春 暁 孟浩然
語釈
エ ヲ
春 眠 不 覚 暁
レ レ
ク ヲ
@ 処 処 聞 啼 鳥
ニ 一
ノ
A夜 来 風 雨 声
ツルコト ル
花 落 B知 多 少 (唐詩選)
(注)@処々 あちらこちらから。 A夜来 昨夜。 B知多少 どれほどであろうか。
一 詩について。
1 形式
2 韻字
3 展開の仕方
二 書き下し文にせよ。
第一句
第二句
第三句
第四句
三 口語訳
第一句 春の夜の心地よい眠りに夜が明けたことを知らなかった。
第二句 あちこちで鳥の鳴き声が聞こえる。
第三句 昨夜風雨の音がしていたが、
第四句 花はどれほど散っただろうか。
四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
1 春暁 2 孟浩然 3 春眠 4 啼鳥 5 夜
五 次の語の意味を辞書で調べよ。
1 暁
2 春眠
六 第一句の「不」について文法的に答えよ。
1 不
七 次の問いに答えよ。
1 第一句で「不覚暁」なのはなぜか。
2 第一句と第二句に描かれている様子として適当なものを選べ。
3 第三句について
(1) どういう事をよんだものか。
(2)
(3) どういう事を推測しているか。
4 第四句にはどういう心情が込められているか。
5 作者は鳥や花を実際にみているか。
6 作者はこの詩をどこにいてどのような状態でよんでいるか。
構成
描写 解説 展開の仕方
第一句 春眠 状態 起
第二句 鳥の声 経験 承
第三句 風雨の音 回想 転
第四句 花の散るのを心配 推量 結
主題 散りゆく花を惜しむ
特色 自然を音で捕らえている。
解答
一 1 五言絶句 2 暁 鳥 少 3 起承転結
二 第一句 春眠暁を覚えず 第二句 処処啼鳥を聞く
第三句 夜来風雨の声 第四句 花落つること知る多少
四 1 しゅんぎょう 2 もうこうねん 3 しゅんみん 4 ていちょう 5 やらい
五 1 あけぼの。 2 春の夜の心地よい眠り。
六 否定
七 1 春の夜の眠りは心地よいためつい寝過ごしてしまうから。
2 心地よい春の眠りから次第に目覚めて行く様子。
3(1)雨交じりの風が吹いた。
(2)花がどのくらい散ったかということ。
4 散る花を惜しむ情け。
5 見ていない。
6 どこ 蒲団の中。 状態 寝ている。
参考
春暁 井伏鱒二
春あけぼののうすねむり
まくらにかよふ鳥の声
風まじりなる夜べの雨
花ちりけんか庭さきに
春暁 土岐善麿
ハルノネザメノウツツデ聞ケバ
トりノナクネデ目ガサメマシタ
ヨルノアラシニ雨マジリ
散ッタ木ノ花イカホドバカリ