劇場等での「マスク着用義務付け」に思うこと。を巡って
2020年10月上旬

-------高校の後輩Mから-------
(後輩M)
 入る時はしてますが、流石に途中は、ずらせて鼻出してます。ずっとじゃキツ過ぎます。マナーですし、うつされる可能性も0ではないですから。
 まあ映画館では今のところうつらないと思うし、クラスターさえも皆無です。友人同士で喋る、咳をする等はガッカリします。席が離れてれば問題ないですけど。

ヤマ(管理人)
 >ずっとじゃキツ過ぎます
 じゃろ? 当然だよね。全興連や劇場の偉い手は、客席でずっとマスクして観賞したことなど、ないんだと思うよ。商売にしてる人ほど、客席とは違うところで観て済ませているとしたものだから、そんときはマスクを外しているに違いないんよ。
 映画をちゃんと観たこともない者が机上でルールを決めるから、別スレで映友O氏も書いてるように、観客三人、なんてこともあります。それでも「マスク着用」ってバカかと思いますが、入れてくれないのでマスクは用意していますなんてことが起こるんだろうね。
 僕は一人で観に行くから、スタッフから話しかけられない限り、喋ることは何もないし、万一咳が出そうになれば、首に掛けているタオルで口を覆うからね。そんなこと自体、ほとんどないけど。
 僕の日誌を読んで言ってくれた“半端ない暗記力”って、記憶力というよりは集中力によるものだと思う。どうせ同じ時間かけて観るなら、集中してみられるスクリーン観賞じゃないと、限りある時間のなかで基本、1作品1度しか観ない僕としては、勿体ないと思って単価的には高くなるかもしれないけど、コスパ的にはスクリーン観賞のほうが勝ると思って足を運んできた。だけど、マスクして観ろなどと言われたら、その肝心の集中力が削がれるから行く気になれない。マスクするくらいなら、家で観たほうがいいってことになる。

(後輩M)
 会話禁止、咳は手で覆う、でいいんじゃないですかね。
 それと飲食禁止にして欲しいです。甘いポップコーンの匂いが鼻についたり、ガサガサビニール音が続く時もあります。2時間くらい我慢できるでしょってね。飲食は予告編までにして、飲むのはいいとして菓子やポップコーン食べながら集中して観れるのかなと思う。収入源の一つだから仕方ないですけど。①明るくなるまでスマホ電源は入れない、②立ち上がらない、③むやみに身体を揺り動かさない、④上映中前を横切る時はかがむ、出来てない人がいていいシーンで集中力を削がれることがあります。数本に一度くらいはこんな人がいます。遭遇率20%。コロナをうつす人の割合くらいですか。

ヤマ(管理人)
 日比谷シャンテでは、ときどきそういうのと出くわすけど、他だと東京のミニシアターの観客マナーは、かなり高いような気がするよ。ま、キミほど東京に足を運んでないけど。それにしても、20%ってか!?

(後輩M)
 このうちのどれかに該当するケースでも、自分には実害なしの場合もあります。この前、女性が明るくなる前にスマホの電源入れて時間か何か見た人を怒ってた、スマホの明るい画面で最後の感動のクレジットのいいシーンの余韻を邪魔したんでしょ。『ファヒム』でした。外では他人にストレスを極力与えない、察しと思いやりです。

ヤマ(管理人)
 僕など、スマホ、持っちゃあせんし(笑)。最高のマナーじゃろ?


