【歩こう会第17回行事】
錦秋の碓氷峠アプトの道ハイク報告書

(平成21年11月7日催行)


狭山白門会 歩こう会幹事   益子隆雄  (文・写真共)



美しいメガネ橋に感動!  

 平成21年11月7日(土)会員18名の参加により三回目のバスハイクを実施しました。

 碓氷峠鉄道文化村(アプトの道遊歩道起点)からメガネ橋までの上り区間、折返し途中にある 「峠の湯」までの下り区間を歩きました。



 「アプトの道は横川〜軽井沢間11kmの信越線が平成9年長野新幹線の開通により廃線と なった後、途中の橋梁・煉瓦製四連のきれいなアーチを描く 〔メガネ橋〕 (国重要文化財)までの上り区間4.8kmのレール上を簡易舗装・整備した遊歩道である。」

 さて、私達を乗せた小型バスは狭山市を出発(am7:00)してから懸念 した渋滞もなく走り、 横川駅駐車場に予定時刻を僅かに遅れて到着(9:15)。

 2時間余りの窮屈な姿勢から解放されて、いざ出発!

 歩き始めは松倉歩こう会会長を先頭にA班、B班が後に続いたが、直ぐ左側の 「碓氷峠鉄道文化むら」内に 展示されている歴史的車輌等に目を奪われて歩行が遅く隊列も乱れがち。

 カーブを過ぎると、舗装線路の道が、先が見えないくらい延々と続いていて、ちょっと驚いた。
1kmほど歩くと上信越自動車道と立体交差。橋の下を通り過ぎたころから予想外に暑くなり一人、二人…と 相次ぎ上着を脱いで歩いている。
 歩きやすい平坦な道に見えたが、緩やかな上り坂なのだ。しかも晴天で気温 も上昇、汗ばむはずだ。

 間もなく、旧丸山変電所に到着(10:00)。



 「この変電所は明治時代国鉄により造られたレトロムード溢れる煉瓦造りの建物で重要文化財に指定されている。」

 小休憩をかねて所内見学後再出発。  1kmほど歩いたころ、架線上に猿2匹が現れた。
 「サルにエサを与えると危険です」との看板が出ているので、無視して先へ行く。

 小さな橋に出たところで、帰りのお客さんを乗せたトロッコ列車が通過。
 レトロな汽笛が一声すれば様になるのに…と思いつつ歩くともう峠の湯の入口(標高420m)。



 帰路に寄るのを楽しみにして更に進むと1号トンネルが現れた。中に入ると汗が引くほど涼しい。
 続いて2号トンネル(標高465m)を抜けるとそこは碓氷湖の入口。右脇は国道18号旧道。

 左側下の湖畔では団体の行楽客たちが弁当を広げている。時計を見ると十一時だ。 空腹だが、昼食にはまだ早い。目指すメガネ橋はあと1km余りだ。
 ここからは少し急勾配になるが頑張ろう!員数を急ぎ確認して再出発。

 点在する黄葉・紅葉を見ながら歩くと直に3号トンネル、4号トンネル。そして5号トンネル(入口標高540m)を通り抜けると、 待望の「メガネ橋」に出た。同時に素晴らしい光景が目に飛び込んできた。

 早速、出口で記念写真を撮影。橋の上遊歩道の中央に進むと右方面には信越本線の鉄橋が紅葉渓谷に浮かんで見え、 左側から見下ろすと国道18号旧道がサーキットのコースのように見える素晴らしい眺めだ。

 その旧道辺りはメガネ橋を背景に記念写真を撮る人々で賑わっている。



 上からでは肝心のメガネ形状が見えないので全員旧道に下りた。

 なるほど、下から見上げると「4連アーチのメガネ橋(正式名、碓氷第三橋梁)」と合点。
 そしてこの美しい煉瓦造りの巨大な鉄橋を背景に待ち望んだ記念写真を撮った。

 しかし上の道に戻るには階段を124段も上るので少々辛かった。

 全員が揃ったところで、ありがたいことに、高齢のボランティアの方がアプトの道等について説明してくれたり、記念写真まで撮って くれた。

 帰路は下り勾配だから鼻歌交じり気分で歩け、あっという間に碓氷湖に到着。待ちに待った昼食休憩だ。

 しばし光陽をたっぷり浴び、のどかで見事なロケーションと点在する色鮮やかな紅葉を眺めながらのお弁当は最高にう まかった。

 こうした感動の余韻にひたりながら今日のハイクの終点、「峠の湯」に向かった。

 ここでも庭園からは中国の山水画に出てきそうな妙義山が間近に見えて感動し、また、風光明媚な?露天風呂に 浸かっているとハイクの疲れを心地よく癒してくれる気分になった。



 狭山市に向かう帰路の車中でも森名誉会長の気配りの歌詞集を頼りに盛り上がり、狭山市到着後に行う 恒例の下山祭も初参加者を交えて和気藹々と話が弾む中でお開きとなりました。

本当に楽しい一日でありました。


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※狭山白門会は埼玉県狭山市在住・在勤の中央大学OBで構成されています。