東海自然歩道 番外編

      -大阪府茨木市から高槻市萩谷へ健脚コースを行く-

 2020年10月18日(日)晴れ

 昨年12月を最後にコロナウィルスの蔓延により遠ざかっていた東海自然歩道でしたが、どうやら第2波が一服した様子なので、何とか再開できないかと考えていました。かといって、いきなり泊りがけで静岡県まで遠征して歩き始める度胸もありません。そうこうするうちにふと妙案が浮かんできました。5年前の12月に始まった東海自然歩道でしたが、一回目は自宅を出発して、箕面の政の茶屋にある東海自然歩道の西の起点を経由して、茨木の忍頂寺までで、2回目がそこから高槻まででした。この区間の茨木から高槻の間でコースが二つに別れていたことを思い出したのです。忍頂寺から竜王山を登り、その先の車作(くるまつくり)という歴史のありそうな名前の集落を抜けて車作大橋に出ると道標がありました。ここから自然歩道は二つに別れ、一方は竜仙の滝を経由する健脚コース、もう一方はその麓を迂回する林道で、距離にして2倍の差があります。当時は迷わず楽そうな一般コースを選んで舗装道路を歩いたのでしたが、わざわざ健脚コースというほどの難路はどんなものなのか、これまで記憶の片隅に残っていたこの空白の部分を歩いてみようと思い立ちました。


 左が健脚コース                    判りにくい山道への入り口

 竜仙の滝                        雨上がりにしては水量が・・・


 健脚コースらしい急登でした             茨木市武士自然歩道

 杉林を行く                       萩谷の合流地点

 前日にかなりまとまった雨が降ったのですが、18日は朝から晴れていました。車で車作大橋まで送ってもらいました。ほぼ一年ぶりにGPSのスイッチを入れて装備を整え、午前9時45分に竜仙の滝を目指して歩き始めました。府道を五分くらい歩いて行くと、わかりづらい沢道への入り口がありました。とても地味な看板に「武士(もののふ)自然歩道 茨木市」と書いてありました。その脇におなじみの東海自然歩道の道標もありました。茨木市の自然歩道と東海自然歩道が竜仙の滝付近ではダブっているようです。市のホームページを調べてみたら武士自然歩道は全長6キロあるそうです。雨上がりの沢筋の道を滝目指して登って行きました。途中で一瞬道を間違えそうになりましたが、100メートルほど進んで気が付いて引き返して事なきを得ました。
 出発から35分で竜仙の滝に到着しました。落差14メートルの滝です。前日に降った雨にもかかわらず、それほどの水勢はありません。暫く休憩ののち出発しましたが、さすがに滝の近くは急登になりました。標高差で50メートルぐらいは息を切らせてよじ登り、出発から1時間で休憩しました。杉林の中で久しぶりの東海自然歩道の雰囲気を満喫しました。登りがきつかったので、1時間で1.5キロしか進んでいません。後半はなだらかな降り道で、気持ちよく歩いて、午前11時15分に一般コースとの合流点の高槻市萩谷のバス停に到着しました。健脚コースの歩行距離は2.8キロで所要時間は1.5時間でした。コースはこれから谷筋を降って萩谷運動公園を横切り、摂津峡へと向かいます。5年前には摂津峡で道を間違えた苦い思い出があります。あっという間に終わってしまった復帰戦でしたが、これを契機に本格的な再開に向けて条件を整えていきたいと思っています。