■御蔵島3

日 程03.6.27〜29
内 容2ドルフィンスイム
透明度8〜15m
水 温23〜24℃ ウエットスーツ
見た魚ミナミバンドウイルカ、ウミガメ、ニザダイ
 


昨年6月からちょうど1年、またまたふとしたきっかけで誘われて、3度目の御蔵島に行く事となった。 ダイビングのメーリングリスト「沖伊豆」で募集があり、すぐに満員御礼で最初は断られてしまったものの、欠員から6/1に繰り越し当選 (^^;; となったのである。 ただやはり素潜りには苦手意識があり、前回と同じく今回も事前練習、、、というか心を慣らしておくため、「DOLPHIN CLUB・TAG」のスキントレーニングに参加する事にした。

葉山ビーチ
6/14(土) 葉山でのスキントレーニング。 4日前に梅雨入りして天気予報でも雨模様が予想されたものの、行ってみたら真夏のようなピーカン、予想してなかっただけに腕が真っ赤に焼けてしまった位。 しかし前日までの雨などもあり、透明度は良くなく2mそこそこ、波も荒くややうねっているが、水温は24〜25℃と温かい。 まずは大きな岩陰の水深2m程のところで、ジャックナイフの基本から、ドルフィンキック、水中で横向きに360度回転してイルカを引き寄せる練習など。

しばし休憩、昼食後、今度は岩の外に出て、結構なうねりの中 (^^;;、水深4mへ潜る練習。 透明度がよくないだけに、バディ同士、交互に潜る体制で行う。 水底でビデオを持って待つガイドに、3名が続けて写りに行くのもかろうじて成功。 最後は水深数十cmでまるで温泉のように温かい浅瀬で、ウミウシ、カゴカキダイ、キュウセンなどの観察。 ゲストのレベルや要望に応じた指導をしてくれて、帰る途中の秘密の場所(?)でビデオを見ながらの反省もあって、スキントレーニング 3,000円(全くの未経験者は別料金)、ウエイトレンタル 500円はお買い得 (^^;;、何回か参加すれば、よりリラックスして潜れるようになり、スキンにも自信が付くようになるだろう。

6/27(金) いよいよ当日を向かえる。 会社を速攻で出ようと思ってたら、、、やはりこんな日に限って次々と仕事が舞い込み、大慌てで帰って支度する。 20:40 家を出て、路線バス、JRを乗り継いで 21:40 浜松町へ、駅から歩いて約10分、竹芝桟橋右手の交番前に到着する。 22:00 今回ご一緒するメンバーと顔合わせするが、一つショッキングなお知らせが。。。 前線の影響で海況が良くなく、御蔵には条件付きの出港、つまり着岸出来ない可能性があり、その際には八丈島まで行かざるを得ない事、行きに着岸出来たとしても、帰りの船が着岸出来ないと帰れなくなってしまう恐れもあるとの事。。。 地元の人の予想によると無事帰れる率は60%という話もあり、結局、月曜に仕事を休む訳にはいかない1名は行くのを諦め、4名で行くことになった。 22:15 さるびあ丸に乗船、雑魚寝の和室だが、チケットに寝床番号が入ってるので慌てる必要はない。 22:30 出港、お決まりの宴会となる。 隣のおばぁさんは、三宅島への何度目かの一時帰島で、定められた宿へ数日宿泊との事。 やはり生まれ育った島に早く戻りたいそうで、少しでも早く帰島できる事を祈るばかりである。 23:30 消灯となり、1:00 就寝する。

6/28(土) 4:00 三宅島に到着。 去年に比べると噴煙の量はかなり減った感じだが、やはり硫化物の臭いが漂う。 そして 6:20、立ってられない程の強風の中、御蔵島へと到着。 数本のロープをジワリジワリと手繰り寄せ、何とか無事に着岸した (^^;;  宿泊は偶然にも前回と同じく、港から車で2〜3分、3室で定員8名の小さな民宿「ティピ」。 持参した朝食を摂り、7:20 港へと向かう。

加藤船長の操船で、7〜8人乗りの「海豚人丸(うみとんちゅうまる)」で出港する。 強烈な風でボートに乗るのも大変で、まずは港内でしばし水に浸かって心と体の準備をする。 天気は曇り、水温は23〜24℃位だろうか、ウエットスーツでウエイトは2kg、入った瞬間はひんやりと冷たい。 風とうねりを避け、周囲16kmの島の東半分ほどの範囲をイルカを探しに向かう。

