■初めての現地サービス



都市型ショップでCカードを取った場合、そのショップとの相性が良ければ、ずっとそのショップのメンバーとして潜っていけるのですが、何かと折り合いが悪く、ショップを離れてしまう人も多いのが現状でしょう。 その後、身近に潜り仲間がいなくて潜りに行かなくなってしまう「迷子ダイバー」が結構たくさんいらっしゃるようなのですが、それではあまりに勿体無いお話。 「現地サービスに予約して潜りに行く」という方法があるのですが、何だか敷居が高いと思われてる節もあり、その方法についてご説明致します。 これを読んで、新たなる道を発見してもらえれば幸いです。 また、ご質問ご意見がありましたら、ぜひお寄せ下さい。
 
・ 現地サービスを使うタイミング
・ 現地サービスを探す
・ 現地サービスに予約する
・ 現地サービスに出かける
・ 現地サービスで潜る
・ かかる費用



現地サービスを使うタイミング

都市型ショップの場合、講習と器材販売にウエイトが置かれ、ツアーは週末のみ、しかもかなり前から予約しないといけない場合も多いでしょう。 これは仕方のない事なのかもしれませんが、都心に店舗を持ち、平日の稼働率が良くない分、営利追求に走るショップも少なくなく、高価な器材の購入や、スペシャリティの取得を執拗に勧められるケースもあるようです。 あるいは、市価よりはるかに高いツアーが組まれてたり、ショップのツアー以外で潜りに行く事を禁じたり、挙げ句の果てにはスキルをちゃんと教えず、半人前のままにしておく事でショップから離れられないようにしてるのではないかと思える様な事まで…。 そんなこんなでショップに行きにくくなり、迷子ダイバーが生れてしまうのでしょう。

しかし、よほど我慢できないのならともかく、落ち着いて潜れるようになるまではCカードを取ったショップに面倒を見てもらうのがいいかと思います。 講習の時どんな生徒だったのかもよく分かってるし、元を取る意味でもより貪欲にスキルの指導を受けるようにしましょう。 もちろん、そのためのインストラクターなのですから。 本数にしたら20〜30本程度、期間は1年、つまり年会費の更新があるまで。 更新の時、ショップの居心地がよければ、もちろん継続しましょう。 年会費を払う価値がないなと感じたら、その時がショップから自立するタイミングなのかもしれません。

現地サービスの場合、もちろん講習や器材販売も行ってはいますが、日々のガイドがメインになります。 そして距離も遠い分、よりフランクに付き合えるのかもしれません。

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現地サービスを探す

ダイビング雑誌の広告、記事中のショップ・サービスリスト、年に数回ついてるポイント情報をまとめた付録の小冊子、そしてホームページなどで探せば、いくらでも出てきます。 逆にどのサービスを選べばいいのか迷ってしまう位でしょう (^^;; 

まずはどこで潜りたいのか、ポイントの選定ですね。 伊豆でメジャーなとこと言えば、まず西伊豆の大瀬崎、そして東伊豆の富戸や八幡野でしょう。 初心者にも優しく、生物が豊富なのが特徴です。 地形がダイナミックなのは、伊東や雲見、ハードなとこと言えば、外洋に面してエギジットが大変な事も多いIOP(伊豆海洋公園)、そして流れが複雑で速い分、回遊魚の見られる神子元でしょう。 各ポイントの特徴、最近の水温や透明度、見られるものなど調べた上で、お気に入りのポイントを選んで下さい。

東伊豆の場合、伊豆急線が走ってて電車でも行きやすいのですが、西伊豆の場合は電車がありません。 修善寺駅等から本数の少ない路線バスやタクシーで1時間程かかるため、車で行く方がいいでしょう。 ただし大瀬崎の場合、沼津港からボートで20分位でつれてってくれるサービスもあります。

ポイントが決まったら、いよいよサービスの選定です。 各ポイントには数ヶ所〜数十ヶ所ものサービスがあります。 「地名+ダイビングセンター」あるいは「地名+ダイビングサービス」のような名称の場合、そこのポイントの大元となるサービスの場合があります。 近隣サービスや都市型ショップも、ここでタンクや施設を借りるために大勢の人が慌ただしく出入りし、ここを利用する場合、ガイドとの関係は疎になりがちです。 純粋に潜ることだけを目的としてベタベタするのを好まない人にはいいのですが、和気あいあいと楽しく潜りたいという人は避けた方が無難かもしれません。 よりサービスやガイドと密に関りたいという人は、小人数でやってるアットホームなとこを選ぶといいでしょう。(ホテル派、民宿派みたいな感じかな?)

