帰 去 来 ()      陶 潜

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語釈

(1)              帰 去  兮。

      ニ  レントス

田 園 1 蕪。 

            レ

    ゾ  ル   ラ

胡 不 帰。 

        レ

    二   ラ  テ   ヲ    ス   ノ   ト

既 自 以 心 @為 形 役。 

            レ        二      一

    ゾ        シテ     リ   シマン

 A惆 悵 而 独 悲。

  リ                  ルヲ  メラ 

悟 2B已 往 之 不 諫。

  二                 一レ

  ル                 ベキヲ フ 

知 3C来 者 之 可 追。

  二                 一レ

  ニ  フコト   ニ  レ      ダ  カラ 

実 迷 4 其 4 遠。

      レ             レ

 

  ル  ノ   ニシテ     ノ  ナリシヲ

覚 今 是 而 昨 非。

  二                  一

  ハ     トシテ  テ  ク     リ 

舟 揺 揺 以 軽 D颺。

  ハ      トシテ    ク   ヲ

風   而 吹 衣。

                 レ

 フニ       ニ   テ      ヲ

問 E征 夫 以 前 路。

  二        一   二      一

  ム                     ナルヲ

恨 F晨 光 之 G熹 微。

  二               一

(注)@為形役 (心を)肉体の奴隷とすること。A惆悵 しおれて思い切れない様子。B已往 過去。C来者 将来。D颺 風にあおられ。E征夫 旅人。F晨光 朝日の光。G熹微 陽光がかすかなこと。

 

一 詩について。

 

1 形式

 

2 韻字

 

3 対句

 

二 書き下せ。

 

第一句

 

第二句

 

第三句

 

第四句

 

第五句

 

第六句

 

第七句

 

第ハ句

 

第九句

 

第十句

 

第十一句

 

第十二句

 

第十三句

 

三 口語訳

 

第一句 さあ帰ろうさあ帰ろう

第二句 田園が荒れようとしている、

 

第三句 どうして帰らないのか

 

第四句 いままで生活のために心を犠牲にしてきた

 

第五句 もうくよくよと悲しんでいる場合ではない

 

第六句 今までは間違っていたのだ

 

第七句 これからは自分のために未来を生きよう

 

第八句 道に迷ってもそう遠くは離れていない、

 

第九句 今日が正しく昨日が誤りであることを悟る

 

第十句 船はゆらゆらとして軽く

 

第十一句 風はひょうひょうと衣を吹く

 

第十二句 船頭にこれからの行き先を問い

 

第十三句 朝の光のおぼろげなのを恨む

 

四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 帰去兮 2 惆悵 3 揺揺 4 飄飄 5熹微

 

五 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 揺揺

 

2 飄飄

 

六 二重線部1〜4の文法問題に答えよ。

 

1 将

 

2 胡不

 

3 奚

 

4 未

 

七 傍線部1〜4の問いに答えよ。

 

1 どういうことを言っているか。」

 

2 具体的内容を記せ。

 

3 具体的内容を記せ。

 

4 どういう「」か。

 

ハ 構成

 

(1)官僚生活をやめ帰郷する   帰 悲 追

  已往 来者          非 衣 微

  昨非 今非 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答

一 1 六言古詩 2 帰 悲 追   非 衣 微

  3 第六句と第七句 第十一句と」第十二句

二 

第一句 帰りなんいざ

第二句 田園将に蕪れんとす

第三句 胡ぞ帰らざる

第四句 既に自ら心を以て形の役と為す

第五句 奚ぞ惆悵して独り悲しまん

第六句 已往の諫められざるを悟り

第七句 来者の追ふべきを知る

第ハ句 実に塗に迷ふこと其れ未だ遠からず

第九句 今の是にして昨の非なりしを覚る

第十句 舟は揺揺として以て軽く颺り

第十一句 風は飄飄として衣を吹く

第十二句 征夫に問ふに前路を以てし

第十三句 晨光の熹微なるを恨む

四 1 かえりなんいざ 2 ちゅうちょう 3 ようよう 4 ひょうひょう 5 きび

五 1 揺れ動く。 2 風の吹くさま。

六 1 再読文字。 2 反語 なんぞ〜ざる どうして〜しようとしないのか(いやしよう) 

