ポップの女王

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カントリーの歌姫

シャナイア・トウェインリアン・ライムズ


 今回は、現在最も活躍しているカントリー系の歌姫二人を紹介する。 それはシャナイア・トウェインとリアン・
ライムズである。 二人とも今はカントリー系からポップ歌手へ移行しているが、先ずはカントリー系から出発
してその名声を築いた。
 カントリーとはカントリー&ウェスタンのことで、アメリカ西南部の地方の音楽である。 代表的な曲として、
カーペンターズの「ジャンバラヤ」やオリビア・ニュートンジョンの「テイク・ミー・ホーム・カントリー・ロード」など
が有名である。

 シャナイア・トウェインは、日本ではご存知の方は少ないが、女性歌手でアルバム最大の売り上げを記録
した人である。 日本の宇多田ヒカルの「ファースト・ラブ」は700万枚を売り上げたが、シャナイアの「カム・
オン・オーバ」は全世界で1700万枚の売り上げを記録した。 いま私が一番好きな歌手、アルバムでも
ある。 彼女の曲を聴いていると、いま一番熟れきった西部の女性という感じであるが、実は結婚して、
子供もいるカナダ人である。

 左が、私が持っているのシャナイア・トウェインの3枚の
アルバム・ジャケットである。 上から「ウーマン・イン・ミー」、
「カム・オン・オーバ」、そして「最新作「アップ!」である。

 真ん中の「カム・オン・オーバ」が、女性歌手最大の売り
上げを記録したアルバムである。 18曲入りだが、すべて
良い曲で駄作がない。
 その最初と最後に「ユー’アー・スティル・ザ・ワン」が、
違ったヴァージョンがクレジットされているが、日本では
かなりヒットした。
 タイトル・チューンの「カム・オン・オーバ」も名曲だが、私の
一番好きで、派手な曲は「ホエン」である。


 かたや、リアン・ライムズは2004年初現在、21才になったばかりであるが、15才でデビューした彼女は、
その朗々たる歌声で確固たる実績を積み上げており、日本にも隠れたファンが多いようである。

 上は、私が持っているリアン・ライムズの初期の3枚のアルバムである。 左から「ブルー」、「アンチェイン
ド・メロディ」、「ユー・ライト・アップ・マイ・ライフ」である。 一番右のアルバムにある「クリンギング・トゥ・ザ・
セイビング・ハンド(救いの手にすがりつき)」という曲は、私が昔聴いたことがある懐かしい曲である。

 このアルバムの最後から2曲目は、2003年末に再ドラマ化された山崎豊子の「白い巨塔」の主題歌と
して新人のヘイリーが歌った、アメリカ第2の国歌ともいうべき、賛美歌「アメージング・グレース」である。
 そしてアルバムの最後に「ナショナル・アンサム」、すなわちアメリカの国歌、「星条旗よ、永遠なれ」を
歌っている。 この2曲を彼女は、伴奏なしで歌い上げている。 その声量はすごいものがある。

 同じカントリー系といっても、二人の歌い方は正反対である。 例えれば、シャナイア・トウェインはカーペン
ターズに、リアン・ライムズはコニー・フランシスに似ている。 シャナイアの歌は、彼女の声と伴奏やバック・
コーラスとで、絶妙なタイミングのハーモニーを作っている。 それから伴奏やバック・コーラスを除いて、
彼女の声だけ聴いても、気が抜けた曲になってしまう。 

 これに対して、リアン・ライムズの歌は、「アメージング・グレース」や「ナショナル・アンサム」がそうである
ように、彼女の声だけで十分聴ける。  これは、りアンの方がシャナイアより上手いということではなく、
やはりすべてを総合したもので優劣を決めるべきだ、ということである。

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