トルコは、国土面積が日本の2倍強に対し、人口は1/2弱、親日家が多いと言われる共和国です。観光地が分散しているため、ドライバー2名体制のバス移動からも分かるように、強行軍の文字通り「駆け足旅行」でしたが、大変満足すべきものでした。
トルコ観光を私なりに、内容別に分類すると、トロイ、アクロポリス、エフェソスなどの遺跡巡り、ブルーモスク、アヤソフィアなど重厚なイスラム教モスク、カッパドキア、パムッカレ、ギョレメ国立公園等の世界遺産がメインで、ボスポラス海峡クルーズやイスタンブールのグランドバザールでのショッピング等などがアクセントです。
そして、これらに加えて、結構時間をかけるのが、ツアーに組み込まれたショッピング・コースです。このことはこの稿の最後にご説明します。



イスタンブールからダーダネルス海峡を、バスごとフェリーでトロイへ。
これは、トロイ遺跡の中の中央通り、さしずめトロイの銀座通りと言ったところ。道路の左右は商店街、突き当たりに見える建物は、図書館だった建物です。


トルコ内遺跡の中で、最大人数の収容を誇ったというオデオン、野外劇場です。 


トロイの木馬です。
ここにあるのは、最近新調したと聞いたモニュメントです。対ギリシャとのトロイア戦争で、攻撃が手詰まりになったギリシャ勢が、兵士を潜入させた木馬を残し夜中に松明で合図を送り、一気に攻撃した、というものです。
 


以下数枚の写真は、今回旅行で私が一番楽しみにしていた世界遺産、パムッカレの石灰棚です。
というのは、世界3大石灰棚は、米国イエローストン国立公園、
中国の黄龍と「ここ」だと聞いていたからです。これは、朝日が昇る石灰棚です。


3大石灰棚を私の付けたランキングは、1、黄龍 2、イエローストン 3、パレッカムです。ただパレッカムの石灰棚は、この上を裸足で歩けることが一興でした。 


トルコ語で「綿の城」という意味の石灰棚は、地中から染み出た温泉の石灰分が、崖を流れ、長い年月を経て、棚田のような景観となったものです。 


ここの温泉は、一時枯渇しかかったんだそうですが、保護活動が功を奏して、ご覧のような温泉が復活し、美しい風景が蘇りつつあるそうです。 


この2枚の写真は、美しい棚肌を接写したものです。見事な造形ではありませんか。 


ここは、水が枯れた石灰棚です。温泉水が流入している石灰棚は、歩くと暖かいのですが、こういった所は冷たく、又、とげとげしい箇所は、足の裏を痛いほど刺激します。


「黄龍」の石灰棚は、そのほとんどの部分が、ここに写っているようなきれいなブルーが基調で、5年経った今でも、その美しかった光景が、はっきりと記憶に蘇ります。 


前の写真とは異なり、ここは温泉の硫黄成分を含む黄色が見られます。 


眼下に町並みと、広大な平原、その向こうには高い山並みを一望することが出来ます。何でも、トルコの食料自給率は100%近いと聞きましたが、納得です。


イスタンブールを起点に、ここまで移動すること約1,350q、ここは日程4日目の、コンヤ地区にあるメヴラーナ博物館です。
現地ガイドは、トルコ人のエルカンさんです。イスタンブールの大学を卒業後、名古屋のYMCAで、3ヵ月間日本語を学んだという、現在42才の男性でした。
何でも、日本語はトルコ語と文法が同じなんだそうで、習得し易いとか。極めて流暢な日本語でガイドしてくれました。勿論彼から直接聞いた訳ではありませんが、ガイドの収入は余り高くないので、コースにトルコの特産品店を案内し、売り上げの何がしかのバック・マージンは、時には給料より多くなるんだそうです。
昨日は、世界の一流ブランド製品になるという、皮革店に案内されました。

                 次回は、後編を掲載します。
 


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