2.短期講習のアイディア

 以下に、1時間30分で心肺蘇生法を紹介する場合のシナリオを示します。個々の実技についてのヒントは、救急員養成講習会と同じです。時間が短いので、実技を中心にして学科の部分は、その中で教えるというパターンになります。また講習で学ぶ内容を最初に全部見せて、目標をはっきり示すのが良いと思います。このシナリオは、真剣に演じれば演じるほど大爆笑になります。

・対 象 一般40名  ・講習内容 心肺蘇生法  ・時 間 1.5時間
・場所 ○×山センター ・教 材 短期講習会用冊子、レサシアン6体

【主】は主指導員 【副】は副指導員 【受】は受講者
時間 指導項目・目標 指 導 内 容

0.00








0.10















0.20






0.25



0.35


0.50


0.55

0.85
0.90

あいさつ(2)
赤十字の紹介(8)
・全体の流れを説明。
・リラックス





悪い手当のデモ(10)

・救急法を知らないとこんなになることを見せて、正しいやり方を考えるきっかけにする
・学科の一部をデモで説明し、時間短縮をはかる









正しい手当のデモ(5)
・最終目標を見せて見通しをつけてもらう。




傷病者発見から人工呼吸まで説明(10)



人工呼吸の実技(15)


心マの説明(5)


人工呼吸+心マ実技(30)

かたづけ(4)
あいさつ(1)

【主】今回は短時間なので心肺蘇生法に重点を置くこと、赤十字がこの講習会を行う意義の2つを説明。

【主】諸注意 会場の使用について、蘇生法の前の手洗い、口ゆすぎの励行、女性の口紅落とすこと、実技前に準備体操をして体をほぐすこと


【主】レサシアンを寝かしておく。自己紹介の後、レアシアンも紹介する。ランプ、記録紙についても簡単にふれる。
 意識無し心肺停止で広場に倒れている設定とする。救急法を学ぶ前だとどうなるかを見せる。手荒にゆすって声をかける。119通報、救急車が来るまでじっと待つ。
【副】「救急車6分」と書いたプラカードを持って登場。サイレンも鳴らす。
【主】今のデモの悪い点を【受】に言ってもらう。その流れで手当の基本と救助者の守るべきことを説明。最後にドリンカーの蘇生曲線のパネルをみせて、直ちに手当が必要であることを強調。特に脳がやられることを説明。正しい救助の仕方に移る。


【主】デモをする。1分後の循環サインの確認のあと、心マに入ったところで、【副】救急車プラカードを持って登場。わざと通り過ぎる。【主】呼び止める。【副】誘導が必要なことを言う。さらに心肺蘇生法をやめてよい条件3つを説明。


【副】寝る。【主】気道確保から人工呼吸まで説明。意識ありの手当や体位変換を簡単に挿入。時間がない時は、心マまで全部説明

【受】一人2分で実技、1巡。最初は、指導員のリードで同時に動作を行う。

【主】人工呼吸以降、心マまで説明。(心マ位置Tシャツを着る)

【受】一人2分でデータも出しながら時間まで実技、2巡(大チャート紙を前方に掲示)

【主】赤十字の講習会の紹介など



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