まだ経験本数が少なくスキルに不安のある人は、「初心者・ブランクダイバー歓迎」などと唄ってるとこを選ぶと良いでしょう。 ただしどの業界でも、広告が当てにならない事は多々あるのですが (^^;;  そんな時、色んな人のHPのログや掲示板での評判もひとつの参考になるでしょう。 もちろん価値観は人それぞれです。 私の場合、喫煙ガイドがいると極悪サービスの評価に (-_-#  現地サービスの質の良し悪しは、これまた見分けるのが難しいのですが、都市型ショップに比べるとそう当り外れのないように感じます。 やはり、現地に根付いてる分、下手な事は出来ないからでしょうか?  程度の悪い都市型ショップは、あるポイントで評判を落とすと、すぐに別のポイントに…、という話も。 あと、サービスの多いポイントでは競争原理が働いて、全体的な質が高くなっているはずです。 逆にサービスの少ないポイントでは、より慎重に選定すべきかも?

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現地サービスに予約する

伊豆の場合、普通に「0557〜」とか電話すればOKです。 残り度数の少ないテレカだと途中で切れてしまうかもしれませんが (^^ゞ

予約するタイミングは、トップシーズン、あるいは土休日の場合、やはり1〜2週間前の方がいいでしょう。 当然、大きなとこは多少融通が利くものの、小人数でやってるとこはもっと早目が安心です。 少しシーズンを外れた頃、あるいは平日の場合、前日でも予約できたりしますが、少なくとも2〜3日前にしておくのが礼儀でしょう。

電話で最低限聞かれるのは、いつ、何人で、ビーチかボートか、レンタルの有無、氏名、連絡先(電話番号)、電車か車か、集合場所と時間、あたりでしょうか。 経験本数やスキルに不安のある人はきちんと伝え、問題ないか確認して下さい。 サービスにもチーム分けや、ポイント選定の都合もありますので。

自分のダイビングの経験本数、年数、最後にいつ潜ったか、など聞かれる場合もありますので、事前に確認しておきましょう。 水温や透明度など海の様子を確認してどのスーツで行くか決めたり、何を見たい、こんなスタイルで潜りたい、などリクエストもしておくのもいいでしょう。 無理難題はいけませんが、出来るだけ希望にそえるよう、サービスも準備してくれるはずです。

電話する時間帯は、大きなとこならちゃんと受付がいるので営業時間内ならいつでも構わないでしょう。 しかし小人数でやってるとこは、潜りに行っててつかまらない事もあるので、昼休みやログ付けの終わった頃合いを見計らって電話すると良いでしょう。

ホームページを持ってるサービスには、メールで予約のできるとこもあります。 こちらの方がより多くの情報を、聞き間違えなく正確に伝えられる、というメリットがあります。 ただし、やり取りに時間がかかるのと、中には返信が来ない場合も...(^^;;

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現地サービスに出かける

電車で行く場合、たいてい駅に迎えに来てくれるので、乗り遅れのないように。 万が一の乗り遅れ、あるいは体調不良などによるキャンセルの連絡はお早めに。 きちんと連絡しないとサービスに迷惑がかかるのはもちろんの事、他のお客さんにも迷惑をかけてしまいます。

東伊豆への運賃や時刻表はこちらをご参考に。 南よりの場合は8:26熱海発、北よりの場合は9:06熱海発の「伊豆急行・リゾート21」に乗る事が多いでしょう。 この列車は左半分の座席が海を向いていて、オーシャンビューを楽しむもよし、早起きした分、朝日をサンサンと浴びて心地良く眠りにつくのもよし。 ただし、停車時間の極めて短い駅もあるので、降り遅れないようご注意を。 あと先頭車両には展望席が24席あり、一度は見てみるといいでしょう。 結構ゆっくり走ってるので、ちょっとイライラしますが (^^;;

熱海までは、各停の東海道本線でももちろん行けますが、新幹線こだまを使うと朝の貴重な時間が短縮でき、シートも快適で疲れにくいので、潜る前のストレスを少なく出来ます(帰りはもちろん、節約のため各停でのんびりと (^^ゞ)。 熱海での乗り換えは結構距離があるので、重たい器材を持って走ってコケたりしないよう、ご注意を。 3〜4分あれば乗り換えられますが、最後の階段は器材を担いで上がりますので、余分な体力を消耗しないよう、そして精神的にもゆとりを持てるよう、ギリギリの乗り継ぎは避けた方が無難でしょう。

