身近な物の長さが三角比を用いて計算できることを実感し、この単元の有用性を感じることが、
この教材のねらいである。
左上の写真は、スキーのジャンプ競技が行われる札幌の「大倉山ジャンプ競技場」である。
右上の写真はそのランディングバーン(着地する斜面)である。赤線はK点と呼ばれる
120m地点で、距離の基準となる地点である。
さて、このジャンプ場で行われるジャンプ競技でK点である120mまで飛んだとき、この選手は、
何m分下へ降りたでしょうか?また、前へは何m飛んでいるでしょうか?
大倉山ジャンプ競技場のランディングバーンの斜度は、斜度は一定ではないので誤差あるが、
約37度なので、下には120×sin37°≒72.2m、前には120×cos37°≒95.8m飛んでいることが
わかる。72.2mといえば、ビルにすると22~24階くらいに相当する高さである。そんな高さから
飛び降りているなんてすごいですね。