ポップの女王   

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「シェリル・クローはご存知?

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  2002年
 10月28日
 大阪城ホールに、
 シェリル・クロー
 がやってくる。
  その先行予約
 チケットがようやく
 取れた。 初めて
 彼女を聴きに行く。
  大いに楽しみに
 している。


 シェリルクローのライブに行ってきた。
 あまり若い人はいず、大体25〜35才くらいで、これは大人のライブになるかと
思っていたら、何のことはない、総立ちになり、立たないと見えず、1時間40分間
立ちっ放しだった。 持っていったオペラグラスが役に立った。 

 シェリルクローは、聴衆にとってはまるで教祖のような存在に見えた。
 ギターを取替え引き替えで、新旧の曲を取り混ぜて、それなりに良かった。 
 アンコールは、グランドピアノの弾き語りと、最後にグランドピアノの上に立って、
踊りながら歌うサービスぶりだった。
 2002年7月16日の読売の夕刊に載った彼女に関する記事
にあった写真。きめが粗いが、聴かん気のヤンキー娘という
感じがよく出ている。
 4年ぶりの新作アルバム「カモン・カモン」を引っさげて、日本
公演にやってくる。
 1962年ミズーリ州生まれ。ミズーリ州立大を卒業後、小学校
教師となるが、1986年にシンガー・ソング・ライターになるために
LAへ移住。
 1993年、有名な第1作アルバム「Tuesday Night Music Club」
をリリース。
1995年3部門、97年2部門、99年、2000年、2001年にグラミー賞
を受賞。
彼女の全てのアルバム

 シェリル・クローとは、アメリカの
ポップミュージック界でトップクラス
の女性シンガーである。  恐らく
現在のミュージシャンの中で、
最高峰に位置する一人である。
 ジャズ・シンガーとしても有名で
ある。  彼女の名前は今時の
若い人なら大抵知っているが、
年配者にはあまり馴染みがない。
 ポップというと非常に幅が広く、
新旧洋邦すべてに通じている
人は少ない。 そんな中で、彼女
を知っているかどうかは、年配者が
本当にポップが好きかどうかの
判断基準になるのではないか。 
 セリーヌ・ディオンやホイットニー・ヒューストンを知っていても、映画
「タイタニック」や「ボディガード」を観たからかもしれないので、判断基準には
ならない。

 シェリル・クローの歌を聞いても、最初は私も好きになれなかった。 
有名な最初のアルバム、「チューズディ・ナイト・ミュージック・クラブ」を聴い
ても、初めは何か野暮ったく感じられた。 しかし何か耳に残るものがあっ
て、もう一度聴いたら病みつきになった。 今は、私の持っているアルバム
の中で、最高のものになった。 
 そのアルバムに入っているどの曲もそれぞれ個性があっていいし、曲の
順序も凝っていて、 最初にパンチのある曲を並べた後、少しずつ寂しく、
余韻のある曲に移っていって何時の間にか終わっている。 ラスベガスで
色々と遊んだ後、金がなくなって去っていくというような、アメリカン・ペーソ
スが感じられた。

 日経の夕刊の芸能欄に、彼女の歌は新しい時代を画するものであると
いう小記事が載っていた。 今マライア・キャリーやセリーヌ・ディオンなど、
ホィットニー・ヒューストンの流れをくむ絶唱型の歌手が歌いまくっている
けれども、彼女たちとは違う何か新しいものがあると言う。 言われてみると
、確かにそう感じる。 彼女の歌には何か妖しい魅力がある。

 シェリル・クローは、上記のアルバムでアメリカの最優秀レコード賞である
グラミー賞を受けた。 彼女は、今年もグラミー賞の中の重要な一つ、ベスト
・ロック・アルバム賞を受けた。 最近の活動振りを見ていると、益々健在
であると印象を受けた。

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