身近な道路標識に三角比が登場していることを実感し、この単元の有用性を感じることが、
この教材のねらいである。
右下の写真は、坂道で見られる道路標識である。道路標識には10%と書かれているが、
この道路標識は、この坂道の角度が何度であることを表しているのだろうか?
この道路標識に書かれている10%とは、1000m横に進ん
だとき、その10%である100m登ることを表しているのであ
る。ということは、坂道の角度をθとすると、図1のように、
tanθ=(100/1000)
ということで、
すなわち10%=0.1だから、
tanθ=0.1ということになる。三角比の表で調べると、
tanθ=0.1となるθは、tan6°=0.1051より、
この坂道の角度は約6度であることがわかる。
同様に、道路標識に7%と書かれていたら、
tanθ=0.07となるθは、tan4°=0.0699より、坂道の角度は約4度であることがわかる。