ウィンドウズの要点 |
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パソコンを使うに当たって、最低限に 知っておくと便利なウィンドウズの基礎知識 |
平成13年6月6日 |
いま市販されているパソコンは、オペレーティング・システム(OS)と
いうソフトが必ず搭載されている。 このソフトは、ワープロや表計算と
いった、我々が何らかのファイルを作る時に直接使うソフトではないが、
パソコン全体を動かす司令室となるソフトである。 色々と便利な機能が
付いているので覚えておくと便利である。
ウィンドウズは、現在もっとも一般的なOSである。 OSとしては他に、
マッキントッシュ(マック)やリナックスなどがあるが、現在はウィンドウズ
が圧倒的に優勢である。
以下、ウィンドウズの特徴を列記していく。
1. ウィンドウズの意味
1)「ウィンドウズ」とは「いくつもの窓」という意味である。 この場合
「窓」とは、 パソコンのディスプレー上に現れる「画面」のことである。
「窓」すなわちウィンドウが沢山あるので、複数形の「ウィンドウズ」と
なる。
2)「画面」とは、パソコンでいま使っているソフトやファイルの、ある段階
における状態を表します。 ある段階とは、全体から細部に至るどこか
の段階、最初から最後までのどこかである。
3)「ウィンドウズ」では、「いくつもの画面」を同時に見ることができる。
@ 複数の 「画面」のタイトルバー(青くなっているところ)をドラッグ
して、少しづつずらして重ね、一つの画面が見ているとき、他の画面の端
が見えるようにずらしておくと、その端をCLすることにより、必要に
応じて任意の「画面」を最前面に呼び出す。
(例えば、この文をメールで受け取った場合、これを開いたまま、下記の
どれかの機能を、交互に見ながらやってみることができる。)
A 各画面を少し小さくして、それぞれの「画面」の部分を左右上下に並べ
て同時に表示できる。
B 任意の「画面」をディスプレーで見やすいように自由に移動できる。
C ある「画面」をディスプレー上に一杯に表示できる。 他の「画面」は
最下部のタスクバー上にのみ表示されているが、それをCLすることに
より、いま表示されている「画面」の代わりに、直ちにその「画面」を
表示させることができる。
以上で「ウィンドウズ」の意味が分ったと分ったと思うが、ただそれだけ
では意味がない。 この「ウィンドウズ」の性質を利用して、ファイルを作る
上で色々と便利な作業ができる。 よく使われる代表的な機能は以下のとおり
である。
2. マイコンピューター
デスクトップの一番左上にある「マイコンピュータ」は、ウィンドウズの
中で一番基本となるソフトである。
「マイコンピュータ」から順にWCLしていくと大抵のファイルは開くこと
ができる。
次に述べる「エキスプローラ」と同じ機能など色々あるが、ここでは次の
機能のみ挙げておく。 すなわち、段々開いていって、任意のファイルや
フォルダーを右CLして現れるショートメニューの中から、一番下の
「プロパティ」をCLすると、そのファイルやフォルダーの大きさが分る。
ハードディスクやフロッピーディスクをCLすると、全体の記憶容量と、
今どれだけ使っていて、あとどれだけ残っているかが分る。(右CLの使い方
に注意)
3. エクスプローラ
まずこれは、「Internet Explorer」とは違う、ただの「エクスプローラ」
である。
左下の「スタート」を右CLし、ショートメニューから「エクスプローラ」をCLするか、
「スタート」、「プログラム」をCLし、その中からカタカナの「エクスプローラ」をCL
すると、左右の枠に分れた画面が出てくる。
左の枠はパソコン全体の記憶装置が必ず表示されている。
右の枠には左の枠でいま選択されている記憶装置またはフォルダーの中身が
表示されている。(まず開いてみること)
他のソフトでも同じことができるが、このソフトは全てが見れるので、
ファイルの移し替えやフォルダーへの整理が一番やりやすい。
@ 左の枠のどれかの記憶装置の左の□の中のー印をCLすると、左の枠の
□ の中は+印に変わり、その中に入っているフォルダーやフォルダーが
枝分れして表示される。 右の枠はは、その記憶装置の中身に変わる。
A 左の枠の記憶装置、フォルダー、右の枠のフォルダーのいずれかを
WCLすると、左の枠はその記憶装置、フォルダーが選択表示され、右の
枠にはその中身が表示される。 このとき左のフォルダーは開いた形に
見える。 つまりどこで選択しても、右の枠にはその中身が表示される。
左右どちらの枠でも、表示されているファイルをWCLすると、特別な
ファイルでない限り、そこから開くことができる。
B どのフォルダー、ファイルもドラッグすることにより、任意の記憶装置
フォルダーに移動できる。 これはファイルやフォルダーの整理に便利で
ある。
C 新しいフォルダーを作りたいときは、「ファイル」、「新規作成」、「フォ
ルダー」をCLすると、右の枠に「新しいフォルダー」と、青く反転して
出てくるので、その名前を消してから、自分が考えていた名前を入力して
「OK」をCLする。 その後に、そこに入れたいファイルやフォルダー
をドラッグする。 するとハードディスクやフロッピーを開いたとき、
現れるファイルやフォルダーの数が減り、探しやすくなる。
注1)ファイルをフォルダーの中に入れないでおくと、多すぎてスクロールが
必要になったりして探しにくい。 そこで、同じような種類のファイルを
1つのフォルダーに入れると、表示されるものが少なくなり探しやすくなる。