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のんびり移動赤ちゃん、、、は後ろ (^^;;
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イルカdeトリオ群れで移動中
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UFO雲?着岸直前のさるびあ丸
デジカメ Canon PowerShot S30
レ ン ズ INON UWL-105AD
すると、いきなり背びれが登場、しかし水中ではなかなかイルカは現れず、一度3頭にすれ違ったのみ。 休憩、移動中の小さな群れが少しいるだけで、元気のいいのは風上側に行ってしまったらしい。 風の当たる港に戻るのにはかなりの大揺れで危うく船酔い寸前、9:30 帰港した。

残念ながら、午後は風とうねりがひどくて中止、宿で仮眠、昼食、昼寝、散歩、夕食と時間を持て余してしまう。。。 明日の天候が回復するのを祈りつつ、早めに就寝する。

6/29(日) 8:45 出港、天気はまるで夏の様なピーカン、風とうねりは昨日よりは若干弱いものの、同じく東回りコース。 今度はたくさんの群れが見られたものの、皆おねむな感じで静かに移動中。 鳴き声も全く無く、殆ど素通りされてしまう。 時期的に赤ちゃんイルカもたくさんいて、母イルカに寄り添い、おぼつかない感じで一生懸命泳いでいるのが微笑ましい。 ダルマザメに食いちぎられた傷のサメ穴がまだ新しくて、真っ白な皮下脂肪が見えてるのがいて、ちょっと痛々しい。

一瞬、一頭のイルカが、こちらを向いて向かって来てくれるかと思いきや、、、残念、プイと横を向かれてしまう。 休憩、移動中の群れを追っても無意味であり、ひとつの群れを見送り漂っていると、股のすぐ真下をビュンと通り過ぎてくのがいて、思わずビックリして声を出してしまったが、これはからかわれたのだろうか? (^^;;  もちろん、遊んでくれる、くれないはイルカのご機嫌次第であり、人間の身勝手な思いなのだが。。。

10:45 帰港、シャワー、片づけを済ませ、12:00 宿を出て、港の待ち合い室で乗船の手続きをする。 ある程度の大きな島では複数の港があり、海況条件の良い港を選んで着岸出来るのだが、ここ御蔵島はひとつしか港がないため、着岸出来ない事も少なくないとの事。 黒潮のうねりも入ってきて、やばそうな雰囲気も漂う中、なんとか無事に着岸出来ることを祈りつつ、さるびあ丸の到着を待つ。 いよいよ登場、皆が固唾を飲んで見守る中、一発で無事に着岸成功、思わずあちこちから歓声が上がる。

13:30 出港、帰りは初めての特2等、二段ベッドがたくさん並んでいて毛布付き、カーテンで仕切れるようになっている。 ただし、寝床はやはりカーペットなので硬く、なかなか安眠とはいかないが、夜間を過ごす往路には取って損はないだろう。 20:20 予定よりちょっと早く竹芝に到着、しかし思わぬハプニングがあったもので、、、自称シラフと云ふ (^^;; 若干2名がチト下船に手間取り、最終組での下船となる。 他の乗客たちはもうすっかり帰ってしまった中、酔い覚ましを兼ねてラーメン屋に立ち寄ってから帰路につき、22:30 帰宅した。

なお、今回かかった費用は、東海汽船「竹芝⇔御蔵島」船代 3,220+4,830円(往路2等、復路特2等、株主優待券で半額)、株主優待券 2,000円、2ドルフィン 13,000円、ウエイトレンタル 500円、民宿1泊2食 7,200円 だった。 残念ながら今回は、海況も、イルカのご機嫌もイマイチだったが、大自然、野生生物が相手なので致し方ない。 しかし滞在中、東海汽船は2便とも欠航しており、予定通りに無事帰れたのは、実は極めてラッキーだったようである。 確かに、金曜夜から日曜にかけて2泊3日で行けるのはお手軽でいいのだが、イルカのご機嫌、天候、海況の変動、欠航のリスク、ドルフィンスイムに慣れるまでの時間を考えると、出来れば次回はもう少し長い日程で行きたいものである。

  ・ 御蔵島リンク  海豚人丸(うみとんちゅうまる) イルカウォッチングの船
御蔵島村公認HP 島の案内
東海汽船 伊豆諸島への航路

御蔵島イルカ協会 イルカの調査
DOLPHIN CLUB・TAG 素潜りの練習、御蔵ツアー
  


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