  3 反語 なんぞ〜か どうして〜か(いや〜ない) 4 再読文字 未だ〜ない まだ〜ない

七 1 官吏となることは本意ではなかった。 2 役人生活。 3 田園の生活。4 人生の道。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

        チ               ヲ

(2)              乃 瞻 @ 衡 A宇

  チ   ビ  ケ   ル

載 欣 載 奔 

           ビ   ヘ

B僮 僕 歓 迎 

         ツ   ニ

稚 子 候 門 

         レ

         ケドモ  ニ

三 径 就 荒 

          レ

             ス

松 菊 猶 存 

   ヘテ     レバ ニ

攜 幼 入 室 

   レ     レ

  リ      テリ  ニ

有 酒 盈  

  レ       レ

  キテ       ヲ   テ   ラ   ミ

引 C 觴 以 自 酌 

  二        一  

 

  テ        ヲ   テ   バス  ヲ

眄 D庭 柯 以 怡 顔 

  二        一       レ

  リテ      ニ  テ         シ

倚 南 牕  E寄 傲 

  二       一

    カニス  ルル  ヲ      キヲ  ンジ

F審 G容 膝 之 易 安 

    二     レ         一レ

  ハ     ニ  リテ  テ   シ   ヲ

園 H日 渉 以 成 趣 

                   レ

    ハ    ドモ ケタリト    ニ   セリ 

1門 1雖 設 而 常 関 

          レ

  モテ  ケテ  ヲ  テ        シ

策 扶 老 以 I流 憩 

      レ

  ニ  ゲテ  ヲ             ス

時 矯 首 而 J游 観 

      レ

    ハ      ニシテ テ   ヅ    ヲ「

2雲 無 心 以 出 K岫 

                   レ

  ハ  ミテ  ブニ     ル   ルヲ 

鳥 倦 飛 而 知 還 

      レ          レ

  ハ        トシテ テ     ニ  ラント

景 L翳 翳 以 2 入 

                     レ

  シテ       ヲ            ス

撫 3孤 松 而 M盤 桓 

  二        一

 

(注)@衡 二本の柱に横木を渡した屋根のない粗末な門。かぶき門。A宇 家の軒。B僮僕 召使い。C 觴 酒壺と杯。D庭柯 庭木の枝。E寄傲 気ままに振る舞うこと。F審 はっきりとよくわかる。G容膝 やっと座れるだけの小さな家の生活。H日渉 毎日歩きまわること。I流憩 場所を定めず、自由に休憩すること。J游観 はるか遠くを眺めやる。K岫 山の洞窟。L翳翳 (日が)かげって薄暗い様。M盤桓 立ち去りがたく行きつ戻りつすること。

 

 

一 詩について。

 

1 形式

 

2 韻字

 

3 対句

 

二 書き下せ。

 

第十四句

 

第十五句  

第十六句

 

第十七句

 

第十ハ句

 

第十九句

 

第二十句

 

第二十一句

 

第二十二句

 

第二十三句

 

第二十四句

 

第二十五句

 

第二十六句

 

第二十七句

 

第二十八句

 

第二十九句

 

第三十句

 

第三十一句

 

第三十二句

 

第三十三句

 

三 口語訳

 

第十四句 やっと我が家が見えたので

 

第十五句 小走りに向かっていくと

 

第十六句 召使いたちが出迎え

 

第十七句 幼い子が門で待っている

 

第十八句 三本の小道は荒れてしまったが

 

第十九句 松菊はまだ元気だ、

第二十句 幼子を抱きかかえて部屋に入れば

 

第二十一句 酒の用意ができている

 

第二十二句 壺觴を引き寄せて手酌し

 

第二十三句 庭を眺めては顔をほころばす

 

第二十四句 南の窓に寄りかかって楽しい気分を満喫し

 

第二十五句 狭いながらも居心地の良さを感じる

第二十六句 庭は日ごとに趣を増し

 

