『カリフォルニア・ドールズ』をめぐって
映画通信」:ケイケイさん
ヤマ(管理人)


 【mixi日記 コメント】2022年04月12日 08:14~2022年04月14日 19:46

(ケイケイさん)
 そんな駄目な作品だったですか? 私はケーブルで見た時、絶賛した記憶があります(笑)。今見ると、違うのかなー。でも、酒浸りのジミー監督といい、モーテルに女を連れ込んでいたマネージャーのハリーといい、揃いも揃って、ろくでなしの男たちだったと言われてみれば(笑)。

 私は『プリティ・リーグ』では、男性と交際禁止なのは知ったこっちゃない人が私はもう男にお尻を触られる仕事には戻りたくないんだよ!と叫ぶマドンナの役が、今でも一番覚えています。男漁りする女性は何時でも自分の自由にできると思っている男性が、当時は多かったと思うんですよ。そこを突いたセリフだなぁと、当時すごく感慨深かったです。

 『カリフォルニア・ドールズ』の泥レスの件は、アメリカで女子プロレスは、ストリップ+αくらいの位置づけだったと思います。当時ですけど。今はどうなんでしょう? だから、嫌でもお金のため、泥レスしなくちゃいけないんだと、観ながら痛ましかったのは覚えています。

 日本はビューティー・ペアとかクラッシュギャルズとか、その昔はマッハ文朱とかアイドル系、神鳥忍や北斗晶やジャガー横田の本格系、キューティー鈴木とかの美貌系とか、選り取り見取りで人気があったけど、それとは違ったんだと思います。アメリカは男性のプロレスでもショーの意味合いが強く、だから外人レスラーはスポーツとの認識が強い日本のファンが好きだと聞きました。この辺はシューテツさんが詳しいと思います(笑)。

ヤマ(管理人)
 そのせいでしょうかねぇ、早々からの日本の女子プロ登場場面のみならず、パワーに劣るミミ萩原が得意にしてた逆転技が、本作の重要な位置を占めてたもんねー。

(ケイケイさん)
 せめて神取忍にして欲しかったですね(笑)。カリフォルニア・ドールズの二人も、結構ちゃんと技をかけていた記憶があります。

ヤマ(管理人)
 神取忍やと、一か八かの一発大逆転技にならんやんか(笑)。弱っちいミミやからこその逆転技よん。とはいえ、字幕にあったとおり拙日誌にも回転逆エビ固めと書いたけど、考えてみたら、逆エビを回転技で掛けれるわけがないね! 一発逆転の回転エビ固めが正しい。今になって気づいた(たは)。

(ケイケイさん)
 枕営業の件は、アイリス泣いてましたね、シャワー浴びながら。思い出しました。今なら製作できない脚本だと思います。ハーヴェイ・ワインスタインの件なんて、まさにそうですよね。当時、カルト的に支持する人がいたということは、女性の枕営業は、世間的には必要悪だと思われていたんですよ。

 アイリスの哀しさを思いながら、映画について良かったという記憶があることは、情けないことに私もそうだったんです。とんでもないわ。

ヤマ(管理人)
 いやまぁ、映画としては、泥にまみれ、汗にまみれ、汚辱にまみれ、悔し涙をシャワーで流してまで勝ち取った「All The Marbles(トップ賞とか、満額の賞金とかいう意味らしい)」【映画の原題】という作品なんやろから、「アイリスの哀しさを思いながら、映画について良かったという記憶」があるほうが、むしろ素直な観方なんだろうと思うよ。

(ケイケイさん)
 今観たら、ヤマさんと同じ感想かも知れません。昔書いた映画の感想を読み返すと、今じゃこんなことは書かないぞ、と言う表現にぶち当たる時があります。
 そういう時、私も成長したなと密かに思っちゃう(笑)。老いも若きも全て、日々成長して思考はアップデートしていかなくちゃ。特権階級の人がアップデートしないのが、世界的な憂鬱なんでしょうねー。

ヤマ(管理人)
 アップデートどころか、どんどん増長して勘違いするか、耄碌するかのいずれかに走ってて、《ノブレスオブリージュ》なんか最早、死語やね(とほ)。

 それはそれとして、アイリスが自分で選んだ一夜限りの枕営業と、ハリーが勝手に決めてきた泥レスで衆人環視のもと乳出しで泥まみれになって笑われていた泥レスと、ケイケイさんなら、どっちがより屈辱的?

(ケイケイさん)
 そりゃ両方ですよ(笑)。でもどちらかなら、泥レスですかね? やっぱり本流のスタイルで試合したいと思うんじゃないかなぁ。
 女性としてより、レスラーとしてはこちらが屈辱だと思います。確か泥レスって、レスラー以外の女性、例えばウェイトレスとかでも、座興でやると聞きました。だから、やっぱりこっちが屈辱ですね。

ヤマ(管理人)
 泥レスのほうが屈辱とな! 流石! 実に真っ当やと思う(拍手)。
 たぶんレスラーの女性に泥レスをやらせることは、レスラーでない女性にやらせる以上の仕打ちやと思うね。

(ケイケイさん)
 そうなのそうなの、私が屈辱だと思った一番の理由です。
 彼女たちの一番のプライドは、「プロレスラー」ですもんね。リングでのアドリブはOKでも、泥レスはないわ。

ヤマ(管理人)
 そやから、ホンモノの女子プロが参戦するということでの、それまで彼女たちが得ていたギャラの5倍の額になったんやろなぁ。

 それをハリーは、100ドルが500ドルになったぞと己が交渉力として誇っていたけど、ド頭カチ割られるべき発言やね。しかも勝手に決めてきて(呆)。ギョーカイ関係者は誰も観に来やしないって、てな弁明にも呆れたよ。

(ケイケイさん)
 そうでしたか。すっかり忘れていました、そのプロット。酷い男やな、ピーター・フォーク。あっ、役柄か(笑)。

ヤマ(管理人)
 それからすれば、エディの申し出は下衆ながら、まぁ、ありがちなことよね。“熱湯風呂”とかみたいな笑いものにしているわけじゃないしね。
by ヤマ

【mixi日記 コメント】2022年04月12日 08:14~2022年04月14日 19:46



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