二等辺三角形ができる条件

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軌跡と領域

平面図形のパズル的な課題を解決することで、軌跡と領域という概念のイメージを深める

ことが、この教材のねらいである。

点Aと点Bを与え、次のような軌跡や領域を作図することを考える。

①ABを一辺とする二等辺三角形ABCの点Cの軌跡

点Cの軌跡は図1の①の青色の太線部分となる。

AC=BCになるときは、線分ABの垂直二等分線上、

AB=ACになるときは、点Aが中心でABを半径とする円上、

AB=BCになるときは、点Bが中心でABを半径とする円上、

に点Cはそれぞれある。

②ABを一辺とする直角三角形ABCの点Cの軌跡

点Cの軌跡は図1の②の桃色の太線部分となる。

∠A=90°になるときは、点Aを通りABに垂直な直線上、

∠B=90°になるときは、点Bを通りABに垂直な直線上、

∠C=90°になるときは、ABを直径とする円上、

に点Cはそれぞれある。

③ABを一辺とする直角二等辺三角形ABCの点Cの軌跡

点Cの軌跡は図1の③の赤色の6つの点となる。これらの

点は①と②の軌跡、つまり青色線と桃色線の交点である。

④ABを一辺とする鈍角三角形ABCの点Cの領域

点Cの領域は図1の④のベージュ色に塗られている部分となる。

これは、②の図を基にして塗ったものである。

(参考文献)
[1]高橋昭彦(2003),「The Jyugyo Kenkyu」,新算数教育研究会セミナー講演資料.