第二十七句 門は常に閉ざしたままだ

 

第二十八句 杖をついて散歩し

 

第二十九句 時に首をもたげてあたりを眺める

 

第三十句  雲は無心に山裾からわき上がり

 

第三十一  鳥はねぐらに帰ろうとする

 

第三十二  日は次第に暗くなってきたが

 

第三十三句 一本松をなでつつ去りがたい気持ちになる

 

四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 奔 2 僮僕 3 稚子  4 盈  5 觴  6游観  7 翳翳  8 盤桓

 

五 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 稚子

 

六 二重線部1〜2の文法問題に答えよ。

 

1 雖

 

2 将

 

七 傍線部1〜3の問いに答えよ。

 

1 どういう生活をしているか。

 

2 作者の心境を記せ。

 

ハ 構成

 

一家団欒する喜び

庭園散策の楽しさ

 

 

 

 

解答

一 1 五言古詩 2 奔 門 存   樽 顔 安   閟 観 還 桓

第十四句  乃ち 衡宇を瞻(あふぎ)み

第十五句  載ち欣び 載ち奔る

第十六句  僮僕 歡び迎へ

第十七句  稚子 門に候(ま)つ

第十八句  三逕は荒に就(つ)くも

第十九句  松菊は猶ほも存す

第二十句  幼を攜へ 室に入れば

第二十一句 酒有りて 樽に盈つ

第二十二句 壺觴を引きて 以て自ら酌し

第二十三句 庭柯を眄(なが)めて 以て顏を怡(よろこば)す

第二十四句 南窗に倚りて 以て傲を寄せ

第二十五句 膝を容るるの安んじ易きを審らかにす

第二十六句 園は日ゞに渉って 以て趣を成し

第二十七句 門は設くと雖も 常に關(とざ)す

第二十八句 扶老(つゑ)を策(つゑつ)き 以て 流憩し

第二十九句 時に首を矯げて游觀す

第三十句  雲無心にして 以て岫を出で

第三十一句 鳥 飛ぶに倦みて 還るを知る

第三十二句 景 翳翳として 以て將に入らんとし 

第三十三句 孤松を撫でて盤桓とす

四 1 はし 2 どうぼく 3 ちし 4 み 5 こしょう

 6 ゆうかん 7 えいえい 8 晩アkん

五 1 幼児。

六 1 雖+主語=仮定 主語+雖=既定

七 1 世間と没交渉。 2 自然と融合して生活することを望む。

  3 常緑の松=節操を守って生きる者の姿。

       リナン

(3)帰 去  兮

  フ  メテ  ハリヲ テ   タン  ヲ

請 息 交 以 絶 游

      レ          レ

ト                 ル  

世 与 我 而 相 遺

      レ   

       シテ ニ         ヲカ  メン

復 @駕 言 兮 1 求 

                     レ

  ビ                 ヲ

悦 親 戚 之A情 話

  二                  一

  シンデ  ヲ     テ    サン   ヒヲ

楽 琴 書 以 1消 憂 

  二      一         レ

         グルニ   ニ  テ   ノ   ベルヲ

農 人 告 2 以 春 及

               レ   二      イチ

    ニ  ラント                ニ

 有 3 于 B西 疇

  レ    レ     二            一

 

  イハ  ジテ       ニ

或 命 C巾 車

      二        一

  イハ サシテ     ニ

或 棹 孤 舟。

      二      一

  ニ        トシテ テ  ネ   ヲ  

既 D窈 窕 以 尋 壑 

                   レ

           トシテ        ヲ

亦 E崎 嶇 而 経 丘 

                   レ

         トシテ  テ   カヒ  ニ

木 欣 欣 以 F向 栄 

                   レ

           トシテ    メテ  ル

泉 G涓 涓 而 始 流 

    ミシ            テルヲ  ヲ

善 万 物 之 得 時 

    二              一レ

  ズ  ガ                スルヲ

感 吾 生 之 H行 休

  二                   一

 

