初音里     




 





   


   


     














photo by Satoshi Yamada  2012



















   あやめ艸足に結ばん草鞋の緒  芭蕉  
            
 過日は「明窓舎サロンコンサート」にお運びいただき誠に有難う存じます。
 昨春三月十一日の地異はまだ昨日のことのようですが、すでに一年余り経過
しました。被災地に住む人々の多くは恐らく今も現実を受け入れかねているに
ちがいありません。昨秋十一月二十三日のサロンコンサートのテーマ「風景の
記憶」を承け、今回は「風景の記憶 U」としてプログラムを組みました。
 
   春霞まぼろしの世に穿く草鞋

 ことし元禄二とせにや、奥羽長途の行脚ただかりそめに思ひ立ちて…かつて
芭蕉が旅したみちのくは、そのまま千年に一度という大地震に見舞われました。
津波に飲み込まれた陸前高田松原に最後まで残った一本松は、「風景の記憶」
とは何か、という命題をわれわれに象徴的に示してくれたものといえましょう。

 自然豊かな美しい国土は同時に、突如として牙をむく自然災害と隣り合わせ、
我が国の文学も芸能もこの相反する絶対的な制約の裡に育まれてきたものです。

 眼裏に塵あつて三界搾く、心頭無事にして一床寛し…平家一門の滅亡を予見
した公達の音曲風雅の世界は滅びし者にのみ許されたものです。暁の月に嘯く
気色にて、船の舳板に立ち上り、腰より横笛抜き出だし、音も澄みやかに吹き
ならし…清経入水は究極の死の美学であり、日本人の死生観の極地なのです。 

 末期の眼に映る風景が最も美しいものであるとすれば、その風景の記憶は、
もはや生きて見る機会がない点で、穢土を離れた永遠の美しさを保っているの
です。生き残った者はただひたすら美の敗者に甘んずるのほかはありません。

 風景に魂うばはれ、懐旧に腸を断ちて、はかばかしう思ひめぐらさず…芭蕉
の言葉の錬金術は「風景の記憶」を永遠にとどめるためにこそあったのです。
『おくのほそ道』という一文学現象の根柢にあるものは何か、さらに追求して
ゆかなければならないと思量し、紀行後半の朗読を将来の課題に残しました。

  平成二十四年五月三十日                       
                     明窓舎主筆  根 岸 弘 拝
  
 



























風景の記憶
第3回 明窓舎サロンコンサート

 
歌曲と朗読・能管独奏など詩と音楽の創作作
品を中心としたコンサート。ワンドリンク付


 2011/11/23(祝)
 
後援/横浜清笛会 
協賛
雲隠之会

      
            Performing Gallery & Cafe                   第3回明窓舎サロンコンサート               
      絵空箱                                風景の記憶
 
 

 





 

 

地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅
1b番出口徒歩2分

地下鉄東西線「神楽坂」駅
2番出口徒歩9分


東京都新宿区山吹町361
誠志堂ビル1F/2F

 
 T部  14:00開演
   「みるなの倉」 /朗読・貴慈瑠
           笛・草寧音 鉦・松井裕紀
  「曼珠沙華」  /舞踏・藤原舞鶴
  「菜摘歌」    /歌・前田幸輔 初音里
  「やまとしうるはし」「明日香の子守歌」

           /ピアノ・歌 初音里
  「石川台追想」 /朗読・貴慈瑠
                  映像構成・山田智士
             映像協力・津田佑介 桑原拓也
  「坂道の町」   /歌・ピアノ 初音里
   「また いつの日か」 /歌・前田幸輔
       マンドリン・中村茉莉 ピアノ・草寧音   
          ☆   ☆   ☆   ☆
 U部  ○17:00開演
    「砧」 /謡・熊谷眞知子 笛・根岸啓子
    「天の夕顔」創作能舞 /企画構成 根岸 弘
     舞・熊谷眞知子 笛・根岸啓子 朗読・貴慈瑠
   「いとしい人へ」 /歌・ピアノ 初音里        
   「みるなの倉」 /朗読・貴慈瑠
           笛・草寧音 鉦・松井裕紀
   「また いつの日か」 /歌・前田幸輔
     マンドリン・中村茉莉 ピアノ・草寧音      



 

     


     



   


     


 


     

photo by Satoshi Yamada  2011



 
   民草を束ね憩へる新嘗祭 

  全国民の脳裏に深く刻まれた未曾有の地異、東北関東大震災の日から八カ月余を閲した勤労感謝の日、サロンコンサート開演に先だち、被災地への巡幸重なって、ご体調を崩された天皇陛下のご快癒を、会場の皆様とともに心より祈念いたしました。

