JAZZ雑感 1.

JAZZを最初に聞いたのが19歳の時。
むしろ、19にもなるんだから、今更フォークじゃないよなと思ったものだ。
以来、32年間、はまり込んでしまった。
JAZZの魅力とは何か?
演奏することの楽しさが一番!
学生時代はテナー・クァルテットでベースを弾いていた。
バイトも結構やった。一番長期にやったのが二子玉川の高島屋のビアガーデン。
ひとシーズンフルにやった。このときは楽しかった。
薄給ではあったがJAZZが演奏できた。
JAZZの魅力は、やっぱりアドリブ。プレイヤー同士のインタープレイ。

だから、
僕のJAZZ批評の基準は
1.美しいこと
2.躍動感があること
3.緊迫感に溢れていること
の3点。

1.は当たり前。JAZZとてその例外ではない。
JAZZ独特の節回しとか音使いがあったとしても、美しいことは音楽としての原点だ。
2.はどんなスローなバラードであっても躍動感、言い換えればスィング感は必要だ。
3.もどんな場合にもなくてはならない。リラックスした酒場の演奏の場合であっても、ソロの場合であっても。

僕はそんなに沢山のCDを買うほうではないが、一つのこだわりがあるとすれば1枚のCDの中に1曲のお気に入りがあれば「買い」である。
全編お気に入りの演奏なんて、まず、ない。
名プレイヤーがやったとしても必ず何曲かはつまらないものが入るものだ。
そのお気に入りの1曲に、価値を感ずるか否か。
例えば、1枚2500円のCDに1曲お気に入りがあり、その曲だけを10回聴けば1回あたり250円、100回聴けば25円である。

大事なことは本当に好きな演奏が入っているかということ。
好きな演奏を好きなだけ聴けば、直ぐ元は取れる。


恐らく、着実にJAZZ人口は減っているだろう。
30年前、渋谷の街には10軒近いJAZZ喫茶があったものだ。
今や、その面影は全くなくなってしまった。

このJAZZの素晴らしさを一人でも多くの人に知ってもらいたい。
本当はこのHPでも、紹介したCDの中から1曲くらい聞けるようにしたいのだが、著作権の問題があり出来ない。
文章でしか伝えられないもどかしさがある。

ともあれ、皆さんにもトライして欲しいと願望を添えて筆を置くことにする。
                                   (2001.07.01)




独断的JAZZ批評 12.