静夜思 @李白
語釈
ル ヲ
1牀 前 看 月 光
二 一
フラクハ レ ノ カト
疑 是 地 上 2霜
ゲテ ヲ ム ヲ
挙 頭 望 3山 月
レ 二 一
レテ ヲ フ ヲ
低 頭 思 4故 郷
レ 二 一
(注)@李白 701〜762年。盛唐の詩人。字は太白。絶句に優れ、「詩仙」と称される。
一 詩について。
1 形式
2 韻字
3 展開の仕方
二 書き下せ。
第一句
第二句
第三句
第四句
第五句
第六句
第七句
第ハ句
三 口語訳
第一句 静かな夜、寝台の前に月の光を見つめている。
第二句 それはあまりに白くかがやいているので、地上に降りた霜かと思った。
第三句 頭を上げて、山の上に明るい月を眺め、
第四句 やがて頭をたれて、ただじっと遠い故郷に思いをはせる。
四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
1 李白 2 牀前 3 是 4 挙 頭 5 低 頭
五 次の語の意味を辞書で調べよ。
1 牀
2 疑
3 望
六 傍線部1〜4の問いに答えよ。
1 作者はどのような状態にあるか。
2 なぜこの語を使ったか。
3 3と4はどのように関係しているか。
5 第四句はなぜか。
6 (1)この詩が作られた季節と時刻をそれぞれ記せ。
(2)その根拠となる個所をそれぞれ三字で記せ。
構成
心の動き 視線の動き 展開
第一句 月光 牀前 起
第二句 霜? 承
第三句 山月 挙頭 転
第四句 故郷 低頭 結
主題 異郷にいて 故郷を思う情け
解答
一1 五言絶句 2 霜 郷 3 起承転結
二
第一句 牀前 月光を看る
第三句 疑ふらくは 是れ地上の霜かと
第三句 頭を挙げて 山月を望み
第四句 頭を低れて 故郷を思ふ
四 1 りはく 2 しょうぜん 3 こ 4 こうべをあげて 5 こうべをたれて
五 1 寝台。 2 ではなかったかと思われる。 3 見上げる。
六 1 深夜まで眠らずにいた。 2 月光が白く光っているから。
3 山月を見たときに、故郷の山月を思いだし、故郷を懐かしむ。
5 月を見て郷愁が生じ、いたたまれなくなり、見ることが出来なくなった。
6(1) 季節 秋 時刻 夜更け
(2)「地上霜」「望山月」