 引き続き「風景の記憶」のテーマのもと、二部構成のプログラムに移りました。

 「やまとしうるはし」から「坂道の町」まで古代より現代に至る風景を描く一方、

天界に咲く赤い「曼珠沙華」、ドイツ・ロマン派の「青い花」、中河与一「天の夕顔」
のごとき、この世ならぬ花のある幻の風景をも追い求める内容であります。
 

  手まくらにみどり児ねむる小春かな


 当日は、三歳のおさなごから九〇歳のご婦人まで、じつに幅広い年齢層の方々にご入
場いただき、御蔭さまで今後の活動に資する貴重な指針を得ることが出来ました。

 U部の終演後、暮色の江戸川橋界隈にさっと時雨が通りすぎました。あたかも芭蕉が
まだ桃青と号し、そのかたわら神田上水の水道工事に携わっていた当時の江戸の風景を思い起こさせてくれるようで、ひとしお感慨深いものがありました。

  
  なつかしや江戸東京の小夜時雨

 時空のなかにある風景と如何に向き合い如何に生きるか。そうしてまた、その風景を如何なる手段を通し自他の共有するところとなすか。模索は絶えることがありません。
 有難いことに今回のサロン時空を通し、また新たな人脈も生まれました。主催者冥利
に尽きることと申さねばなりません。互に連携し、さらなる展望を切り拓いてゆける日
の一日も早く実現出来るよう、なお一層努力を積み重ねて参る所存でございます。


  平成二十三年十一月二十三日                       
                     明窓舎主筆  根 岸 弘 拝







明窓舎チャリティーコンサート  
「道しるべ」
歌曲と朗読・能管独奏など詩と音楽の創作作
品を中心としたコンサート。ワンドリンク付
2011/5/28(土)
午後2時開場
午後3時開演 
後援/横浜清笛会 
協賛/雲隠之会

 Performing Gallery & Cafe
絵空箱
 
    東北関東大震災支援     
 チャリティーコンサート  
地下鉄有楽町線「江戸川橋」駅
1b出口徒歩2分

地下鉄東西線「神楽坂」駅
2番出口徒歩8分


東京都新宿区山吹町361
誠志堂ビル1F/2F

初音里/歌・ピアノ「星合の空」
初音里/歌・ピアノ「道しるべ」
初音里/歌・ピアノ「空の旅人」

草寧音/ピアノ「陽関三畳」(朗詠/根岸 弘)
草寧音/ピアノ「春舞」
草寧音/ピアノ「双飛胡蝶主題変奏曲」

熊谷眞知子/能舞「祈り」

貴慈瑠/朗読「良寛ー月の兎ー」 
          初音里/ピアノ


音楽工房「まど」/「櫻の木の下に」
   


 

 

 
 
 

 

photo by Satoshi Yamada  2011 


  
  万本の蓮糸たらせ春の空

 過日は「明窓舎チャリティーコンサート」の趣旨をご理解され、小雨降る中、
お運びいただき誠に有難う存じます。
 
  きづな追ふ桜前線北上す

 桜の開花とともに、福島・宮城・岩手と被災地に多くのボランティアが駆け
つけ復旧の手助けをするニュースが流れました。また、現在も日本だけでなく
世界の各地でチャリティーコンサートが開かれています。

  目に見えぬ童子棹さす花筏 
    
 明窓舎の近くを神田川が流れています。両岸の桜並木からの絶え間ない落花
を受け、つぎつぎと美しい花筏が組まれてゆきました。

  蝶生まる人なき村の片ほとり

 大地震・大津波はさらに人災ともいうべき福島原発事故を引き起こしました。
被曝を避け、家々、村々から人影が消えました。

 
 この度のプログラムは、三月二十日(日)「雑司が谷音楽堂」のコンサート用に準備したものに修正を加え、鎮魂と再生、望郷をテーマに再構成しました。               
 奇しくも三月十日にオープンした「Performing Gallery & Cafe 絵空箱
被災地に繋ぐ企画に賛同し、皆さまと共有できた時間に感謝しつつ、次の企
画の検討を進め、またご案内を差し上げたいと存じます。   
 なお、入場料の一部を「絵空箱」を通して日本赤十字社に義捐金として寄付
させて頂きましたことをご報告申し上げます。
 

  平成二十三年五月                       
                     明窓舎主筆  根 岸 弘 拝
  




コンサート中止のお知らせ◆ 

2011/3/11(金)に東北関東大震災が発生しました。
安全を最優先し、予定の下記コンサートを中止いたします。

2011/3/13(日)

