■旅行医学木曜セミナー「マリンスポーツシリーズ」'04/11



ちょうど1年前に聴講してきた「旅行医学木曜セミナー」。 日本旅行医学会の主催で、会員以外にも向けて無料で開催されているもので、昨年の様子をレポートしてる経緯から事務局の方からのお誘いもあり、またまた出かけてきました。 参加者は40名位でしょうか。 メインは旅行業界の方々のようですが、今回はダイビングがテーマという事で、ダイバーも十数名参加してたようです。

中田氏が非常に苦労されて集めたデータの数々、中にはドキッとさせられるようなものも多々ありましたが、ニュースやダイビング雑誌で報じられる事故情報が全容を表してるものではない、というのは間違いない事でしょう。 しょせんは趣味のレジャーダイビング、されども事故が起きてしまった時には一体どんな事になってしまうのか、、、今後とも気を引き締めていかなくてはならないなと痛感しました。

日 時2004年11月18日(木) 18:30〜20:00
場 所東京体育館 第二会議室(千駄ヶ谷駅前)
参加費無料
主 催日本旅行医学会
講 師「ダイビング事故とリスクマネジメント」著者 中田 誠 氏
 


・ プレレクチャー「航空機内におけるINVALID乗客の対応について」 KOREAN AIR 宣伝広報 岸田 茂氏  18:30〜19:00


・ レクチャー「スクーバダイビングの事故及びリスクマネジメント」 中田 誠氏 19:00〜20:00

中田氏も「脅す訳ではないけど…」と最初に念押しをしてましたけど、残念ながら毎年少なからずダイビングの事故が発生し、年に20〜30名の方が亡くなってるのが現状です。 一旦事故が起きてしまうと、潜水医学に詳しい医師や対応の出来る医療機関の少なさ、緊急医療や捜索などにかかる膨大な費用と関係者への迷惑、減圧症などの長引く後遺症、精神的なダメージ、責任問題の追及に費やす労力、、、その大変さは言うに及びません。

特に離島や海外など、交通の便が良くない遠方で発生してしまうと、初期治療も、その後の搬送にかかる手間隙、手続きや後処理など計り知れず。 逆に近場の伊豆でも交通の便によっては、果たして救急車が来るまでどの位の時間がかかるのか、対応できる病院はどこにあるのかなど、決してあなどれません。

無理や無茶なダイビングがいけないのは当然の事ですが、年代や性別などによって一体どんなリスクが高くなるのかなど十分に認識しなくてはならないでしょう。 その上で、一般的に言われる安全対策のひとつひとつを確実に、例えばナイトを含めても1日3本以上は潜らない、飛行機搭乗まで24時間以上しっかり取るなど、より安全マージンを心がけていきたいものです。

なお今回紹介している内容は、事務局に掲載の承諾を得てますが、あくまで個人的な議事録で内容もかいつまんだものであり、詳細は中田氏の著書をお読み頂くか、もしくは日本旅行医学会のHPで後日報告されるレポートをご覧下さい。

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