次のような概念モデルを用いて、『「PならばQ」の命題が真のとき、
その命題の対偶である「QでなければPでない」は真であるが、
もとの命題の裏である「PでなければQでない」は真とは限らない』ということを
イメージすることが、この教材のねらいである。
ある女の子に「誕生日にプレゼントをくれない人とはつきあわないの」といわれたとき、
いわれた男の子は、その女の子にプレゼントをあげれば必ずつきあえるだろうか?
女の子がいったので、「プレゼントをくれないならつきあわない」の命題は真であるが、
「プレゼントをあげるならばつきあう」は、もとの命題の裏のであり、
真とは限らないことがイメージできる。この男の子は結局ふられてしまったわけである。
真である命題は、もとの命題の対偶である「つきあう人はプレゼントをくれる人である」である。
この女の子は、この言葉でたくさんの男の子からプレゼントをもらい、プレゼントをくれた人の
なかからひとりつきあう人を選んだらしい。