| 公開施設 |
| (1) 本館 | ちきゅう館、オマーン掘削プロジェクト、海底資源研究の最前線など |
|
| (2) 海洋科学技術館 | JAMSTEC×スプラトゥーン2のコラボ企画、海と地球の研究所図書館、実験教室など |
| (3) 海洋工学実験場 | エルニーニョ観測、音波による水中デジタル通信、海中ロボットArgoフロートなど |
| (4) 海洋研修棟 | マリンデブリでブレスレット作り |
| (5) 高圧実験水槽棟 | 高圧実験水槽装置 |
| (6) 海洋生態研究棟 | ROVで見た三陸沖の生き物たち、マリアナ超深海に生きる魚など |
| (7) 海洋研究棟 | プランクトン観察、地球環境写真展、JAMSTECむつ研究所の取り組みなど |
| (8) 潜水シミュレータ棟 | 地球分析オープンラボ |
| (9) 多目的プール棟 | 南部もぐり・海女デモンストレーション、水中ロボット操縦体験 |
| (10) 深海総合研究棟 | 深海水族館、生物と研究者の宴など |
| (11) 潜水調査船整備場 | しんかい6500、うらしま、BMS、パワーグラブ展示など |
| (12) 無人探査機整備場 | ロープワーク講習、かいこう、ハイパードルフィン展示など |
| (桟橋) | しんかい6500の支援母船「よこすか」の船内見学 |
| (食事) | 社食「親海亭」一般公開メニュー(ちきゅうカレー¥600等)、グランド屋台村 |
| 有人潜水調査船「しんかい6500」
|
| ・ | 水深6,000m以深の海溝の斜面の調査を目的に、'81〜'02年「しんかい2000」で技術を積み上げ、'89年三菱重工業で建造(125億)、試運転で6,527mを記録、潜航8時間、'17/8現在1,509回潜航。 |
しんかい6500 外観
耐圧殻模型の圧壊試験
OLYMPUS製カメラ |
| ・ | 全長9.7m、重量26.7t、チタン合金の耐圧殻直径2.0m(厚さ73.5mm)、ハッチは直径50cmでOリング2つで防水。 内径70cm、ハッチと窓を付けた耐圧殻模型で6,500mの加圧試験を1,500回クリア、圧壊圧力は13,200m相当、安全性を確保。 |
| ・ | 支援母船「よこすか」で調査海域へ運びケーブルレスで自立潜航、母船と音波通信(映像は1コマ/10秒)、主電源は'04年からリチウムイオン電池、鉄板のバラストを廃棄して浮上、内圧を上げてハッチアウト。 |
| ・ | '12年には主推進器を大型1台から中型2台に変更、'16年には耐圧殻内の大規模な改修で無線LANでタブレット操作化、随時カメラの変更など、幾度となく進化。 '18年目途に、現在パイロット2名+研究者1名を、パイロット1名+研究者2名に向けて検討。 |
| ・ | 操縦はタイムラグがあるため、中性浮力に慣れたダイバーの方が上手いとの事、話を伺ったパイロットさんは、操縦が上手くなりたいとダイビングを始めたのだとか。 万が一、マニピュレーター(ロボットアーム)が何かに引っかかってしまった場合、切り離して離脱できる仕組み。 |
| ・ | デジタルカメラは以前はSONYやNECだったが、新たに共同開発を持ちかけたところ、OLYMPUS製に。 いくら4K・8Kになっても、肉眼を超えるカメラは未だなく、やはり研究者が自らの目で見るという事が、有人潜水調査船一番のメリットの様子。無人潜水調査船は、有人よりも安価で手軽なものの、数kmものケーブル接続ゆえ、海流による振動や音が生物観察に向かない事も。 |
| ・ | 次世代の有人潜水調査船「しんかい12000(仮)」(海洋技術ビジョン[pdf])、イメージ図では、潜航がより長時間になるため耐圧殻は2つ、前部は5〜10cmの強化ガラス製で広い視界、後部はチタン合金製で休憩室、潜航24時間、燃料電池、感触の伝わるロボットアーム、6人乗りなどの案。フランス、ロシア、中国、アメリカなど、深海資源探査に各国が続々と参入する中、'20年代後半の完成を目指すも、300億とも500億とも言われる建造費は難題。 そもそも、有人・無人どちらで目指すかなど、様々な意見もあるようで・・・ |