■「JAMSTEC横須賀本部」施設一般公開('18)について

 
会 場JAMSTEC(国立研究開発法人海洋研究開発機構)横須賀本部
日 時2018年5月12日(土) 9:30〜16:00
入 場無料 ※京急・追浜駅から4〜10分間隔で無料バス運行(片道約13分)
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毎年この時期開催「JAMSTEC横須賀本部」施設一般公開前回('02)以来16年ぶり (^^;;、11:10〜13:30 に行ってきました。 施設は広大、見事に晴れてくれ、研究棟の間の移動も大変、家族連れ、マニアックなエンジニア系の人など、大変な賑わい。 支援母船「よこすか」の船内見学も行きたかったのですが、余りの長蛇の列に諦め。 有人・無人潜水調査船は以前と変わらずちょっと残念でしたが、色々と興味深い説明を聞く事が出来ました。


・公開施設
 (1) 本館ちきゅう館、オマーン掘削プロジェクト、海底資源研究の最前線など  sk18outs.jpg sk18gate.jpg

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 (2) 海洋科学技術館JAMSTEC×スプラトゥーン2のコラボ企画、海と地球の研究所図書館、実験教室など
 (3) 海洋工学実験場エルニーニョ観測、音波による水中デジタル通信、海中ロボットArgoフロートなど
 (4) 海洋研修棟マリンデブリでブレスレット作り
 (5) 高圧実験水槽棟高圧実験水槽装置
 (6) 海洋生態研究棟ROVで見た三陸沖の生き物たち、マリアナ超深海に生きる魚など
 (7) 海洋研究棟プランクトン観察、地球環境写真展、JAMSTECむつ研究所の取り組みなど
 (8) 潜水シミュレータ棟 地球分析オープンラボ
 (9) 多目的プール棟南部もぐり・海女デモンストレーション、水中ロボット操縦体験
 (10) 深海総合研究棟深海水族館、生物と研究者の宴など
 (11) 潜水調査船整備場しんかい6500、うらしま、BMS、パワーグラブ展示など
 (12) 無人探査機整備場ロープワーク講習、かいこう、ハイパードルフィン展示など
 (桟橋)しんかい6500の支援母船「よこすか」の船内見学
 (食事)社食「親海亭」一般公開メニュー(ちきゅうカレー¥600等)、グランド屋台村


・有人潜水調査船「しんかい6500

水深6,000m以深の海溝の斜面の調査を目的に、'81〜'02年「しんかい2000」で技術を積み上げ、'89年三菱重工業で建造(125億)、試運転で6,527mを記録、潜航8時間、'17/8現在1,509回潜航。  sk18sink.jpg
しんかい6500 外観

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耐圧殻模型の圧壊試験

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OLYMPUS製カメラ
全長9.7m、重量26.7t、チタン合金の耐圧殻直径2.0m(厚さ73.5mm)、ハッチは直径50cmでOリング2つで防水。 内径70cm、ハッチと窓を付けた耐圧殻模型で6,500mの加圧試験を1,500回クリア、圧壊圧力は13,200m相当、安全性を確保。
支援母船「よこすか」で調査海域へ運びケーブルレスで自立潜航、母船と音波通信(映像は1コマ/10秒)、主電源は'04年からリチウムイオン電池、鉄板のバラストを廃棄して浮上、内圧を上げてハッチアウト。
'12年には主推進器を大型1台から中型2台に変更、'16年には耐圧殻内の大規模な改修で無線LANでタブレット操作化、随時カメラの変更など、幾度となく進化。 '18年目途に、現在パイロット2名+研究者1名を、パイロット1名+研究者2名に向けて検討。
操縦はタイムラグがあるため、中性浮力に慣れたダイバーの方が上手いとの事、話を伺ったパイロットさんは、操縦が上手くなりたいとダイビングを始めたのだとか。 万が一、マニピュレーター(ロボットアーム)が何かに引っかかってしまった場合、切り離して離脱できる仕組み。
デジタルカメラは以前はSONYやNECだったが、新たに共同開発を持ちかけたところ、OLYMPUS製に。 いくら4K・8Kになっても、肉眼を超えるカメラは未だなく、やはり研究者が自らの目で見るという事が、有人潜水調査船一番のメリットの様子。無人潜水調査船は、有人よりも安価で手軽なものの、数kmものケーブル接続ゆえ、海流による振動や音が生物観察に向かない事も。
次世代の有人潜水調査船「しんかい12000(仮)」(海洋技術ビジョン[pdf])、イメージ図では、潜航がより長時間になるため耐圧殻は2つ、前部は5〜10cmの強化ガラス製で広い視界、後部はチタン合金製で休憩室、潜航24時間、燃料電池、感触の伝わるロボットアーム、6人乗りなどの案。フランス、ロシア、中国、アメリカなど、深海資源探査に各国が続々と参入する中、'20年代後半の完成を目指すも、300億とも500億とも言われる建造費は難題。 そもそも、有人・無人どちらで目指すかなど、様々な意見もあるようで・・・


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