絶壁を登る

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鈍角の三角比

次のような概念モデルを用いて、鈍角の三角比をイメージすることが、この教材のねらいであ

る。鋭角の三角比をイメージするときか実際の測量問題のときに、「斜面を1だけ登ったとき

標高差がsin(正弦)で、水平移動距離がcos(余弦)である」という話をしておくこととする。

そして鈍角の三角比をイメージするときに、実際にはあまりありえないが「鈍角の絶壁を登る」

と考え、斜面と同様に標高差がsin(正弦)で、水平移動距離がcos(余弦)とイメージする。

例えば、図1のように120°の絶壁を登る?ときは、

標高差は60°の斜面を登るときと同じなので、

sin120°=sin60°=√3 / 2であり、

水平移動距離は60°の斜面を登るときと距離は同じであるが、

進む方向は反対なので、

cos120°=-cos60°=-1 / 2であることがイメージできる。

(参考文献)
[1]何森仁,小沢健一,近藤年示,時永晃 共著(1995),「坂道でサイン・コサイン」,『のびのび数学』,三省堂.