身のまわりにあるものを積の法則を使って分析、考察することで、単元の有用性を感じるのが、
この教材のねらいである。
車のナンバーは、下図のように「陸運局事務所記号(大宮)」「分類番号(56)」「かな文字(と)」
「一連指定番号(1234)」の組合せからできている。
大宮56 |
と1234 |
ここでは大宮ナンバーの自家用小型自動車のナンバーが何通りあるかを考える。
1998年までは分類番号は2桁で、小型自動車(2000cc以下)は、50~59と70~79の20通りが
使われていた。
かな文字は、事業用が「あ,い,う,え,か,き,く,け,こ,を」、レンタカーが「わ,れ」、
駐留軍人軍属私有車両等が「よ」(と英文字の一部)が使われ、使われないのが「お,し,へ,
ん」なので、自家用車はそれ以外の29文字使われる。一連指定番号は1~9999であるが、
欠番として縁起の悪い下2桁が42(死に),49(轢く)と、4219(死にに行く)があり、使われない。
よって、一連指定番号は、9999-(2×100)-1=9798通りとなる。ゆえに、
大宮ナンバーの自家用小型自動車のナンバーの総数は、20×29×9798=5682840台分。
登録台数がこれでは足りなくなったので、分類番号が3桁になったのである。