ル       ニ

@   登 楽 遊 原 

二       一

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語釈                             李商隠

 カヒテ          ハ 

向 晩 1意 不 適

   レ           レ

  リテ  ヲ    ル      ニ

駆 車 2登 古 原

  レ        ニ      一

           ク   リ   シ

夕 陽 3無 限 好

    ダ  レ   シ        ニ

  近 4黄 昏

           ニ        一

 

(注)@登楽遊原 楽遊原は長安の南東に広がる高台で、ここに登ると長安の市街が一望できたといわれる。

 

一 詩について。

 

1 形式

 

2 韻字

 

3 展開のし方

 

二 書き下せ。

 

第一句 

 

第二句

 

第三句

 

第四句

 

三 口語訳

 

第一句 夕暮れに近づくにつれて心が重くるしくなる

 

第二句 (そこで)馬車を走らせて歴史の古い楽遊原に登った。

 

第三句 夕日の輝きは限りなくすばらしい

 

第四句 ただ、(それは短い時間の輝きに過ぎず)たそがれ時へと近づいていくのだ

 

四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 楽遊原 2 李商隠 3 適 4 只 5 黄昏

 

五 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 古原

 

2 夕陽

 

3 黄昏

 

六 二重線部1の文法問題に答えよ。

 

1 只

 

七 傍線部1〜4の問いに答えよ。

 

1 詩「丘にのぼりて」のどの部分にあたるか。

 

2 なぜか。

 

3 (1)詩「丘にのぼりて」のどの部分にあたるか。 

 

  (2)どういう姿が浮かぶか。

 

4 ここにはどういう心情が込められているか。

 

構成

 

第一句 夕暮れが近づくとこころが重くなる   起

 

第二句 そこで、楽遊原に登った        承 

 

第三句 ここからの夕陽は限りなく素晴らしい  転

 

第四句 だが、その背後には闇が訪れる     結

 

主題 深い憂愁

 

参考

 

丘にのぼりて                                            佐藤春夫

 

 くれがたの心うたてく

 この丘に車を駆れば

 夕日かげこよなくにほふ

 あたら今いりあひにして            (玉笛譜

解答

一 1 五言絶句 2 原昏 3 起承転結

二 第一句 晩に向かひて意適はず

  第二句 車を駆りて古原に登る

  第三句 夕陽限り無く好し

  第四句 只だ是れ黄昏に近し

四 1 らくゆうげん 2 りしょういん 3 かな 4 た 5 こうこん

五 1 古い高台。 2 ゆうひ。 3 夕ぐれ。夕方。

六 限定 ただ ただ〜だけだ

七 1 「心うたてて」 2 重苦しい胸のうちをはらそうと

  3(1)「こよなくにほふ」

   (2)全てを忘れ、美しい落日に見いる。

  4 落日の輝きが一瞬でしかないことへの嘆き。