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語釈

    セバ ヲ   ニ    シ   セバ ヲ  ニ   ズ

1為 学 日 益、為 道 日 損。

    レ              レ 

  ジテ   ヲ       ジ  テ   ル          ニ

損 2 又 損、以 至 於 無 為。

   レ                  二          一

     ニシテ       シ  ルコト サ   ルニハ    ヲ     ニ  テス  キヲ  トスルコト 

無 為 而 1無 不 為。取 天 下 、常 以 無 事。

               レ   レ      二      一         レ   レ

  ビテハ ノ  ルニ  トスルコト  ラ   テ   ルニ     ヲ 

及 其 有 事、不 足 以 取 天 下。

  二     一レ      レ  三        二      一

                           (第四十ハ章)     

 

一 書き下せ。

 

 

二 口語訳

 

 学問を修めてゆけば、(世俗的な知識は)一日ごとに増えて行くし、(反対に)道を修めてゆけば、(世

俗的な知識は)一日ごとに減っていく。(余計な知識を)減らし、どんどん減らしてゆくと「無為」ン境地に到達する。「無為」であれば、(どんな偉大なことでも)できないことはなくなる。だから、天下を取るには必要以上の人知・人為を用いずに自然にふるまっていくとよい。必要以上の人知・人為を用いてするようになったらとても天下を取るには不十分である。

 

三 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 無為 2 及

 

四 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 益

 

2 道

 

3 損

 

4 無為

 

5 有事

 

五 二重線部1の文法問題に答えよ。

 

1 無 不

 

六 傍線部 1・2の問いに答えよ。

 

1 同じ内容の語句を漢字二字で抜き出せ。

 

2 指示内容を記せ。

 

構成

 

 

 

学問を修める→世俗的な知識は増える

 

 

 

 

 

必要以上の人知・人為=天下を取れない

 常識

 

知識を減らす→無為

 

無為=なんでもできる

 

天下を取る=自然にふるまう

 

 

 道家

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

主題 道を修めて無為に至ると無為により天下を取ることができる。

 

 

 

解答

一 学を為せば日に益し、道を為せば日に損ず。之を損じて又損じ、以て無為に至る。

  無為にして為さざること無し。天下を取るには、常に事とすること有るにおよびては、以て天下を取る

に足らず。

三 1 むい 2 およ

四 1 儒家などの重んじる知識が増えていく。  2 老子の説く無為自然の道。

  3 儒家などの重んじる知識が減っていく。

  4 人為を用いない。自然のままのこと。

  5 普段と変わったことがある。 

五 1 二重否定 ざることなき ないではない 強い肯定

六 1 有事 2 世俗的な知識