@ 竹 里 館 A王 維
語釈
リ ス ノ
1独 坐 幽 篁 裏
ジ ヲ タ ス
弾 琴 復 長 嘯
レ
ヲ ラ
深 林 2人 1不 知
レ
タリテ ラス
3明 月 4来 相 照
(唐詩選)
(注)@竹里館 王維が今の陜西省藍田県に営んだ別荘のひとつ。A王維 6999〜761年。盛唐の詩人。字は摩詰。
一 詩について。
1 形式
2 韻字
3 展開の仕方
二 書き下せ。
第一句
第二句
第三句
第四句
三 口語訳
第一句 一人座る静かな竹やぶに
第二句 琴を弾いて、声を長く伸ばすように吟ずる
第三句 深い林を人は知らない
第四句 明月が照り人を照らす
四 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
1 王維 2 幽篁 3 長嘯
五 次の語の意味を辞書で調べよ。
1 幽篁
2 長嘯
六 二重線部1の文法問題に答えよ。
1 不
七 傍線部1〜4とAの問いに答えよ。
1 なぜ「独坐」するのか。
2 (1)とはここではどういう人を意味するか。
(2)「人」に対比されている語を抜き出せ。
(3)何を知らないのか。
3 「明月」の明るさに対するものは何か。
4 (1)上のどの句に対するか。
(2)「相照」は何を照らすのか。
A 作者はどれほどの時間「坐」しているのか。
構成
第一句 一人 竹林 起
第二句 琴を弾き詩ヲ吟ずる 承
第三句 人は知らない 転
第四句 月が私を照らす 結
主題 竹里館の静かさ
解答
一 1 五言絶句 2 嘯 照 3 起承転結
二
第一句 独り坐す 幽篁の裏
第二句 琴を弾じ 復た長嘯す
第三句 深林 人 知らず
第四句 明月 来たりて相照らす (唐詩選)
四 1 おうい 2 ゆうこう 3 ちょうしょう
五 1 静かな竹やぶ。
2 声を長くのばすようにして詩ヲ吟ずること。
六 1 否定
七 1 一切の世俗を忘れて自然に帰るため。
2(1)世俗の人々。 (2)「明月」。 (3)深林に琴を弾き、詩を吟ずる人がいること。
3 「深林」。
4 (1)「人不知」。
(2)独坐して琴を弾き、詩を吟ずる人。
A 夜になり名月が輝くまでの時間。