-------映友O氏から-------
(映友O氏)
 ボクはほとんど平日に映画を見るので空いています。
 観客三人、なんてこともあります。それでも「マスク着用」ってバカかと思いますが、入れてくれないのでマスクは用意しています。モギリ(今はもぎりませんけどね)のところだけマスクして、すぐ外します。それでも、三人だろうと十人だろうとボク以外の観客は決まってマスク着用しています。何の意味があるのでしょう? 自分で考えないのでしょうか?
 ボクは未だ一度もマスクを着用して映画を見たことはありません。

ヤマ(管理人)
 同感です。僕も顎マスクの代わりに首タオルで通してきたので、マスク着用での映画観賞はしたことがありません。する気になれません。観賞中もしなければ、退出を求めるという上映会場もありますが、前もって本気か確認したところ、本気だというので、それなら仕方がないので残念ながら7月から観に行くのを止めています。
 何なんでしょうね、この理不尽な規律統制って。このリンクは、7月に綴ったものですが、当時は「推奨」だったガイドラインが今は「徹底」に改訂されてしまいました。なので、尚更になんか行く気が萎えてしまっているわけです。
 ま、所詮はガイドラインなので、法定義務ではありませんが、今のマスク・ファッショは、法定以上に脅威ですよね。圧倒的に死者数が多いはずの交通事故に関連する“法定”制限速度に対する人々の感覚のありようからすると、驚嘆すべき程の厳密さで規律統制したがる向きの多いマスク・ファッショって、本当に異常ですよ。本来の目的は飛沫感染防止なのであって、マスク着用規律による統制が目的になっていいはずがありません。

(後輩M)
 コロナは 閉鎖空間、密、飛沫を飛ばす の3つの条件が重なり、うつす人の存在(感染者の2割)、うつす状態(発症前後の2、3日間)である というかなりの低い条件下でのみ感染させる。つまりこの状態以外は感染はない。映画館は換気もそこそこだから警戒すべきは「感染者の発症前後の飛沫」のみ。1.完全沈黙、2.咳は手やタオルで覆うこと、3.飲食禁止、にすればマスク不要、感染確率ゼロでしょうよ。3.なくてもいいけど。

(映友O氏)
 ヤマさん、強く賛同します。交通事故も全くその通りですね。
 インフルエンザは患者数が一千万人、感染者数は推定二千万人、死者数は一万人。それでもマスク着用強制など起こりません。コロナは単に慣れてないだけなのに、同調圧力です。民主主義が定着したはずの日本でこんなことが起こるとは全く思っていませんでした。「マスクしなくて良いよ」と言うのは80年前に「戦争になんかいかなくて良いよ」と言っているようなものです。
 ヤマさんの「観に行くのをやめる」というのは潔くて気持ちの良いものですが、ボクは妥協して一瞬だけ着用するという姑息な手段を使っています。でもやっぱり映画は見たいので、続けます。

ヤマ(管理人)
 80年前にあった国家統制というのは、さも軍部が行ったかのように言われたりしますが、決してそうではなく、メディアの扇動に乗せられた民衆が求めることで醸成された機運に権力が乗じる形で進められたものであるということを、戦後生まれの僕が皮膚感覚で体感する日が来るとは、夢にも思っていませんでした。
 現行憲法の胚胎している理念が実現・定着していないからこそ、改訂を求める声が絶えないのでしょうが、基本的人権や自由、平等の概念を理解できない人を生み出す教育を施し、「自由=好き勝手」、「平等=一律」だと思い込むような愚民のほうを増やすことで改訂を現実課題の俎上に載せようとしてきた動きに対して、まるで歯止めを掛けられなかったツケが回ってきている気がしてなりません。

(後輩M)
 「今すぐ愚民共全てに叡智を授けてみせろ!」シャア・アズナブル(逆襲のシャア)。それが出来れば、世の中は今よりよくなるのか? 否、そうでもないような気がします。叡智も悪しき部分がありそでなさそでアッハン。
 人って善悪の狭間で揺蕩ってどっちに転ぶかは分からないです。もし、とことん追い込まれたりしたら、素晴らしい善人がジョーカーに変わるかも知れません。逆もありですけど。