明窓舎サロンコンサート    歌曲と朗読・能管独奏など詩と音楽の創作作品を中心としたコンサート。ワインのドリンクサービスを用意 

 2011/3/20(日)
  後援/横浜清笛会 
協賛
雲隠之会

 雑司が谷音楽堂
 
地下鉄副都心線「雑司が谷駅」3番出口より
(目白通り口)徒歩5分
JR「目白駅」下車バス白61系統新宿駅行
高田1丁目下車3分
  根岸啓子/能管(「葛城」より)
草寧音/ピアノ「陽関三畳」(朗詠/根岸 弘)
       「双飛胡蝶主題変奏曲」
貴慈瑠/朗読「春の旅人」 
       笛・根岸啓子

前田幸輔/歌「道しるべ」
       ピアノ伴奏・初音里

前田幸輔/歌「櫻の木の下に」
       ピアノ伴奏・初音里
松井裕紀/トーク        司会/山田智士 
   



明窓舎サロンコンサート   
歌曲と朗読・能管独奏など詩と音楽の創作作品を中心
としたコンサート。ワインのドリンクサービスを用意

 
 2010/9/4(土)
T部 2時開演    U部 5時開演
 
後援/横浜清笛会 
協賛
学習院大学山岳部OB会
   神楽坂「月夜野」ワインセラー忍野
   インデイアンレストラン アールティ
   雲隠之会


   銀座「音楽の部屋 Cantata
   
  銀座七丁目にある小ホール。備え付けのピアノは
 ヤマハが昭和三十五年(1960)清宮貴子内親
 王と島津久永氏のご成婚を記念して50台限定製
 作したうちの1台
   初音里/「菜摘歌」 草寧音/独奏「秋のピアノ曲
 2題」 貴慈瑠/朗読『天の夕顔』
 前田幸輔/ボーカル「道なき道を」
 松井裕紀/トーク           他
 

 
 photo by Satoshi Yamada 2010




   小狐の何にむせけむ小萩はら  蕪村             


 過日は「明窓舎サロンコンサート」にお運びいただき誠に有難う存じます。
 ささやかながらも現代の時流を超えた詩と音楽の饗宴を催したいという共通
の思いで、出演者・スタッフ一同それぞれ微力ながら努力を重ねて参りました。

 おそらくいつの世もひとは誰であれ生きることの代償としてある束縛を甘受 
してきたに違いありません。その束縛を解き放ち、ひとを自由にするところに 
芸術の存在理由があります。                       

 詩は現代ではもっぱら黙読による鑑賞が主流になっています。理由はさまざ
ま考えられます。しかし少なくとも日本の古代あるいは王朝時代の詩はそうで 
はありません。かならず歌い口ずさんでいました。それも約束された音節数で、
「自分の感情をのべうたうこと」という〈抒情〉の原義通りに。       
 ではこの〈抒情〉における「自分」とはだれか? 同時にそのことを問いか
けている「あなたという自分」とはだれか?                
 ひとがある抒情作品を耳にした際、郷愁にも似た魂のゆらぎを感ずる刹那が
あるとすれば、それはまさに、だれか? と問われているそれぞれの「自分」 
が、たがいに問い問われる過程のさなかに精神と感覚の境界をなす深淵におち 
いり、未生以前の「自分」に遭遇したことを意味するのです。        
 CD化したプログラム作品の中から例を引き、具体的にのべてみましょう。 
 「菜の花道に」は口語定型詩で、むろん黙読による鑑賞が可能です。しかし
詩はピアノの楽譜にのせ歌われ、時間芸術である詩と音楽の融合によって、世
にいう抒情曲となりました。そうしてこの曲の主人公は、じつは神々の代から
現代までを生きている旅人である「あなたという自分」なのです。同時にその
無限の時空をゆく旅愁をピアノの旋律がたゆたうようにのべうたっています。
 仮にこの抒情曲を聴いてひとが癒されたとすれば、こうした仕掛けを受けて
永遠の生命を受けたかのような不可思議な体験をしたことを物語っています。
   菜の花道に 風たえて                      
   神々のとき よみがえる                     
ひとは遙かな記憶をとおし、何度でもよみがえり生きられるのです。    

 銀座の一角にある「音楽の部屋Cantata」で皆さまと共有できた時間に感謝し
つつ、次の企画の検討を進め、またご案内を差し上げたいと存じます。   

  平成二十二年九月吉日                       
                     明窓舎主筆  根 岸 弘 拝
 
 



 初音里抒情曲集1   CD 
     限定版/定価1800円(別途郵送料200円)
    ご注文は明窓舎メール または
コンサート会場で直接承ります

創作歌曲と能管独奏
自然と人のいとなみ
とのかかわりのなか
に生まれた抒情を音
楽に形象化する試み
 
 
菜の花道に/詩・根岸 弘 
      曲・歌 初音里
庭の千草/能管 根岸啓子
絵手紙/詩・根岸 弘
        曲・歌 初音里
 絵手紙
 





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