(注)@駕 車に乗る。すなわち官途に就くこと。「言」は助字。A情話 心のこもった話。B西疇 西の畑。C巾車 ほろを掛けた車。D窈窕 奥深い様子。E崎嶇 高低が激しくて、険しい様子。F向栄 葉が茂り花が咲こうとすること。G涓涓 水が細く流れる様子。 H行休 だんだん死に近づく。

 

一 詩について。

 

1 形式

 

2 韻字

 

3 対句

 

二 書き下せ。

 

第三十四句

 

第三十五句

 

第三十六句

 

第三十七句

 

第三十八句

 

第三十九句

 

第四十句

 

第四十一句

 

第四十二句

 

第四十三句

 

第四十四句

 

第四十五句

 

第四十六句

 

第四十七句

 

第四十八句

 

第四十九句

 

三 口語訳

 

第三十四句 さあ帰ろう

 

第三十五句 世間と交游を断った田園の楽しみ

 

第三十六句 世間との交際をやめよう

 

第三十七句 自分と世間とは相容れない、なんで再び官吏の生活に戻ることを考えようか。

 

第三十八句 親戚のうわさ話を喜んで聞き

 

第三十九句 琴書を楽しんで屈託がない

 

第四十句 農夫が春の来たことを告げ

 

第四十一句 西の畑で農作業を始めた 

 

第四十二句 車に乗ったり

 

第四十三句 船を操ったりして

 

第四十四句 深々とした谷を訪ねたり

 

第四十五句 険しい丘に登ったりする

 

第四十六句 木々は生い茂り

 

第四十七句 泉はほとばしる

 

第四十八句 万物が時を得て栄える中

 

第四十九句 私は自分の人生が終わりに近づいていくのを感ずるのだ。

四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 焉 2 琴書 3 孤舟 4 窈窕 5 崎嶇 6 欣欣

 

五 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 琴書 

 

2 栄

 

六 二重線部1、2の文法問題に答えよ。

 

1 焉

 

2 将

 

七 傍線部1〜4の問いに答えよ。

 

1 どういうことか。

 

2 誰をさすか。

 

3 具体的には何か。

 

4 どのようなときに、どのようなことを感じたというのか。

 

八 構成

 

世間と交渉を断った田園生活の楽しみ

 

 

 

 

解答

一 1 六言古詩 2 遊 求 憂   疇 年 丘 流 休

  3 第九句と第十句 十一と第十二句第十三句 第十四句

二 

第三十四句 歸去來兮(かへりなんいざ)

 

第三十五句 交りを息(や)め 以て遊びを絶たんことを請ふ

 

第三十六句 世間との交際をやめよう、

 

第三十七句 復た駕して 言(ここ)に焉(いづく)にか求めん

 

第三十八句  親戚の情話をスび

 

第三十九句 琴書を樂しみ  以て憂ひを消す

第四十句  農人告余以春及  農人 余に告ぐるに春の及べるを以てし

 

第四十一句  將に西疇に於いて 事有らんとす

第四十二句 或は巾車に命じ

 

第四十三句 或は孤舟に棹さす

 

第四十四句 既に窈窕として 以て壑(たに)を尋ね

第四十五句 亦た崎嶇として丘を經(ふ)

第四十六句 木は欣欣として 以て榮に向かひ

第四十七句 泉は涓涓として 始めて流る

 

第四十八句 萬物の 時を得たるを羨み

第四十九句 吾が生の 行くゆく休するを感ず

四 1 いずくにか 2 きんしょ 3 こしゅう 4 ようちょう 5 きく 6 きんきん

五 1 琴と書物。 2 花。

六 1 反語 いずくんぞ〜や どうして〜か(いや〜ない) 2 再読文字 将にす 今にも〜する

七 1 心の憂さをはらす。 2 陶淵明 3 工作の仕事。 

4 春になり、地上の万物が茂ろうとするときに、自分の生命が終わりに近づいていることを感じた。  

八 構成   自然に同化し、生死を天命に任せて悠悠自適する境地。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やんぬるかな。

