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涼州詞 王翰
語釈
ノ スレバ マント ニ ス
葡 萄 美 酒 A夜 光 杯 欲 飲 B琵 琶 馬 上 1催
レ
ウテ ス ニ カレ カ ル
2酔 臥 C沙 場 3君1莫 笑 古 来 征 戦 幾 人 回
ニ 一 レ
(注)@涼州詞 楽府の題名。「涼州」は、今の甘粛省武威県。A夜光杯 西域産のガラスの杯。B琵琶 西域伝来の楽器。C沙場 砂漠。転じて、戦場を言う。
一 詩について。
1 形式
2 韻字
3 展開の仕方
二 書き下し文にせよ。
第一句
第二句
第三句
第四句
三 口語訳
第一句 葡萄の美酒を夜光杯にそそぎ、
第二句 いざ飲もうとすると、馬上で琵琶をかき鳴らした。
第三句 酔って砂漠に寝てしまっても君よ笑ってくれるな、
第四句 昔からこの辺境に出征して生還したものは何人もいないのだから。
四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
1 涼州 2 王翰 3 葡萄 4 夜光杯 5 琵琶
6 沙場 7 古来 8 征戦
五 次の語の意味を辞書で調べよ。
1 沙場
2 古来
3 征戦
六 二重線部1の文法問題に答えよ。
七 傍線部1〜3とAの問いに答えよ。
1 同意の熟語を記せ。
2 主語を記せ。
3 誰のことか記せ。
A1( )はこれから2( )に行こうとしている。
構成
第一句 夜光杯の葡萄酒 歓楽 起
第二句 琵琶の音 承
第三句 酔態 死の恐怖 転
第四句 戦場へ行く 結
主題 出征兵士の心情
解答
一 1 七言絶句 2 杯 催 回 3 起承転結
二 第一句 葡萄の美酒夜光の杯
第二句 飲まんと欲すれば琵琶馬上に催す
第三句 酔うて沙上に臥すとも君笑ふこと莫れ
第四句 古来征戦幾人か回る
四 1 りょうしゅう 2 おうかん 3 ぶどう 4 やこうのはい
5 びわ 6 さじょう 7 こらい 8 せいせん
五 1 砂漠 2 昔から。 3 戦争に行く。
六 1 禁止 なかれ するな
七 1 催促。 2 作者。 3 この詩を読む人々。
A 1 兵士。 2 戦場。