(8)四二 あてなるもの
語釈
あてなるもの @薄色に白襲の汗袗。Aかりのこ。削氷のBあまづらに入りて、新しきC鋺に入りたる。水晶の珠數。藤の花。梅の花に雪のふりたる。いみじう美しき兒のいちご1などくひたる。
(注)@薄色に白襲の汗袗 うす紫色のあこめ(上衣のすぐ下に着る物)に白襲の汗袗(童女の上着)を重ねた。「白襲」は面浦ともに白色。「Aかりのこ あひる・がちょうなおの卵。Bあまづら 甘茶蔓の蔓や葉を煮詰めて作る甘味料。C鋺 金属製の椀。銀製であろう。
一 次の語の読みを現代仮名遣いで記せ。
1 白襲 2 汗袗 3 削氷 4 鋺 5 珠數 6 藤の花 7 児
二 次の語の意味を辞書で調べよ。
1 あてなり
2 削氷
三 *三つに分類されるうちのどれに該当するか。
四 二重傍線部1の文法問題に答えよ。
1 文法的意味
五 口語訳
上品なもの。うす紫色のあこめに白襲の汗袗。あひるの卵。かき氷にあまづらをかけ金属製の椀に盛る。
水晶の数珠。藤の花。梅に雪がふりかかる。大層可愛い児が苺を食った。
構成
主題 上品なもの 紫 白 赤 小さい
薄紫色のあこめに白襲の汗袗 あひるの卵 かき氷にあまづらを入れ金属製の椀に入れた 水晶の数珠 藤の花 梅の花に雪 子供が苺を食う |
上品なもの |
童女の服装 紫と白 丸い白に斑点 清涼感 清潔感 紫 赤と白 赤い苺 |
特色 |
(8)四二 あてなるもの 解答
一 1 しらがさね 2 かざみ 3 けずりひ 4 かなまり 5 じゅず 6 ふじ 7 ちご
二 1 上品だ。 2 かき氷
三 類聚的章段 四 副助 例示