(3)              已 矣 乎

 スル  ヲ           タ        ゾ

寓 形 @宇 内 復1 幾 時

  二            一

    ゾ  ル  ネテ  ヲ    セテ       ニ 

曷 不 委 心 任 A去 留

       三          二         一

       レゾ           トシテ スル  クニ  カント

胡 為 乎 B遑 遑 欲 何 之

                     二         一

     ハ   ズ   ガ  ヒニ

富 貴 非 吾 願

          二      一

       ハ       カラ  スル

C帝 郷 不 可 期 

           レ   レ

  ヒテ       ヲ   テ   リ   キ

懐 D良 辰 以 孤 往 

  二        一

  イハ  テテ  ヲ           ス

或 植 杖 而 耘 E耔

     レ 

 

  リテ       ニ   テ  ニ   キ

登 F東 皐 以 舒 嘯 

  二        一

  ンデ      ニ      ス   ヲ

臨 清 流 而 賦 詩 

  二      一       レ

  カ  ジテ    ニ   テ  セン    クルニ 

聊 乗 G化 以 帰 H尽 

      レ            レ

  シンデ ノ      ヲ      ヲカ  ハン

楽 夫 天 命 復 奚 疑 

  二          一

           (古文真宝後集)

 

(注)@宇内 この世界。A去留 自然の成り行き。B遑遑 せわしく心の落ち着かない様子。C帝郷 千二の国。D良辰 よい時節。E秄耔 草を抜き土を寄せる。F東皐 東の丘。G化 天地自然の丘。H尽 生命が尽きること。

一 詩について。

1 形式

 

2 韻字

 

3 対句

 

二 書き下せ。

第五十句

 

第五十一句

 

第五十二句

 

第五十三句

第五十四句

 

第戯十五句

 

第五十六句

 

第五十七句

 

第五十八句

 

第五十九句

 

第六十句

 

第六十一句

 

三 口語訳

 

第五十句  致し方のないことだ

 

第五十一句 人間はいつまでも生きていられるわけではない

 

第五十二句 どうして心を成り行きに任せないのだ

 

第五十三句 また何故あたふたとして、どこへ行こうというのだ

第五十四句 富貴は自分の望むところではない

 

第五十五句 かといって仙人になれるわけでもない

 

第五十六句 よい日を選んで散歩し、杖をたてて草刈りをしたり

 

第五十七句 土を盛ったりする、

第五十八句 また東の丘に登っては静かにうそぶき

 

第五十九句 清流に臨んでは詩を賦す

 

第六十句  願わくはこのまま自然の変化に乗じて死んでいきたい

 

第六十一句 天命を甘受して楽しむのであれば、何のためらいがあろうものか

四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 宇内 2 遑遑 3 良辰 4 秄耔 

 

五 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 富貴

 

2 天命

 

六 二重線部1〜の文法問題に答えよ。

 

1 幾  

 

2 曷 不

 

3 胡 為

 

構成

自然に同化し、生死を天命に任せて悠々自適する境地

 

解答

一 1 六言古詩 2 時 之 期   耔  詩 疑 

  3 第五十五句と 第五十六句 第五十九句と第六十九

二  

第五十句   已矣乎(やんぬるかな)
第五十一句  形を宇内に寓すること復た幾時ぞ
第五十二句  曷ぞ心を委ねて去留を任せざる
第五十三句  胡爲れぞ遑遑として 何にか之かんと欲す
第五十四句  富貴は吾が願ひに非ず
第五十五句  帝クは期す可からず

第五十六句  良辰を懷ひて 以て孤り往き,
第五十七句  或は杖を植(た)てて耘子す
第五十八句  東皋に登り 以て舒(おもむろ)に嘯き
第五十九句  C流に臨みて 詩を賦す
第六十句    聊(ねが)はくは化に乘じて 以て盡くるに歸し
第六十一句  夫の天命を樂しめば 復た奚をか 疑はん

四 1 うだい  2 こうこう 3 りょうしん 4 うんし 

五 1 家が飛んでいて身分が高いこと。 2 命。

六 1 反語 どれくらい〜か いやどれほどでもない。 

2 反語 なんぞ〜や どうして〜か(いや〜ない)3 反語 なんぞ〜や どうして〜か(いや〜ない)