写真家周秀泉氏が上海「郎静山国際撮影賞」受賞
 4月27日、上海市浦東新区正大プラザで初めて中国人写真家郎静山先生を名づけた「郎静山国際撮影賞」の選考発表及び受賞式が開催されました。在日中国人写真家の周 秀泉氏も選ばれまして授賞式に出席しました。
 郎静山先生は1892年、江蘇省江陰に生まれ、1904年上海私立「南洋中学校」予備科の頃から美術先生の影響を受けて写真に興味を持ちまして、1919年「静山広告社」を設立、1924年中国最初の撮影団体「芸術写真研究会」を設立、後に「光社」に名前を変更、そして北京中央公園で初の写真作品展を開催されました。1925年「中国撮影学会」を創立、1927年、写真作品で上海画家たちの芸術展に出展した。1928年上海で写真団体「華社」を設立(後に「中華撮影学社」の名に変更、同じ年に上海「時報」写真記者を担当しました。1931年から1989年まで世界主要国家で個展を開催、また、いろんな国際写真サロンに出展し、1966年、「亜洲影芸協

会」(FAPA)を発足して、名誉会長に就任しました。1986年上海美術館で「郎静山芸術作品展」開催、1995年105歳の数え年で台北市にて逝去されました。郎静山先生は中国報道写真の第一人者、芸術写真、写真教育の開拓者、中国伝統文化と西洋文化と融和、交流の実践者でもありました。
 上海「郎静山国際撮影賞」選考委員会の紹介によると、今回の国際撮影賞の主旨は郎静山先生の卓越の芸術写真を継承、国内海外で活躍される華人写真家を表彰、世界華人写真家同士間の交流と団結、伝統中国文化と西洋文化と更なる交流のためだそうです。今回募集した作品の内容は自然風景を限定、中国国内の30以上の省、自治区、直轄市、また海外のアメリカ、インドネシア、タイ、日本、カナダおよび香港、マカオ、台湾から1万点余りを集めて、その中から100名を入賞、100名を
入選したということです。

 
  周 秀泉氏は1949年、上海に生まれ、1988年に来日。日本写真専門学校、大阪芸術大学を経て、日本各地の自然風景を撮り続けており、大阪、上海、北京で個展を開催し、「日本の自然と人々」写真集(東方出版)を出版した。今回選ばれた作品は奈良県、北海道、京都府、長野県で撮影した春夏秋冬、日本の自然風景でした。(「中日新報」報道より)

(今回の受賞トロフィーは郎静山氏の銅像、大理石とプレートで構成され、プレートには受賞者名も刻印されている。)

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