円周角の定理の逆が成り立つ実験をグランドで行うことで、数学や平面図形
に興味をもち、数学的見方や考え方を深めることが、この教材のねらいである。
円周角の定理の逆が成り立つ感覚をつかむ実験をグランドで行う。
実験者全員(人数が多いほどよい)がトイレットペーパーの芯を用意す
る。なるべく低い位置でトイレットペーパーの芯の穴からサッカーゴール
を見て、図1のように穴の直径にちょうどサッカーゴールの下の幅が入る
ような位置に立つ。それぞれ立つ位置をばらばらにすると、図2のように、
実験者は円周上に並ぶはずである。大体円状に並ぶことが実感
できればよいので、測定はおおまかでよい。実験の説明をした後、
実験者がどのように並ぶかを予想してから実験を行うか、
先にしくみを考察して検証という形で実験を行うかの、
2つの方法が考えられる。グランドに出る時間がない場合は、
外で実験する醍醐味はないが、サッカーゴールの代わりに室内で黒板等に
線を書いて実験してもよい。