ス ニ
秋 夜 寄 @丘 二 十 二 員 外 韋応物
二 一
語釈
作者の親友であった丘丹は、臨平山(現在の浙江省余杭市の北西)に住んでいた。この詩は、蘇州(現在の江蘇省蘇州市)にいた作者が、ある秋の夜、遠く丘丹を思ってうたったものである。
懐 1君A属 秋 夜
散 歩 詠 涼 天
2山 空 松 子 落
3幽 人1応 2未 眠 (唐詩選)
(注)@丘二十二員外 丘丹。「二十二」は排行。A属 そのときはちょうど・・・
である。
一 詩について。
1 形式
2 韻字
3 展開の仕方
二 書き下し文にせよ。
第一句
第二句
第三句
第四句
三 口語訳
第一句 君のことを思っている、そのときはちょうど(この静かな)秋の夜である。
第二句 そぞろ歩きしながら涼しい空の下で(詩を)詠じている。
第三句 (君の隠棲している)山は人の気配もなく、松かさの音が聞こえる事だろう。
第四句 (そして)隠者(である君)もきっとまだ眠らずにいるだろう。
四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
1 秋夜 2 涼天 3 松子 4 幽人
五 次の語の意味を辞書で調べよ。
1 散歩
2 松子
3 幽人
六 二重線部1の文法事項に答えよ。
1 応
2 未
七 傍線部1〜3とA・Bの問いに答えよ。
1 「君」、3「幽人」はだれを指すか、
2(1)「山空」はどういう意味か。
(2)第三句は何を表しているか。
A この詩は、誰がどこにいて、どこにいる誰のことを思ってよんだ詩か。
B 第四句でこう言っているのはなぜか。
構成
第一句 秋の夜、丘丹を思う
第二句 私は散歩して詩を詠じている
第三句 丘丹のいる山は静かだ。
第四句 君も眠らないでいるだろう
主題 秋の夜、友人への思いをうたった。
主題 秋の山の静けさ
参考
あき やま の つち に こぼるる まつ の み の おと なき よひ を きみ いぬ べし や 会津八一
解答
一 1 五言絶句 2 天 眠 3 起承転結
二 第一句 君を懐ひて秋に属す
第二句」散歩して涼天に詠ず
第三句 山空しくして松子落つ
第四句 幽人応に未だ眠らざるべし
四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
五 1 そぞろ歩き。ぶらぶらある木。
2 松の実。3 世を避けて静かにしている人。 隠者
六 1 再読文字 まさに〜べし 2 再読文字 いまだ〜ず まだ〜ない
七 1、3 丘丹
2 (1)山は人の気ないもなく静かである意。
(2)秋の山の静けさ。
A 韋応物が蘇州にいて、臨平山にいる丘丹のことを
B 作者が丘丹を思っているように丘丹も作者を思っている。