ヤマ(管理人)
 Mくん、そうやね。賢愚と善悪の関係というのは、得てして賢⇒悪、愚⇒善に向かうことも多いのが人間やからね。大賢は大愚に通じるというような言葉があるのも、裏を返せば、小賢しい者は、大概がろくでもないことをすると言ってるようなものだ。
 それに、個々人に立ち返れば、丸ごと賢を体現している人も、丸ごと愚を体現している人もいないし、同様に丸ごと善を体現している人も悪を体現している人もいないとしたものだしね。
 80年前の件については、天空の蜂』['15]の映画日誌にも引用している伊丹万作の遺した戦争責任者の問題のような観点が非常に重要だということやね。

(先輩F)
 先日もひろめ市場へ行ったら、入り口で係員が「マスクしてください」というので、「すまんが、私ゃ不器用なもんでマスクして飲み食いはできんのじゃ」と言って入りませんでした。カバンの中にはマスクは三つ持ってましたが。

ヤマ(管理人)
 F先輩! 僕も鞄の中にマスク三つ持ってます(笑)。んで、する必要があると判断した時のみ装着しています。

(ミニシアター主宰K氏)
 映友Oさん、おしゃべりしない場合、マスク着用はいりません。
 亡くなった方から、ウイルスを拡散しないのに、全て【家族葬】。
 いかに、ガイドラインがいい加減だったか。いまだ、これに支配されている。

(映友O氏)
 Kさん、ボクはどんな時でもマスク不要と思っています。ヤマさんほどの信念がないので映画館に入る時(見る時でなく)は着用します。
 「マスク着用をお願いします」と貼り紙があっても公的なところではしません。民間では「絶対しないとダメですか? 持っていません」と言うと大体🆗です。ダメなら入りません。飲食店でマスク着用を求めるのは相当頭が悪いと思います。
 家族葬は、沢山の参列者が来るのを警戒しているからではないですか? 遺体とは無関係では?
 政府は間違いなく「コロナはただの風邪、インフルエンザより怖くない」という結論を得ています。小出しにして少しずつ緩和して行くことにしていると思います。

ヤマ(管理人)
 >Kさん、Oさん、
 観賞中のマスク着用を「推奨」から「徹底」に変えた今回のガイドライン改訂は本当に見識を欠いていて、席数半減を“お目こぼし戴くための阿り”みたいな観客不在の卑屈を感じます。不愉快極まりありません。いくら全興連が、興行者の組織であって映画愛好者団体ではないにしても…。

(映友O氏)
 ヤマさん、責任を取りたくない、というだけのことと思います。

ヤマ(管理人)
 このニュースで報じられているように元々、オトモダチ仲間のおっさんたちが、お連れさん構えて行くお楽しみだけ解禁しようってな内輪的なことしか考えていないことが透けて見えてる緩和措置だったことに慌てた映画業界が「推奨」から「徹底」に変えますんでってことで加えてもらったんだと僕は観てます。これを観たとき、こんなことに、なんで半年以上も係るのか!と憤慨しました。しかも大向こうから声を掛ける歌舞伎や、ブラボー!を大声で連呼するのが習わしのクラシックコンサートがOKで、なぜ映画館がまだなのか!と(あは)。
 で、媚びて加えてもらって100%キャパで券売を始めたら、ポップコーンなどの飲食物販するんならダメよと後出しじゃんけんのようなことをされて、それだと商売にならないということで、元々満席アベレージで興行できてなかった大手シネコンは、100%キャパ券売よりも飲食物販売を取って、半減席数販売に戻しちゃいましたよね。
 残ったのは、マスク着用「推奨」から「徹底」へのガイドラインだけ。おまけに今回('20. 9.19.)の改訂により、(P.6)<上映当日の対策>来館者の入場時の対応 以下の場合には、入場の取りやめを要請する。■文言追加 ⑥マスクの着用にご協力頂けない場合。ってことになってしまったわけですよ。Kさんが書いておいでの通り「いかに、ガイドラインがいい加減」なものなのか、ということなのですが、「いまだ、これに支配されている」わけです。しかも、興行じゃなくても。

by ヤマ(編集採録)



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