沼に野生しているハスから沼の深さを求める問題から、方べきの定理の理解を深め、
その有用性を感じることが、この教材のねらいである。
沼に野生しているハスの花が水面から18cmつきでている。
このハスの花が風にゆれると30cmはなれた水面にふれる。
このとき、この湖の深さはどれくらいでしょう?
図1のようなモデルとなるので、三平方の定理で
以下のように解く場合が多い。求める沼の深さをdとすると、
(d+18)2=d2+30 2
36d+324=900より、d=16cm
この解法は2次式の展開があるうえに182の計算も大変である。
よって、この問題を図2のようなモデルにして、
方べきの定理を利用して解く。
PA・PB=PC・PDより、18x=30×30から、
x=50なので、円の半径は(50+8)÷2=34より、
d=34-18=16cmとなる。
この解法だと、簡単な計算だけで解くことができる。