(これは、机の上に広げたいくつかの資料を、種類別に分けて、いくつかの
紙フォルダーに挟んでおくのと同じ。)
2)Cディスクにある「My Documents」は1つのフォルダーである。
D フォルダーの数も増えるとやはり見にくくなるので、いくつかの同じ種類の
フォルダーを、1つの大きなフォルダーに入れることもできる。
(いくつかの資料を挟んだ紙フォルダーをキャビネットの引出しに入れる
のに似ている。)
E フォルダーは何段階にすることができる。
ファイルまたはフォルダーの移動は、ドラッグして行います。
注1) CとDの二つのハードディスクに分れているときは、プログラム
ファイルや「My Documents」などよく使うファイルはCディスクに入っ
ているので、Cディスクはすぐ一杯になりやすい。(CやDは富士通の
場合)
2)上記の「マイコンピュータ」で、両方のハードディスクがどれだけ
使っているのが分るが、一般にCディスクは残り少なく、Dディスクは
殆ど使っていないケースが多い。 だからDディスクをうまく活用する。
F 削除したいフォルダーやファイルは、左の枠にある「ごみ箱」にドラッグ
すれば削除できる。 CハードディスクからDディスクへドラッグしても
コピーされるだけで元のCディスクへは残っているが、この方法で削除
できる。(あとで「ごみ箱」を空にしないとまだ残っていて、ディスク容量
をくっているが、うっかり「ごみ箱」に入れたものをもとに戻すことも
でき、それで救われることもある。 完全に消すには、「ごみ箱」の中のもの
を十分再チェックしてから消すとよい。)
G 以上のようにエクスプローラは便利であるが、一つけってんがある。
それは、ドラッグしてファイルを移動する場合、間違って上下一つ違う
フォルダーに入れてしまうことがよくある。 さあそうなると目指すファイルが
どこにあるのか分らなくなる。 、そういうときに便利なのが、最後に述べる
マイコンピュータからの検索、すなわちパソコン全体から探す方法である。
エクスプローラとマイコンピュータからの検索は、2つで1組の技法と云える。
4.編集機能
1) ある「画面」の一部を「切り取り」または「コピー」して、その画面、
または他の「画面」に「貼り付け」ることができる。 トップメニューの
「編集」をCLすると、「切り取り」、「コピー」、「貼り付け」が現れるので
これを使う。
色々なファイルから、その一部または全部を別のファイルに貼り付けて
新しいファイルを作ることができ、ファイルの編集が非常に楽になる。
いま書いている文章の中で、順序を入れ替えるときにも使える。
(新聞を切り抜き、自分の資料に貼り付けて、資料を完成させるのに似て
いる。)
@「切り取り」、「コピー」する範囲は、事前に「ドラッグ」して、色を青く
反転させておく。
A「編集」、「切り取り」または「コピー」をクリックすると、その内容が
名前を付けなくても、一時的にパソコンの中に記憶される。 記憶される
のは1つの内容だけで、次ぎに同じ「切り取り」または「コピー」を
すると、前の内容は消される。
(順序を入れ替えるときは「切り取り」を、別のファイルの内容など
残しておきたいものは「コピー」をクリックする。)
Bドラッグした内容を写したい画面を一番上に出し、その画面で、写したい
位置にカーソルを移す。
C「編集」、「貼り付け」をクリックすると、その位置に写したい内容が貼り
付けられている。
D 「貼り付け」た後の文章は、行の位置が乱れているので、体裁を直す。
5. 検索機能
これは、ウィンドウズの大きな機能の1つであるが、ソフトによってその
使い方は少しづつ違う。 エキセルなどの表計算ソフトは、検索機能が最も
よく付かれている例である。 詳しくは個々のソフトのマニュアルを見て
もらうとして、勉強してもらうとよい。 ここではただ一つだけ覚えておく
と便利な使い方を挙げておく。 それは、どのフォルダーに入れたか分ら
なくなった迷子のファイルの探し方である。 これは、エキスプローラの機能
の逆と考えたらいい。
ファイルをフォルダーにまとめないでおくと、ファイルのリストが長く
なり過ぎて探すのが面倒になる。 それで、色んな方法で関連付けた名前
のフォルダーにまとめる。 この用途のために一番便利なソフトが、
エキスプローラである。 パソコン内の全体と、そのうち今開いている
ソフトとが左右に表示され、フォルダーやファイルをドラッグで自由に移動
できる。 しかし、便利がゆえに目的のフォルダーに移動したつもりが、
間違って隣のフォルダーに入ってしまっていることがよくある。
後で目的のフォルダーを開いてみても、ファイルが見つからないので
慌てることになる。 そこで近所のフォルダーを探し回ることになるが、
どうしても見つからないことがままある。
そのような場合に「スタート」、「検索」、「ファイルやフォルダー」を
CLして出てきた検索条件の画面で、「名前」欄に探すファイルの名前
または、覚えているその一部を入力する。 次に「探す場所」欄の右の
下向き3角形をCLして、表示される中から「マイコンピュータ」を選び、
「検索開始」をCLすると、少し時間がかかるが見つかる可能性が高い。
ここで、「マイコンピュータ」とはそのパソコン全てということである。
これで見つからなければ、そのファイルは失われていると思っていい。
間違って入っていたフォルダーが分れば、エキスプローラを開いて、
そこで移動しておく。 これが結構役に立つ。
以上
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