今回「武陵源」旅行最後の原稿を作成していて、「武陵源」とは、結構広い範囲を総称した自然遺産であることを、初めて知りました。
今回は、その中心的景勝地の、索渓峪ならびに天子山自然保護区をご紹介して、最終回とします。
この「仙女散花」の表示石、幅2㍍ほどの花崗岩のような石で出来た立派なものですが、ここから見た景観が、素晴らしいものなのです。後程写真でご紹介しますので、お楽しみに・・・


 
ここは「索渓峪自然保護区」への入口です。朝8時半頃でしたが、ご覧のように、バスで運ばれた人・ひと・人。ここから先ず、「宝峰湖」を目指して山道を往きます。


歩き始めた頃から、空模様が怪しくなってきて、「宝峰湖」に着いた頃からポツポツ雨が落ちてきました。昨日、一昨日は何とかもったのに、ついていません。


以下3枚は、遊覧船から見た「宝峰湖」の景色です。途中2箇所、別々の場所で、地元少数民族の男女が、歌を歌って、我々観光客を歓迎してくれました。


遊覧観光を終えて下山しました。ご覧のような岩山に沿った細い道を下るのですが、人が多くて、ゆっくり写真も撮っていられない有様でした。
右の写真は保護区の入口付近の、宝峰湖から水を引いた人造滝です。


いよいよ今回旅行のハイライト、天子山への入口です。ここからスイス製6人乗りのロープウェイで山頂を目指します。ところが、標高が上がるにつれて雨が強くなり、撮った写真は、誠に残念ながら、到底ご紹介できるものではありませんでした。


雨具を着用する程でもないので、傘をさして、ほとんど眺望の効かない山道を歩き、これは頂上の天子閣の最上階からの眺めです。


この付近の風景は、何でも、米国のSF映画”アバター”の舞台になって、世に知られるようになったんだそうですが、私はSF映画に興味がないので、全く知りませんでした。
これはその宣伝用かどうか分かりませんが、あちこちに写真ポスターが掲出されていました。残念ながら、実際の景色が見られないので、その写真を撮ったものです。


天子山のある袁家界からの下山は、断崖絶壁に建てられた、ガラス張り、高さ326㍍の垂直な百龍エレベェーターで、所要時間わずか約2分でした。
建物を出て目の前に現れたのが、この雄大な山並みです。これはそのごく一部ですが、山を下りて、雨がやんでいたので、はっきり見えた景観に、思わず驚嘆しました。


袁家界の絶景は、所々うっすらしか見えなかったので、プロの写真家周明犮氏撮影の写真集、絵葉書、DVDをセットで購入しました。以下3枚を含めて借用しました。
タイトル写真の「仙女散花」の表示石から望む絶景がこれだそうです。すばらしい!


晴れていたら見られたであろう、天子山からの眺望です。実景を見られず誠に残念。
左が、「峰林之王」(King of Peak Forests)
右は、「石船出海」(Stone Ship Launching out) と名付けられた絶景です。


同じく「云涌西海」(Sarging Clouds at West Sea) 何とも雄大なシーンです。


 [武陵源、後記]
中国旅行は、行ったことのある方はご存知のように、食事とかトイレとか、問題があることは事実です。
これには勿論一理あるのですが、私としては、これを斟酌しても、なお余りある魅力を感じています。
中国に、『桂林を見ずして、水を語るなかれ』、『黄山を見ずして山を語るなかれ』という言い伝えがあります。
4月に黄山へ行ったツア-仲間の内、武陵源へ行ったことのある数人が、「武陵源は黄山より、はるかにきつい」と言っていたので、相当の覚悟をしていたのですが、もしかしたら、それはロープウェイやエレベーターが出来る以前のことだろうと思います。現在はバスでの移動時間を除けば、比較的楽なものでした。
今回の「武陵源」は、肝心なところで雨に遭いましたが、自然には逆らえないと、いつも肝に銘じています。
ガイド嬢からは、「秋の紅葉も見事なので、是非もう一度来てください。」と慰められましたが、ここへ二度来るのなら、まだ行きたいと思っている別の自然遺産を訪ねたいと思っています。



中国、湖南省 張家界世界自然遺産の旅
その1 鳳凰古城へ
 
中国、湖南省 張家界世界自然遺産の旅
その2 張家界国家森林公園へ
 



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