車の場合は…、すみません。 宮古島、久米島、八丈島と3回しか運転した事のない「ゴールド免許」のペーパードライバーなので分かりません (^^ゞ  サービスやカーナビで、ルートや渋滞も含めてかかる時間など、よく確認して下さい。 途中、箱根の山々がありますが、減圧症の危険性があるので、高度400mを超えないようご注意を。 また、早朝の出発、潜った後の程よい疲れなどもあり、帰りの眠気対策も大切です。 交代ドライバーとして、そしてガス代・高速代を人数割りして安くあげるためにも、何人かで同乗して行くといいでしょう。 普通車の場合、果たして何人分の器材が積めるかという問題はあります。 そして、重たくて濡れたり汚れた器材の積み下ろし、潮風にさらされる、現地の狭い駐車場など、あまり高級な車では行かない方がいいでしょう。

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現地サービスで潜る

現地サービスに到着したら、まず手続きを行います。 Cカードの種類、経験本数、緊急連絡先、レンタルの有無、健康チェックなどの記入、Cカードのチェック、そして免責同意書へのサインなどなど。 そして器材の準備を始め、ブリーフィングを行います。 初顔合わせから潜るまで、だいたい1時間程度。 ガイドは申込書記入時の会話の端々や、器材セッティング時の様子などから、その人のスキルを判断する訳です。 またピーク時には、ガイドは2組のチームを受け持ち、立て続けに1日4本潜るなんて事もよくあります。 まだ潜り慣れてない人の場合、あれよあれよという間に事が進んでしまい、戸惑ってしまうかもしれません。

先程、落ち着いて潜れるようになるまではCカードを取ったショップのお世話になった方がいい、と言った理由の一つがここにあります。 都市型ショップの場合、現地に向かう車中の2〜3時間、インストラクターは色々リサーチしています。 各メンバーがどの位のスキルかよく分かってるし、その日の体調、性格、要望など探っている訳です。 インストラクターは、単なる「ドライバー兼もり立て役」なのではありません (^^;;  これは都市型ショップの大きなメリットと言えるでしょう。

ガイディングに関しては、現地サービスのガイドは日々同じポイントで潜ってるので、何時頃にはどこに何がいるのか、どんなコース取りをするのがベストなのかなど、当然の事ながら熟知してます。 都市型ショップのインストラクターは週末のみ、しかもいくつかのポイントを潜るので、海の案内役としては、現地ガイドにはかないません。 その分、スキルチェックに重点を置く訳です。 逆に現地ガイドはスキルチェックはあまりしてくれませんが、もちろんこちらが要望すれば教えてくれるでしょう。

お昼は、仕出し弁当やサービスの食堂などで別料金が多いようです。 持ち込みもできますが、頼むのが普通でしょう。 朝のうちに予約するケースが多いのですが、私の場合、船や波酔いに弱く、勿体無いけど残してしまう事もよくあります (^^ゞ

ログ付けは、サービスによって、そしてその時のお客によってまちまちでしょう。 住んでるとこも、ダイビングの経験も色んな人が集まってるので、早く帰りたい人、ログ付けのあまり好きでない人が多ければ、そのままお流れになってしまう事もあります。 どちらかと言えば、都市型ショップよりはあっさり目でしょうか。 ただし、お魚マニアな現地ガイドは多く、聞けば聞くほど、より詳しく教えてくれるはずです。

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かかる費用

東伊豆の場合、行き新幹線、帰り各停の場合の交通費は、熱海で往復 5,460円、富戸で 7,060円、伊豆熱川で 8,040円。 2ビーチDIVで 10,000〜13,000円位、2ボートDIVで 13,000〜18,000円位。 合計で 16,000〜27,000円位の範囲でしょうか。 サラリーマンのお小遣いからして、月1回、日帰りで潜りに行くのは妥当な範囲ではないでしょうか?  けど、盆暮れ正月には沖縄とか海外にも行っちゃうんですけどね (^^;;

安く上げる方法としては、新幹線を止めれば 1,680円が浮きます。 当然、南へ行くより、北の方が安く早く行けますし、ボートよりビーチの方が安いですね。 そして、やはり車で何人か同乗して、有料道路なしの移動でしょう (^^;;  さらには中・上級者向けですが、ガイドを頼まず、1本2千円前後で、タンクだけ借りてセルフで潜るというのも。 この場合、ある程度の経験本数が必要だったり、潜れるポイントも限られたりします。 もちろん、ガイドを付けて何回か潜った事のあるポイントに限られるでしょうし、まさにオウンリスクとなります。

と、長々と書いてしまいましたが、大体の様子、お分かり頂けたでしょうか?  初めての現地サービスは敷居が高いと思われるかもしれませんが、馴染みになってしまえばもう大丈夫。 もっとアクティブに、そして色んなポイントに潜りに行かれてはいかがでしょうか?

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