@  楓橋夜泊                 A張継

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語釈

     チ       キテ     ツ   ニ

月 落 烏 啼 霜 満 天

                  ス       ニ

江 楓漁 火 対3愁 眠

                   二      一  

姑 蘇 城 外B寒 山 寺

     ノ           ル      ニ

夜 半4鐘 声 到 客 船

 

(注)@楓葉 江蘇省蘇州市の西の郊外にある橋。A張継 生没年未祥。中唐の詩人。B寒山寺 蘇州市にある寺

 

一 詩について。

 

1 形式

 

2 韻字

 

3 展開のし方

 

二 書き下せ。

 

第一句

 

第二句

 

第三句

 

第四句

 

三 口語訳

 

第一句 月は沈み烏は鳴き霜は天に満ちるほど寒い

 

第二句 赤い楓と漁船の灯は、旅のさびしさで眠れない私の目に映る

 

第三句 蘇州市の外にある寒山寺から

 

第四句 真夜中の鐘の音が客船に届く

 

 

 

四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。

 

1 楓橋夜泊 2 張継 3 江楓 4 漁 5 愁眠 6 姑蘇 7 夜半 8 鐘声

 

五 次の語の意味を辞書で調べよ。

 

1 漁火

 

2 愁眠

 

3 客船

 

六 傍線部1〜4とA〜Cの問いに答えよ。

 

1、2 「江楓」と「漁火」を比較せよ。

 

3 原因は何か。

 

4 何を表すか。

 

A 季節はいつか。

 

B 視覚のみ、聴覚のみの働きによって描かれている句を指摘せよ。

 

C 第一句、第二句の色彩感覚について述べよ。

 

構成

 

第一句 月落(夜明け) 霜      視覚    起

    烏啼             聴覚

 

第二句 江楓 漁火          視覚    承

    愁眠(私)

 

第三句 寒山寺(名称が寒さを表す)  触覚

 

第四句 鐘声(深夜 第一句との対比) 聴覚

    客船(私 第二句の私と対比)

 

主題 晩秋の旅愁

 

 

 

 

 

 

 

 

 

解答

一 1 七言絶句 2 天 眠 船 3 起承転結

二 

第一句 月落ち烏啼きて霜天に満つ

 

第二句 江楓漁火愁眠に対す

 

第三句 姑蘇城外寒山寺

 

第四句 夜半鐘声客船に到

四 1 ふうきょうやはく 2 ちょうけい 3 こうふう 4 ぎょか 5 しゅみん

  6 こそ 7 やはん 8 しょうせい

五 1 漁船の灯。 2 旅の寂しさや悲しみのために熟睡できずうつらうつらしていること。

  3 旅路の船。客をのせる船。

六 1、2 共通点  江楓・漁火―赤く燃える。船の外にある。 

相違点  江楓   ―静 暗 川の辺りにある。 漁火―動 明 川の中にある。

  3 故郷を離れ、一人旅にある悲しみ。 4 寒山寺の存在を示し、夜の静寂を表す。

  A 晩秋。 B 視覚のみー第二句 聴覚のみー第四句

C 漁火の光に照らし出された楓の赤色が、夜の黒色の中に浮かびあがる。